「問題が解けない子ども」から見えてきた学ぶ姿勢の特徴とは。

挑戦したいことが溢れすぎているJUNです。

友達が同じことを言っていたら「全部やれ!」と言い放つこと請け合いですが、今の僕には自分の思い通りに時間を使うなんて贅沢はできません。「やるべきこと。」をしっかりとこなす必要があります。

そこで、自分の時間の使い方を振り返り、無駄を排除することにしました。「やりたいこと!」最優先。「できればやりたいこと」は全て切り捨てるみたいなそんな感じ。

本日は、そんな話題です。

子どもたちの学習効果を高めるためには、「自分の学びを振り返る」ことが必要不可欠です。「今」の自分を認識し、「これまで」の自分を振り返り、「未来」につなげる方法をまとめましたので、ぜひともお子さんの学び方に取り入れてみてくださいね!

▶何よりも「取り組み方」が大事。

冒頭の話題に戻るのですが、1日の「時間制限」がはっきりとした僕の生活は、「やりたいこと」に使える時間を確保しなければなりません。だからこそ、「あっ、これは思った以上に時間がかかるぞ。その時間に見合うリターンは果たしてあるのか。」と偉そうに考え、場合によっては早々に見切りをつける能力も必要です。

この能力は、子どもたちの学習にも一部使うことができます。

例えばを書きますので、一旦子どもになってもらって良いですか。あなたは算数の問題を解こうとしているとしましょう。ちょっと取り掛かって「これは、時間かかるな。」とか「難しいぞ!」と思ったとしますよね。

テストであれば、一旦とばして最後まで解き進み。時間と心の余裕をもって再び挑戦するかもしれません。

しかし、現実はそう甘くないのです。

このように「再チャレンジ」する子どもさんは、学習意欲で言うと「高め」だと想像されます。算数に苦手意識をもち、学習意欲「低め」の場合は、一旦通りすぎたっきり、二度と戻ってこないかもしれません。

このような状態をどうやって救っていくかという話です。

結論を言うと、

「『難しい』、『できない』と思ったことを表現させる。」

ということがとっても大切なのです! もっと詳しく言うと、

「何が分からないのかを支援者が聞き取り、整理しながら進めていくのが良い。」

のです。もちろんテストでは使えませんが。日々の授業の中ですよ。

多くの場合「苦手意識」はものすごく強力です。どのくらい強力かというと「見た瞬間に戦闘不能」または、「見た瞬間に全軍撤退」に追い込まれるほど強力なのです。

だからこそ、教師や親御さんという強力な助っ人が必要不可欠です。そのようなひっかかり状態を認めたら、

「どこが分からないの。」

と、問うことから始めましょう。そして、「分からない」部分を徹底的に細分化していってください。

もしかすると、「分からないことが分からない」状態に陥っている場合も考えられますので、

「この文章は、何を求めているの?」

というように、一問一答で問題文から整理してあげることが良いでしょう。

兎に角、徹底的に分からない部分を洗い出し、スモールステップで解決していくことで、その子どもが「できること」と「できないこと」を分析できる支援者側のメリットもありますし、「全部ができないわけではない。」という気持ちを子どもに与えるという子ども側のメリットもあるのです。

▶「苦手意識」がもたらす、不利な状況とは。

ここでおもしろい実験を紹介しましょう。#深い学びの科学

小学校5年生が、算数の問題に挑戦しました。その問題を解けたグループと解けなかったグループに対してインタビューが行われました。

そこから見えてきた結果が本当に興味深いのです。ざっくり説明すると、

「問題を解けた子どもほど、自分がどのように問題に取り組んだのかということを客観的に捉えられている。」

ということが分かったのです。もう少し具体的に書きますね。問題を解けた子どもは、問題に「どのように取り組んだのか」を問うと、

「文章題の文章を何度も読んで解いた。」
「焦らずにゆっくりやった。」

というように「自分が問題を解いている様子」が分かっていたのです。

それに対して、問題が解けなかったグループの子どもに同じように問いかけると、

「何もしてない。」
「何となく。」

という答えが返ってきたのです。

この実験結果からも分かるように、学習をするということは、

「問題にどのように取り組むべきか」を客観的に振り返り、自分の学習に生かしていくこと。」

が重要なのです。

だからこそ、学習が苦手という意識の子どもほど、

「どのように取り組むべきなのか。」

という態度の面からのフォローが必要になってくるのです。勉強ができるとかできないとかという表面的なことを捉えるのではなく、

「どのように取り組むと、どこまで解けるのか。」

という自分の実力を認識した上で、取り組み方までを考えて学んでいくことが効果的なのです。

▶まとめ。

本記事では、「子どもにぴったりの勉強法を見つけてあげよう!」という内容をまとめました。

やはり、支援者となる教師や親御さんの役割は大きいです。

「気づいていない子どもに気づかせてあげる。」

ことが使命なのですから。

もしかすると、人間関係もそうかもしれませんね。渦中にいると「自分なりに目一杯やった。」と思っていても、客観的に見ていた人たちからすると、「もうちょっとできることがあった。」なんてことありますよね。

一人で取り組むことにも価値がありますが、ときには誰かに客観的なアドバイスを求めることで、自分では気づくことができなかった有難いご助言をいただけることもありますよね。

ぜひとも、目の前の子どもさんの姿をみとり、客観的なアドバイスをしてあげてくださいね!!


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