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子どもの意欲を高める授業をつくるには?

もうすぐ新学期が始まりますね。

子どもたちがどきどきしているように、先生たちも割とどきどきしています。そして、「今年はこんなクラスにしたいなぁ。」と気持ちを新たにしていることでしょう。

そんな僕も、これまでの反省を生かし、少しでも自分をアップデートしようともがいています。

そんなもがき苦しむ中で発見した情報がおもしろかったので、ここに書き留め、自分自身への叱咤激励としたいと思います。

▼子どもの意欲を高める授業に必要なこと

メンバーシップ記事で、今を生きる子どもたちに必要なのは、「問いをもつ力と自分の学びを振り返る力だ!」と書きました。

そう言われても、抽象的すぎるので、「あぁ、これが大切だよね!」という具体的な事例を見つけましたのでご紹介します。

#子どもの誇りに灯をともす」という教師であれば絶対に読んだ方がよい超絶おもしろい本の中に、「クラフトマン」という言葉が出てきます。

クラフトマン=職人とは、ざっくり言うと「自分の作品にこだわりぬいて完成させる」ということ。

これが、授業にどう役立つのかということですが、このように考えてみてはどうでしょう。

「子どもたちは、一人一人がクラフトマンだ!」

と。

「いや、ピンときませんわ...」という方もいらっしゃると思うので、逆算的に考えていきましょう。

授業を通して子どもたちには、

「あぁ、この授業おもしろかった!」
「あぁ、この授業で自分は〇〇ができた!」
「あぁ、この授業、やってよかったな。」

と思ってほしいですよね。

では、そのような気持ちに到達するためには、どうしたらよいか?それは、

「子どもたち自身が納得できる成果を出すこと!」

に他なりません。ということは、教師が意識すべきは、

「子どもたちが、勉強の成果をどのように表現するか?」

ということは、ちょっと工夫して考える必要がある。

教師の指導書には、「感想を述べあい、考え方の違いを知って自分の考えを深める」なんて感じで授業の結末をデザインしていますが、それっておもしろい?

おもしろくないですよね?ということは、このおもしろくない状態を、どのようにおもしろくできるか?を考えないといけない。
#おもしろくないとか言わないこと

目に見える成果物もそうですよ。子どもたちに、「持って帰りな。」と手渡すと、「え~、どうせ家に持って帰っても捨てられちゃう。そうだ!教室のごみ箱に捨てていいですか?」なんて言われて事ありません?

そんな捨てられちゃうものを量産してどうするんですか?

ここに授業を充実させるヒント「クラフトマン」の登場。そうです、「これ、捨てるのはちょっともったいなくね?」という気持ちを親御さんに湧き起こさせるような成果物をねらおうではありませんか!

もちろん、そんな素晴らしい成果物をつくったのであれば、子ども自身も満足でしょうし、学校では、教師を始め友達にも「すごいね!」と声をかけられるでしょう。

そして、ダメ押しは親御さんの「すごっ!」です。

これだけの反応をもらった子どもであれば、これまで積み重ねてきた授業に対して、めちゃくちゃ充実感、達成感を抱いていることは間違いありません。

もちろん、みんながみんな一律「すごっ!」までいけるかどうかは、僕もやったことないので何とも言えません。

しかし、思うのです。

「価値のあるものを作り出すには、価値のあると思うものを見た経験が全てである!」

ということに。

#センスは知識からはじまる」という本にも書かれていましたが、「君ってセンスあるよね!」の”センス”でさえ、その人が「どのようなものを見てきたのか」という”知識”に左右される

ということは、よりよいものを作るためには、よりよいものを提示しないといけないのです。

教室全体で、「これってセンスあるよね!」を普段から共有しておくからこそ、学級全体のセンスが底上げされる。もののよしあしも磨かれていくのでしょう。

ちなみに「アイデア」もそうですよ。よく「ふってきた」なんて表現されますが、僕たちの脳は、寝ているときとかぼ~っとしているときに、脳の中にある情報をひたすら組み合わせてリハーサルをしています。

だからこそ、知識が多い方があっと驚く組み合わせが生まれる可能性が高い。

AIが急速に発展している時代でも、個人の知識の大切さは失われません。

ぜひとも、子どもたちが多様な知識を共有できる環境を意図的に設定し、思わず「お~!」となるような成果物。思わず「やってみたい!」と応えてしまうような表現する機会を工夫してみてくださいね。

▼まとめ

本記事では、「子どもの意欲を高める授業は、おもしろい結末にあり!」という内容をまとめました。

新しいクラスでの挑戦。何かしらおもしろい結末がありましたら、こぞって報告させていただきます。

何の報告もなかったら、そっとしておいてください。


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