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全ての子どもたちに「満足感」を与える方法。

我が子の夏期講習が無事に終わったJUNです!

塾へ送り届ける役目を果たし、お迎えまでの空き時間。

数時間の「静寂」。

ゆったりと本の世界に浸ることができる「幸せ」。

最高の夏休みでした!

再び、騒がしい「最高の夏休み」が戻ってきます!

さて、過去記事で「一斉授業が崩壊している。」こと。そして、「受け入れた上での創意工夫が必要。」という記事を書きました。

書いてみたものの、実際に現場に出ている先生からしてみたら「できれば苦労しないよ!」という声が聞こえてきそうです。

言うまでもなく、教師は人と人の関係性で成り立っているものですから、教師が思い描いていた通りに物事が進んでいくことなんてありません。

しかしながら、子どもたちに「より良い環境を提供する」という責務を果たすためには、「できない!」という感情は捨て去り。何度も挑戦していくしかないのです!

一斉授業が崩壊する理由の一つとして、「学習定着度の大きな差」があります。そして、この原因を解消するには鍵は、

「定着度高めの子どもたち。」

が鍵を握っています。

なぜなら、一斉授業を構想する際に心がけるのは、

「学級の全員が目標達成ができること。」

なのです。

ということは、学校で授業を受ける前から既に「ステージクリア」している子どもたちもいるのです。

しかし、そのような無双状態からスタートした子どもたちに合わせたカリキュラムを組み、一斉授業の中で個別に支援していくことは実質不可能です。

もちろん、「知ってる!」「やったことある!」だったとしても「もう一度学び直そう。」というスタンスで授業を受けてくれる子どももたくさんいますが、満足感をどれだけ提供できているかは気にかけないといけません。

そこで、本記事では、「既に目標クリアしている子どもたちへの支援」をテーマとして書かせていただきます。

▶目標設定を変革する。

そこで、僕が提案したいのは、無双状態の彼らの

「目標設定を変えてしまう。」

という方法です。

例えば、学級全体の目標が「小数のわり算の計算方法を理解する。」だとしたら、彼らの目標は、

「自分の計算方法を友達に説明して『分かった!』と言ってもらう。」

として、目標のゴールを変えてしまえばいいのです。

このアイデアを授けてくれた尊い本は、ゲームにすればうまくいく <ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク」著:深田 浩嗣(NHK出版)なので、詳しく知りたい方は読んでみてください。

この中にゲーム上級者をさらに上級者とする方法として、

①より高い目標設定
②チーム戦
③オリジナル表現

という3つが紹介されていました。

これらは、学習にも通じるテクニックです!

▶学習をゲーム化する。

「①高い目標設定」は、誰しもが思いつくことでしょう。

学習で言えば、

「応用問題に取り組ませる。」

ということでしょう。

人は、「頑張ればぎりぎり達成できる。」という目標設定のときに力を発揮するものです。

学校の算数が簡単すぎる子どもたちには、もっと算数の世界を広げてあげることができる問題に取り組ませたいと常々思っているのですが、なかなか続かないのが現状です。

やはり、教材研究の面でも、+αに時間や労力を割くのは本末転倒感がしますし、授業づくりの面でも現実的とは言えません。

そして、方法の2つ目である「②チーム戦」こそ、僕の悩みを解決してくれる方法だと確信しています。

もちろん、競わせることは一長一短があるので、あまりおすすめしませんが、

「グループのみんなが『できた!』を目指そう!」

という目標設定にしてグループ学習に取り組んでもらう方法は有効です。

教師の個別指導の時間を確保できることや、無双組も友達に説明することで理解を深めることにもつながります。

そして何よりも有用なのは、

「友達が自分の説明を聞いて分かってくれた!」

という経験です。

この経験をすることができれば、「自分の考えを語る。」ということのハードルも下がるに違いありません。

「相手が理解できるよう説明する。」

ということは、非常に高度な学習です。

ぜひ、学習形態の1つとして挑戦してみてはいかがでしょうか?

そして3つ目の「③オリジナル表現」は、全体の理解を深めることにもつながります。

どういうことかというと、例えば、新しい課題に取り組む際、まずは自分で考える「個人追究」の時間がありますよね?

そのときに、

「あなたの説明でクラスのみんなを分かったと言わせて!」

と声かけしておきましょう。

すると、無双組は試行錯誤のフェードに入ります。

「分かっていることを説明して『分かってもらえる』ことの難しさ。」

に遭遇するでしょう。

その経験をすると、

「文にまとめた方がいいかな?」
「図に書いた方が分かりやすいかな?」

と試行錯誤し、個人追究の時間をもてあますことがなくなります。

さらに、「個人追究」後の「考えを共有」時間も充実することでしょう。

「同じ問題に対する、違ったまとめ方。」

が出されることにより、自分の考えを広げたり、深めたりすることにもつなあるのです。

▶まとめ。

本記事では、「定着度高めの子どもにこそ『学ぶ』楽しさを!」という内容をまとめました。

実際に指導されている方々にとって、子どもたちの満足度はかなり気になる視点だと思います。

特に小学生は、学びに向かう姿勢の基礎を担っていることもあるので、学力偏重ではなく、「学びに向かう態度」も合わせて育てたいものです。

「勉強が嫌い!」という気持ちを抱かせないのも大切ですが、「勉強なんてもう分かっている!」と思っている子どもたちにも「学ぶことの価値」を提供してあげることが大切なのです!

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