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辛さ炸裂!「すりだね」を作る。
私は辛いものが好きだ。
日常生活はできるだけ刺激なく、安穏と暮らしたいと思っているのだが、時折、舌には強烈な刺激を求めてしまう。中学生になった頃には既に、そんな刺激を求めていた記憶がある。
かつて「とんがらC」という、カプサイシン入りの飲み物があったのをご存じだろうか。1999年頃に大塚製薬が発売した飲料水で、飲むと甘いのに舌に少し辛さが残るような、不思議な味わいの飲み物だった。家族はマズイと言って二度と手を出さなかったが、私はその辛味が気に入り、入手不可能になるまで、「とんがらC」を買い続けていた。
そんな辛いもの好きの私が、最近ハマっている調味料がある。
武田信玄を生んだ山梨が誇る辛味調味料、その名も「すりだね」だ。
調味料というよりも、薬味といった方がいいかもしれない。このすりだね。山梨では吉田うどんのお店に行くと、うどんに入れる香辛料として提供されているそうだ。私も吉田うどんを食べに行ったことがあるが、すりだねのことは記憶になかった。
実はこの「すりだね」は家でも簡単に作れる。
基本の材料は、一味唐辛子と七味唐辛子とお好みの油。
あとはそこに、ニンニクやショウガ、ネギ、山椒、鰹節、ゴマなど、好きな材料を合わせればいいようだ。中華の素や、味の素を加え、旨味を加えて作っている人もいる。
つまり、人によって作り方の材料も全く異なるのだ。
更に、作る工程も人それぞれ。
熱した油で材料を炒め合わせる人もいれば、油で和えるだけの人もいる。
すりだねは、唐辛子と油というベースさえあれば、あとはアレンジOKという懐の深い調味料のなのだ。
私も来年はすりだねのように懐深く、(できれば懐は深いだけでなく、ホクホクに温かくも)ありたいものである。
さて。
私はいろいろな料理に使いたいので、あまりいろいろな材料を加えずに、少々のニンニクと味噌、顆粒の昆布だしでシンプルに作っている。
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この後にお好みの味噌を投入しましょう。
熱したごま油に、おろしニンニク、一味と七味唐辛子を入れ、少々の味噌を加えて練るように炒める。ラー油作りと似ているが、ラー油ほど油を熱しなくてもいいので怖くない。しかし、その熱気は十二分に辛いので要注意だ。
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出来上がったすりだねは、唐辛子に油が回って、鰹節のふりかけのように、しっとりとしている。栗のようなこうばしい香りもする。
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あと、作り終えたらきちんと手を洗いましょう。
その手で目をこすったら大変です。
一味や七味は、そのままかけても美味しいものだが、火を加えることによって引き出された辛さには、深みがある。油のコク、味噌の旨味が加わって、互いの良さが引き立っている。
うどんによし、ラーメンによし、餃子によし。湯豆腐、お鍋にも当然よし。トマトソースパスタに混ぜながら食べれば、普通のパスタが一瞬にしてアラビアータに変身してしまう。
ドレッシングに加えてもいいだろうし、お漬物の横に添えても、新しい辛味の世界が広がるだろう。納豆にも、卵かけご飯にも、その使い勝手は、枚挙にいとまがない。
私は今、何にでもこのすりだねをつけて食べる生活を送っている。何につけても、辛くて美味しい。辛いのが苦手な方にはお勧めしないが、好きな方には是非試していただきたい。
カプサイシンパワーで、これから本格的にやってくる寒さを乗り越えましょう!
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ごま油100mlくらい。
一味、七味(業務スーパーのもの)を120gずつ。
味噌大匙1~2
味の素か昆布だしの素を適量入れて混ぜ合わせてます。
本当にお好みです。
私が参考にしたサイトです。
油を温めない混ぜるだけの作り方です。
家庭それぞれのすりだねがあるんですね!
お読み頂き、本当に有難うございました!