見出し画像

自分軸ノートの作り方

友人からは再三「お前はイエスマンで、自分の意見を全く持っていないね」と指摘されることが多かった。
分かってはいたけれども、本当の自分と向き合うことへの不安、対人関係が壊れてしまう怖さに悩まされ続けてきた。
その結果相手のことしか考えずに、自分を大事にできない「自己犠牲」の存在になってしまった。
ある日ふとこの生き方をしていると、いつか自分が自分ではなくなってしまうような恐怖が全身に降り注いできた。
そんな私は最近他人軸から自分軸へ生きるための練習を始めるようにした。今日はそのためにどんなことをしているのか書いてみようと思う。


自分軸ノートの作り方

まずノートはどんなサイズでも良いが、私は気軽に持ち運びをしたいため、A5ノートを活用している。そしてなるべくいろんなことを自由に書き込みたいため、方眼ノートを活用している。これは自分の使いやすいものを選んで使えばいい。

そしてそのノートを準備できたら、私は以下のことをノートに書きこむようにしている。

・自分の本音を明確にする

・自分の今後していきたいこと(目標)を書く

・自分と親しい人の相関図

・友人や恋人としてみたいことを詳しく書く

・白黒思想を落ち着かせるクールダウンさせるスペース


これらについてひとつずつ解説してみようと思う。

自分の本音を明確にする

この部分のノートはポジティブとネガティブな面をそれぞれ書き出してみる。私は以下のことを書き出すことにしている。

ポジティブな面
・自分は何が好きか
・何をしている時が楽しいのか
・どんなことをやりたいのか
・何を大切にしたいのか

ネガティブな面
・何が嫌いか
・何をしている時がつまらないか
・どんなことをやりたくないか
・どうでもいいと思うことは

これらを書くときは自分の思いついたことをまんべんなく書くようにしている。
そして書き出した時に、「なぜそう答えたのか」という理由やそうなる感情を書き出して、「自分合こういう人間である」ということを書き出してみると、自分の優先順位や、したくないことを見ることができる。

書き方としては、以下のように書いている。

例:私は物書きをしている時が楽しい
→自分のちぐはぐな考えが一つにまとまる時にパズルのピースがつながっていくような達成感や、自分のことを知ることができた安心感がある。誰かにいいねをしてもらえるとモチベーションアップにもつながる
→「自分は書き込むことで思考の整理をしやすく、誰かに認めてもらいたい気持ちのある人間である」


横書きにして殴り書きをしてもOK

自分の今後していきたいこと(目標)を明確にする

先ほどの自己分析をすることができたら、今度は自分のやってみたいことをより明確に、それを達成するためにはどういう手順を踏めばいいのかを書いてみる。
この時に、自分の書いていることが世間的にどうみられるのか、馬鹿にされてしまうのではないかと考えて書いてしまうと、結局相手軸の考えになってしまうため、「今、私はどうしたいのか。どうしたらそれができるのか」ということだけを考えて書いてみると良い。
日常的なさり気ないことから、莫大なこと…。どんなことでも自分の気持ちや目標を言語化してみると、後で見返した時に、自分のしたいことを見られて、今後のモチベーションにもつながりやすくなる。

親しい人との相関図を書き出してみる

私は友人や職場の方々など、特に一緒に過ごす時間が長く、相手軸になりやすい人のことを書き出している。私はそのまま文章に書きだして以下のことを主軸に書いている。

・その人のことを自分はどう思っているのか

・その人の良いところ、尊敬して真似をしてみたいところ

・その人といる中で、不安になったことやモヤモヤしたこと


これらについて書き出してみると、何故自分がその人に対して相手軸になってしまいやすいのか、周囲の環境はどういう状況なのかを視覚的に見つめることができる。
また余裕があれば、友人間や職場で自分以外の関係はどうなのかを明確に書いておくと、関係性が分かりやすく、いざというときに「この人に〇〇さんのことを聞いてみよう」や「この人に間に入ってもらおう」とワンクッション挟んでその人との距離感を保つことにつながる。
3つ目の不安やモヤモヤについては、自分で解決することができるのか、それとも誰かに相談をしなければ解決することが難しいのかというのを明確にしておくと良い。もし今後何か起きた時には、相手軸に振り回されたときに、自分で対応することができるのか、それとも誰かに相談して、一緒に解決する問題なのかを考えやすくなる。

友人や恋人としてみたいことを詳しく書く

これは自分が親しいと思った人と、どこへ行きたいのか、どんなことをしたいのか、今後その人とどうなりたいのかを書くためのスペースにしている。
例えば、恋人と海外に行きたいと思ったときには、どこに行きたいのか、有給はとれるのか、どういう経路で一緒に回りたいのか…。など自分の意見を書き留めておいて、いざその話が出た時に、その自分の意見を伝えることで、相手の意見も聞きつつ、自分の意見を少しずつ出せるようになってくると考えている。
あとは、やりたいことの引き出しを作っておくことで、いつも誰かに頼り続けてしまうことを脱却することができると思う。


白黒思想をクールダウンさせるためのスペース

これは、私の悩みの一つである白黒思想。相手に合わせているけど何かあると、「もうこれはだめだ」と思い込んでリセットをしてしまう悪い癖があるため、一緒に書き込んで落ち着くようにしている。
書き方としては以下の手順にしている。

①自分にとって白黒思想になってしまうような出来事

②今の考え(今の気持ち)

③どうしてその考え方になったのか(理由)

④②~③のことについてできるだけポジティブに反対の意見を書いてみる

⑤折衷案を書いてみる



①友達と自分の性格について指摘をされてしまい腹が立ったから縁を切るしかない
②相手にも欠点があるはずなのに、自分のことだけ悪く言われて言葉に表せないような怒りや悲しみ、相手が自分のことを嫌っているら言っているかもしれないという期待をされていないとが感じた。だから縁を切りたい。
③でもその友達は自分のその問題のある性格について再三話してくれていたし、直っていないからといって、無視をしたり縁を切らずに何年も一緒にいてくれていた。
④何度も言われていたことだし、仕方がないし、少しその問題と向き合わないといけないかもしれない。縁を切るほどの一大事の話でもないや。

このように、その日に経験した出来事でモヤモヤしたり、気持ちが収まらない時に、整理してみると「こういう考え方もあったし、自分は別の意見を出すことだってできる」と前向きな気持ちにもつなげることができるようになると思っている。
私はよく仕事や友人関係でモヤモヤしてしまったときには、書き出してみて自分の気持ちや、伝え方の練習にもつなげている。


自分軸で生きるための習慣を定着させるコツ

これらについて私が自分軸ノートに書きだしていることである。
実際に書き出してみると、自分の気持ちや考えは何かをすらすら書けることが多く、次の時はこうしてみようと何度も救われることが多いものであった。
だが実際に書いておしまいではなく、自分軸にするための習慣を身に着けていかなければならない。そこで私はいろんなことを参考に生きる練習をしている。

・芸能人、インフルエンサー、職場、友人などで自分軸も持っている人の中から「こういう生き方をしたい」と目標を決めて、「その人ならどんな風に考えて動くか」をイメージする。

・最近の言動の中で自分軸で行動できたことを思い出して自分をほめる(日記を書いている人は、一言できていた自分をほめることを書いてみる)

・自分のやりたいことや考えを言語化するために、本音で日記をつけてみる

・SNSをあまり見ない、スマホなどを見る時間を制限する

→21:00以降は触らないなど

・自分の大切にしたいことを紙に書いて、いつでも見えるところに貼っておく

・意識的になんでも自分で決められるようにする

・人に感謝をされたときには、自分が役に立っていると自分を認める

・日常がマンネリしていたら新しいことを取り入れてみる


これらを全て行うのではなく、自分ができそうなものであるものから頻度を決めて行えるようにしていった方が、自分軸を見つけやすくなると考えている。

調子の悪い日の対応

自分軸を持とうと頑張っていてもどうしても調子が悪くなってしまい、前向きになれない時も私はある。その時は、以下のことを意識して動くようにしている。

・弱音を吐いてみる。人に言えないならば紙に書きだしてみる

・掃除をしてみる

・睡眠を充分にとっておいしいものをたくさん食べる

・何故その気持ちになってしまったのかという感情の根源を知る

・一日自分軸で生きることを意識してみる。→無理していたことは無かったか、自分は素直になれたのか


以上が私が自分軸で生きるために力を入れていることである。
まだ相手軸になってしまうことや、それで落ち込んでしまうことはあるが、それでもどうにかなる精神で生きてみようと思う。
ぼちぼちやっていこう。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?