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【プロのデザイナーに聞いてみた】 素人が”それっぽく”デザインするcanva術 (4)

 わたしの名前は、ねる。
 手紙と、ポストカードを愛する女。

 直筆のお手紙を送ったりすると「マメだね〜〜〜」って言われたりするんだけど、違うの。好きなの! 手紙が!
 お返事はもらえたら嬉しいけど、そうじゃなくて書きたいの手紙を。
 手紙というコミュニケーションツールを愛している。

 と、同時にポストカードを愛する女。

 先日作ったレトロリブラというバンドのフライヤーだけれど、
「このデザインのポストカードが欲しい!」と叫ぶわたし。
 可愛いから絶対にみんな喜ぶ。と確信する。

▼レトロリブラのフライヤーの話

 イラストレーターのyamamoto(大学の後輩)が大変に心の広い奴で「描いたあとのイラスト使用はご自由に」って言ってくれたので、ポストカードを作ることに!

 わたしの名前は、ねる。
 canvaでデザインを齧り始めた、デザインの素人。

 みんな忙しそうだし、いちばん暇なわたしが「ウラ面のデザインは任せて欲しい!」と言ったのには、わたしの後ろには”まゆさん”がついているから。

 【まゆさん】(X,note
 フリーランスのDTP・エディトリアルデザイナー。
 シンプルな暮らしで、心もおだやかに。
 SNSでは、心やモノを手放す優しいヒントを発信しています。

「まゆさん、これも聞いていい?」「ちょっと頼らせてください」
 そんな思いに、日程が空いていれば応えてくれ、LINEの質問にはすべて応答してくれる。懐が深い。けれども、どこか自分と似ている気配がする。
 知り合って数ヶ月なのに、十年前から友達みたいに仲良くしてもらっている、わたしの自慢の友達であり、デザインの師匠。

▼まゆさんの書いてくれた記事。人となりがわかる

 今回も、まゆさんと相談しながら裏面のデザインを進めさせていただいたんですが、今回は大変に大きな反省点があったので、それをみなさんにお伝えしたく、この記事を書いています(恥を忍んで……でも、大切なことだから)

 まず、表面のデザインはコチラ
 元はA4で、真ん中を正方形に切り取るとCDの紙ジャケになるという仕様。

可愛いからこそ、サンプルスタンプ貼りました。
全貌が見たい人は、レトロリブラの物販へ!

 そして、元々わたしが考えていた裏面がコチラ。
 フライヤーは別途あるし、情報は少なめで

 これで、まゆさんに「どうですか…?」って聞いたんだけど
 返ってきたのがコチラ

 そして、このロゴと一緒にメッセージが届いたの。

かわいい、かわいいけども……
レトロリブラがリリースされるわけじゃないの……

 レトロリベラがレーベルなのかな?(違ったらごめん)と思ったので、ロゴがあるなら、わざわざ文字入れる必要もないのかもと思ったりもしたんだけど、入れなきゃだったらごめん!

 QRも読み込めばわかるから、特にアカウントは書かなくてもいいかなと思った(それだと心許ない感じだったら、Xのアイコンだけ入れればいいかも)

まゆさんからのLINE

 ぎゃーーー!!
 違う、違うのまゆさん!!

 と、わたしは大慌て。

 まゆさんとの距離が近くなりすぎて、それに甘えて、わたしってばまゆさんに全然情報を伝えてなかったの!

「レトロリブラ」というバンドが
「アルゴノート」というCDをリリースして
このポストカードは、その販促の一部であるということすら……

 あとは、リリース日が多分伝えたいことなのかな?と感じたのだけど、それにしてはリリース日が目立たない気がして。「アルゴノート」は文字が太くて目立つから、リリース日の文字をもう少し大きくしてもいいかなとは思った。

まゆさんからのLINE

 こんな何も言わずに、ポーンと届いたデータなのに、意図を汲み取ってくれる。さすがまゆさん……

 わたしってば、事前情報ゼンゼンなしで、まゆさんに「良いデザイン」の回答を求めてしまったのだけれど
 何のために、誰が受け取るモノなのかっていうのがわからなければ、「良いデザイン」の答えなんてあるわけないよね。
 と、猛反省して慌ててまゆさんに電話したのでした……


 ここからは反省して、情報を整理していくと

 実はわたし、むかし自分のバンドで作っていたポストカードの再現がしたいだけ。というか、再現すれば間違いないだろ……という浅はかな考え方だった

▼表面はジャケットで、裏面こんな感じ

古すぎて四隅が黄ばんでる

▼拡大すると

【構成】
レーベル名
バンド名「CDタイトル」
リリース日
ウェブサイト
メールアドレス
(しまうまはバンドのイメージキャラ)

 これが、頭の中にあったの。

 そして、さっきも慌てて叫んだ大切な情報。

【デザインの意図】
「レトロリブラ」というバンドの
「アルゴノート」というCDの、販促物の一部。

 別途フライヤーがあるので、説明やリンクなどは大々的になっていなくてもいいが、最低限の導線は確保したい。
 フライヤーとしてではなく、「ポストカード」として使用できることが主な目的なので、裏面の空白部分は多いほうが◎

 販売するかは未定(この時点では。結局、無料配布+購入特典になった)だけど、販売も可能な品質で考えています。

 これを、まゆさんにお伝えすべきでした。
 まゆさん、ほんとにごめんね……慌てて電話しちゃったよ。

 表面に「レトロリブラ」と「アルゴノート」の文字はあるから、裏面にはなくてもよい。
 リリース日は強調したいというよりも、「リリース」という文字が「CDが出た」ということのアピールになるので、「新発売」の意味合いとして、外したくない。

 そして、考え抜いたわたしのデザインはコチラ。

 そう、最初のデザイン講習で教わった「情報を囲んで一体感を持たせる」を使ってみたわたし!

▼最初のデザイン講習

 しかし、まゆさんの回答は……

表面が折角かっこいいから、裏面に囲み入れるともっさりしちゃうかも。。。(表裏があべこべな印象)

まゆさんからのLINE

 とのこと……なるほど。

 ということで、このあとは二人で話し合って進めたんだけど、ここまで情報を削ってスッキリと

配置位置を、真ん中か右下で悩んだんだけど
表面の「レトロリブラ」の文字が真ん中なので、合わせた結果に

 考えてみれば、必要な情報これだけだったな……
 ずいぶん遠回して、いちばんシンプルな結果にたどり着きました。

 たぶん、自分ひとりでもこのデザインは作れた。
 でも、考えて、話して、まゆさんに監修してもらったから、自信を持って「このデザインでいきます!」って提案できました。

 いや、やっぱり自分ひとりじゃ無理だったかも……
 物理的に配置することは可能でも、「こんなにシンプルでいいのかな?」って、不安になっちゃってただろうな。素人としては。

 そんなわたしに、まゆさんが掛けてくれた言葉。

デザインて、情報をいかに理解してまとめて、そこに見やすさ加えてよくするか。みたいなとこあるから、実はあんまりセンスじゃなかったりするんだよね(なので、わたしもセンスないよ、全然w)

新人の頃、なんとなーく作ったデザインに先輩から「これはどういう意図でここに置いたの?」「このサイズにしたのはなんで?」「どうしてこういう形にしたの?」とかめっちゃ聞かれまくって、ダメ出しの嵐だったんだよ〜。なんかね、デザインてそんな感じ。笑

まゆさんからのLINE

「なんで?」って、すごく大事だよな。というのを再確認した制作となりました。

 ということで、今回のまゆtipsはコチラ!!
 心に刻め!!(わたしが)

言いたいことが、全部まとめて書いてあった

 結局「なんで?」とか「何のために」がないと、どこへ向かったらいいかわからないし、意見が割れたときって「好み」でしか話ができない。
 誰のために、何を届けるのか。
 デザインに限らずだけれど、これから何度も何度も、自分に問い掛けていかなくてはならないな。と決意したわたしでした。

 そして、いきなり制作せず、まずは情報の書き出し&ラフを書こう。これね
 わたしすべての制作でできてないわ……
 noteも作詞も作曲も
 ラフそのものが絶対に必要……じゃない、短めの制作もあって、そういうときは「自分はラフをすっ飛ばしてるから、意図を理解することを忘れず、随時調整していこう」って事実を忘れずにいようと思いました。

 まゆさん、今回はずいぶん遠回りな教になっちゃってごめんなさい!
 見放さずに教えてくれてありがとうございました。

 引き続き、まゆさんにデザインの面倒を見ていただいています。
 次も一緒に勉強しようね。

 2024年6月23日 ねる


▼まゆさんの「赤ペンシリーズ」まとめ


▼yamamoto(Artwork)

今回のサムネイル
yamamoto本人にデザインしてもらいました。
ウルトラサンクス!!
依頼などあったら、気軽に声掛けてみてください。


▼レトロリブラ

表題曲「アルゴノート」のピアノを除く、すべての鍵盤の演奏してます!
ぜひ聞いてね。


▼まゆさん


▼わたしへのお手紙など、気軽に声かけてくれたらうれしいです!!




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