子どもの「意欲」を引き出す「教師」の対応方法とは。

夏休明け、最初の週末。

「もう一週間が経つんだなぁ。」と思いながら子どもたちの下校を見送っていると、隣の学級の子どもが話しかけてくれました。

「先生!! 夏休み中におじいちゃんの田んぼの映像を撮影してきました!」

と嬉しそうに報告しに来てくれたのです。

さて、みなさんだったら、このような子どもの行動をどのように生かしていくでしょうか。

今日の記事は、そんな話題です。

▶子どもの「頑張り」を大きな「成果」につなげる。

僕が教師として、一番自信があるのは、「勉強を好きにすることができる。」ということです。

教師として必要なその他の資質・能力は大分低いと言わざるを得ませんが、「勉強を好きになってもらえること。」に関する支援については、結構自信があります。

特に社会科は、得意中の得意。以前の記事でもプチ自慢させていただきましたが、自治体で行っている学力状況調査の学習意識が、社会科だけあり得ないほど高いという結果をたたきだすことができるほど、子どもたちを社会科の世界へいざなうことには自信があります。

だからこそ、夏休み前の授業である「米作り」の学習が子どもの心に残り、夏休み中の撮影につながってのです。

自分語りが随分長くなってしまってすみません。今日の本題は、そのような「主体性の芽をどのように生かしていくか。」という話題でした。

今日、その子に確認したのは、

「その映像は持ってこれるかな?」

ということです。何をねらっているかというと、

「その子が先生として教える授業をする!!」

ということなのです。

これが、答えです。もっとちゃんとまとめると、

「子どもの主体性を伸ばすには、子どもが『頑張った』瞬間を認め、学級全体に返していく。」

ことが大切なのです!

もちろん、称賛するだけで満足してくれるお子さんがほとんどでしょう。

「頑張ったことは先生が認めてくれる。」

という安心感は、学習意欲の向上につながります。

しかし、その経験はありふれています。

もっと、大きな成就感を獲得させてあげたいではありませんか!

だからこそ僕は、「先生から褒められる」以上の、

「もはや、先生になっちゃう!」

という承認の仕方を推奨します!!

▶「子ども先生」の効果とは。

さて、僕がおすすめする「子ども先生」とは、いつ何時チャンスが訪れるか分かりません。

特に社会科は、「調べ学習」がポイントになってきます。子どもたちの意欲が高まっていればいるほど、

「先生! 調べてきたよ!」

とか、

「先生! 昨日〇〇さんに会って聞いてきたよ!」

というように、子どもが主体的に動き始めます。

だからこそ、教師側は、

「子ども主体性が見られたら、その時点で授業展開を変更する。」

ことが必要不可欠なのです。

どのように変更するかは無論。

「情報をもってきた子どもが活躍できる授業にする!」

わけです!

このような経験が、「頑張って良かった!」「次も頑張ろう!」という子どもの学習意欲を引き出すことにつながります!

しかし、「子ども先生」の効果はこれだけではありません。

一番影響を受けるのは、

「子ども先生意外の子ども。」

なのです。

もちろん、学校では授業を通して、各教科の知識を蓄えていきます。しかし、小学校の役割はそれだけではありません。知識を蓄える前提として大切な力は、

「学び方を学ぶ。」

ということなのです。

その「学び方」を「子ども先生」は教えてくれます。

考えてみてください。休み時間一緒にドッジボールしていた友達が、次の時間堂々と黒板の前に立って授業をしている衝撃。

「なるほど! 社会っていうのは、自分で調べれば活躍することができるんだ!」

という「学び」をすることができるのです。

これが、学級全体の学習意欲を高めるこつです!

▶まとめ。

本記事では、「学習意欲を高めるには、子どもを通した学びが大切。」という内容をまとめました。

付け加えると、「小学校のなるべく早い段階」で、「子ども先生」を経験をさせた方が良いと思っています。

やはり、学習に対するメンタルブロックは強力で、自信を無くしてきた子どもたちの「一歩」はなかなか難しいのが現実です。

教師が考える45分の授業は、もちろんじっくりと練られている密度の濃いものだと思うので、プラン通りに進めたい気持ちもありますが、その気持ちをぐっと抑え、子どもが主体性を授業へ取り入れていきましょう。

きっと、その小さな工夫が、学級全体の大きな成果につながるはずです!!



いただいたサポートは、地域の「居場所」へ寄付させていただきます!