【勉強法】「ゲーミフィケーション」を取り入れる「メリット」と「デメリット」。
教師ゲーマー代表のJUNです!
ついに我が家にもテクノロジーの波が押し寄せました。例の大人気ゲーム機がほしい!と子どもたちが言い出したのです。
基本的にゲーム好きの僕は、大きな抵抗もなく購入。購入してからしばらくたちますが、決められた約束通りに運用している子どもたち。とりあえず、一安心しています。
本日は、そんな話題。
世の中で子どもたちがハマっているゲームとやらには、人間が「ハマる」しかけが「これでもか!」と盛り込まれています。その「ハマる」という行動をヒントに考え出されたのがいわゆる「ゲーミフィケーション」というやつですね。情報によると、ニューヨークに学びをゲーム化してしまったリアル学校があるとか。
しかしですよ。本日は、「本当にそれで良いのだろうか。」という問題意識のもと、自分の右ほほをビンタして、いったん冷静に考えようという回です。表面上の「楽しさ。」に隠されたデメリットについても書いていますので、あくまでも冷静に、気持ちを落ち着かせて読み進めてくださいね。
▶ゲーミフィケーションの「メリット」。
過去記事にも「ゲーム」については、何度も触れてきました。
「なぜ、子どもたちはああも狂ったようにゲームにハマるのか。」を語り始めてしまうと、話が戻ってこれなくなるので、「ハマる」という前提はおさえておいてください。
そこで、僕のような短絡思考の持ち主は、「どうせなら勉強もゲーム化してしまえばいいじゃない。」と思いつく訳です。
ここからは、ゲーミフィケーションのメリットなのですが、確かに、
「取り組むのに気が進まないこと。」
に対するゲーム化は、思った以上に効果があります。
ここで、「ゲーム化」とは具体的にどういうことなのかを明記しておくと、
①ポイント制。
②バッジ。
③ランキング。
が、揃うと立派なゲーミフィケーションとなります!
「#僕らはそれに抵抗できない」
要は、
「自分の頑張りが適切にフィードバックされ、一定以上たまると報酬が得られる。その報酬で競い合うというシステムが構築されると、人は必要以上に頑張ってしまう。」
ということがいえるのです!
現に、ダイエットや運動など、「継続することが困難な活動。」でも、ゲーミフィケーション化することにより、狂ったように取り組むことができるという事実はいくつもあります。
このようにゲーミフィケーションのメリットは、
「取り組みにくいことにも進んで取り組むことができるようにする。」
ということにあるのです。
▶ゲーミフィケーションの「デメリット」。
さて、お待たせましたした。
この記事のスタートからほのかににおわせておきましたが、ゲーミフィケーションにも「100%おすすめですよお客さん。」と言いにくい側面も存在しているのです。それは、ずばり、
「本来の目的を見失ってしまう。」
ということにあるのです。
ざっくりなので、具体例を挙げましょう。例えば、「運動習慣づくり」を目的としてゲーミフィケーションに頼った場合、日々の運動が継続することにより「成果」が積もり積もっていきます。
しかし、人間の体調は一定ではありません。時には休息も必要でしょうし、運動強度を敢えて下げた方が今後にとっても良い状態もあるはずです。しかし、もうゲーミフィケーション沼にどっぷり浸かっている人はどんな判断をすると思いますか。なんと、
「連続記録や歩数、距離にこだわりすぎた結果、『楽しむため』とか『健康のため』という本来の目的を忘れて、ひたすら目標の数値を追求し、疲労したりケガを負ったりする。」
というひどい結果になってしまうのです。運動依存になった人は、
「入院しているのにもかかわらず、トイレに隠れてランニングをして、1日分のノルマを達成しようとした。」
という強者もいたというのです!
もはや、何と声をかけてもやめられないのでしょう。
これを、勉強に置き換えてみましょう。
「体調を崩してまで机に向かう。」というのは親御さんからしてみても、「ちょっと、今日くらいは。」と声をかけてあげたくなるはずです。勉強に関してはそんな極端な例はないかもしれませんが、大切なことは、
「何のために『学ぶ』のか。」
を理解して勉強できているのかということです。
また、ゲーミフィケーションにより、「表面的な楽しさ!」を動機として学んでいることにも注意しなければなりません。なぜかと言うと、
「『表面的な楽しさ。』がなければ、つまらないもの。」
という、判断基準になってしまうかもしれないのです。これは、ゲーミフィケーションにより、「外発的動機づけの申し子」になってしまった結末なのです。
内面から出てくる興味・関心を素直に伸ばすことなく「外からの楽しさの提供。」に慣れてしまうことは、もしかすると、子どもさんの可能性を狭めてしまうかもしれないのです。
▶まとめ。
本記事では、「なんだかんだいって、内面から湧き上がってくるモチベーションが大切!」という内容を記事にしました。
散々いろいろ言ってきましたが、ゲーミフィケーションをディスっている訳ではありません。
ゲーミフィケーションは、「やりたくないことをやるきっかけ。」としては、とても効果的です!
しかし、そこで終わるのではなく、最終的には子どもたちの「内面」に目を向けて支援していく必要があることを知っていただけたらと思います。
バランスが偏ることないよう、子どもたちに「楽しさ!」と「達成感」を提供してあげようではありませんか!!
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