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ごはんのために、書いている日がある
「ごはん、いつ食べる?」
同居人は律儀な人なので、いつもそう尋ねてくれる。
わたしたちの暮らしはルーズで、寝る時間も起きる時間も、ごはんを食べる時間も決まっていない。
気ままな、大学生のひとり暮らしの人間が、ふたりでこの部屋で暮らしているようだった。
眠くなったら眠って、おなかが空いたら食べる…
もはや、大学生というよりも、原始人みたいだ。
同居人は、律儀に晩ごはんを作る。
別に頼んでいないのだけれど、用事がない日はだいたいキッチンに立っている。
ごはんを食べる時間は難しい、と思う。
むしろ、ごはんを食べることは難しい、と思う。
ごはんを食べると眠くなって、使い物にならなくなる。
「毎日noteを書く」ことを誓っているわたしは、「ごはんを食べる前に書く」のか、「ごはんを食べたあと、しばらく休んで書く」のか、岐路に立たつ。
悩む前に、早い時間に記事を書けばいいのだけれど、わたし自身が、そういうふまじめさを気に入ってしまっているから、仕方ない。
毎日晩ごはんを食べる前に記事を書きましょう、なんてすてきな生き方ができていたら、なんかもっと違う人になれていたと思う。
だから結構な頻度で、岐路に立つ。
どうしようかなあ、と悩む。
あんまりお腹が空いていると何もできないので、仕方がないのでごはんを食べる。
でも、少し元気があるときとか、「もうちょっとでごはんができるよ」と言われたりする、そのとき。
わたしは、「ごはんができるまで」とパソコンに向かう。
これが終わったら、のんびりたっぷり、ごはんを食べよう。
そのことが、わたしを勇ましくさせる。
今日のばんごはんは、中華丼だと言っていた。
たまには野菜を、たっぷり食べる日があってもいい、とも言っていた。
野菜をたくさん食べることは、すてきなことのような気がしている。たっぷりの白菜が、フライパンに落とされていたのを見た。
そろそろ、ごはんは炊けるだろうか。
はやく中華丼、食べたいな。
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