キボシアシナガバチで観察された子殺し
子殺しとは動物における子殺しとは、一般的に同種の子どもを成体が殺す行動を指します。「種の保存の法則に反する」として、以前は偶発的な、もしくは異常な行動と見られていました。しかしハヌマンラングール(猿)やライオンにおいて、ハーレムを持つオスが交代した際、新しいオスが群れの子どもを殺す行動が知られるようになりました。すると子供を失ったメスたちはオスを受け入れるようになり、群れには新しいオスの子どもが産まれるのです。オスによる子殺しは、自らの子孫を残すための適応的な行動と受け止めら