不惑まで5ヶ月、「子どもを持たない人生」を受け入れた
物心ついたときから、「私はお母さんになる」と思っていた。
弟や年下の従弟妹たちがいて、私がいちばん年上だったからかもしれない。自分より小さい子の面倒をみる機会が多かったし、それが好きでもあった。周りの大人たちに「赤ちゃんを抱っこするのが上手」と、よく褒められた。
小さい子たちはみんな「ゆいちゃん」と懐いてくれるけれど、一度何かがあって泣き出すと「ママー!ママー!!」になる。その瞬間が、いつも少しだけ悔しかった。
私ではなく、ママじゃなきゃダメなのだ。
多分あのころから、私は