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京都巡り#5 ライトアップ・冬景色

アオイです。12月某日、京都各所のライトアップを見に行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします❄


京都駅ビル

#4で旧三井家下鴨別邸に行ったあと、京都駅ビルに向かった。

夜の京都駅。古都なのに、えらく現代的である。原広司という人が設計したらしい。きちんと京都のコンセプトも取り入れているとか。実の所、私は現代建築にも興味がある。建築は見ていて美しいと感じやすい。建築巡りもするしかない。

夜の京都タワー。京都タワーについて調べていたのだが、イベントで違う色にライトアップされたり、個人で申し込んで好きな色にライトアップさせたりすることもできるそうだ。なので、誕生日やプロポーズなどにも使えたりもする。「私のために光らせてくれる人が出てくるか、私が光らせたいと思えるような人が出てくるか、どちらが先なのか?」なんてくだらないことを考えてしまう。自分で自分のために光らせるのもいいかもしれない。

京都タワーを撮るのもいいが、反対を向いて駅ビルに反射する京都タワーも良い。京都観光の帰りに京都駅を使うなら、最後に是非撮ってほしい。

本題の京都駅ビルに入る。まずは空中径路に行く。エスカレーターを登り続けていく。

道中にこんなフォトスポットもあった。

夜の空中径路。ここは本当に京都か?異空間みたい。道中で京都タワーや駅周辺の眺望も楽しめる。

芸術的な空間という感じでもある。

突如色が変わって赤になった。クリスマス限定の色だそうだ。クリスマスというか、非常事態のような危険な色に見えてしまう。


空中径路から拉麺小路を抜けて、大階段まで行く。

クリスマスやいかにも京都らしいイルミネーションが行われていた。圧巻だ。

遠くから見てもよく分かる。イルミネーションのために京都駅ビルを回ったが、結構楽しい。私にとっては乗り換え地点でしかなかったが、単純に駅ビルを楽しむのも良さそうだ。空中経路もあり、大階段もあり、ラーメンもあり、お土産も買えて、近くには京都タワーなどの商業施設がいっぱいある。観光が終わって帰りの電車を待っている時、色々回れて便利だ。京都駅やその周辺は充実しているんだなと、改めて思うことができた。


嵐山花灯路

夜明けの嵐山を前回見たが、別日に本来行きたかった夜の嵐山へ。嵐山花灯路は今年で終わるそうだ。数年前から行きたいと思っていたが、夜遅く嵐山に滞在していると、帰りの時間を気にしながら行動することになってしまう。でも、もう私は京都に住んでいる。時間を気にせず、平日夜でもライトアップへ繰り出すことだってできるのだ。

というわけで、仕事終わり嵐山へ向かった。

嵯峨嵐山駅を出ると、生け花があった。生け花もイベントの一部だ。渡月橋までの道中、小さい灯りが置いてあり、夜道だったが迷わずに行くことができた。

嵐電嵐山駅。嵯峨嵐山駅より観光色が強い。「The・京都」という感じである。引越し前は、京都駅から市バスに乗って京都巡りをすることが多くあまり使わなかったが、これからは気軽に使えそうだ。嵐電は路面電車区間もあるそうで、気になっている。積極的に乗っていきたい。

渡月橋・嵐山

ライトアップされた渡月橋、そして嵐山。青に照らされている。ついこの間まで紅葉していたのに、それを感じさせない。

夜の桂川。夜の鴨川と違い、落ち着いている。桂川には等間隔が無い。「あんなに人が多く来るのに何で?」と思うが、単純に鴨川のような地べたに座れる場所があまり無いのだろう。

渡月橋を渡った先にある、嵐山公園にも生け花があった。

行灯がいっぱいあった。デザインが美しい。私は参加してないが、スカイランタンのイベントもあったそうだ。こういうイベントや祭りの類に一人で行ったら、写真は綺麗に撮れても、現地に居る時は寂寥感しか生まれなかったことがあった。できるなら誘い合って行きたいと思う。

明かりを反射する桂川は美しいし、青い山は幻想的だ。これが今年で最後だなんて……。見ることができて良かった。引っ越してなかったらこのご時世ということもあり、諦めて来ていない可能性もある。それでもどうにかして行ってたかもしれないが。


竹林の小径・嵯峨野

次は嵯峨野方面へ向かう。この日は平日だが、そこそこの人がいた。やはり今年で最後だからだろうか。

竹が青い。青に神秘を感じる。撮った写真が綺麗すぎるので、何枚も載せてしまう。

画像では非常に分かりづらいが、月が隙間に写っている。竹と月、親和性があると思ったら竹取物語だった。


小倉池ライトアップ。私が登頂を断念した小倉山の麓にある。昼の小倉池は見たことがないが、幻想的な写真が撮れた。


謎の広大な土地に何かある。NAKEDが手がける光のアートだそうだ。私は提灯を買ってなかったので何もできなかったが、提灯を指定の場所へ置くと何かが起こったらしい。この他にも「DANDELION PROJECT」なる参加型アートもあったそうだが、帰り道にうっかり別ルートを通ってしまい見ることはできなかった。

夜の嵐山は、夜明けとはまた違う楽しさがあった。


NAKEDヨルモウデ 平安神宮

平日夜、私は平安神宮のライトアップイベントに行くことにした。嵐山花灯路でもNAKEDのアートはあった。あちらでは私がうっかりしてアートを楽しめてなかったので、今回は楽しむことにする。

平安神宮に行く前に、京都府立図書館があった。こんな重厚感のある建物で、平安神宮付近という場所に。「これ、もしかしたら京都在住の私は利用できる!?」と思いワクワクした。調べてみたら、京都府民はもちろん、隣県在住や京都へ通勤通学している人でも利用できるとのことだった。久しぶりに図書館で本を借りて読んでみたい。

平安神宮に到着した。ピンクと青という組み合わせが、何だか現代的だ。

夜の嵐山とは違って、そこまで人は多くなかった。まばらとそこそこの中間ぐらいで、2人以上で来ている人が多い。クリスマス前であり、「そういう季節かぁ」と思った。今回は提灯も買うことにした。

この提灯でソーシャルディスタンスを保てるそうだ。私は存分にソーシャルディスタンスを保つため、提灯を揺らしながら歩くことにした。


ライトアップも綺麗だが、こういう小さな灯りも綺麗で好きだ。


嵐山ではできなかったDANDELION PROJECTがあった。せっかくなので並んでやってみることにした。自分の名前をスマホで入力して連動させると、名入りの綿毛が飛んでいく。姓と名をアルファベットで入力できて、どちらかのみでも本名でなくてもよい。私はアオイなので「AOI」と入力した。そしてスマホを機械にかざすと……

「AOI」の綿毛がブワッと飛び散る。 

スマホを見たら、綿毛は大阪は中之島公園へ飛んで行ったようだ。中之島公園もクリスマスが近いとイルミネーションをしている。何度か行ったことがあり、寒空の下、ひたすら中央公会堂のプロジェクションマッピングの写真を撮っていた記憶がある。バラ園も春と秋に行ったことがあり、結構好きな場所だ。大阪市内も意外と緑が多く、大阪巡りもよくしている。


池に反射するプロジェクションマッピングとライトアップが幻想的だ。季節をイメージしたプロジェクションマッピングっぽい。私は冬の雪が降っているものが好きだ。

いやぁ綺麗だなぁ……。美しいものを形容するための語彙に乏しい。乏しいというか、言葉は多く知っているはずなのになぜか出てこない。「語彙力検定でも受けたらいいのだろうか?」と思って調べてみたら、2018年度で終了していた。何ということだ……。


画像では分かりづらいが、この日は月が大きく丸かった。直接見ないと分からない美しさがそこにあった。


平安神宮を見終わり、近くのロームシアター京都へ寄ってみた。懐かしい。新卒就活時、寒い冬の中向かいのみやこめっせで合説をほどほどに周り、スーツのままロームシアター京都や平安神宮へ行った。精神的に結構つらい時期だったが、おみくじを引いたり蔦屋書店で本を見たりスタバで一休みしたりして満喫していた。あの時はPepperくんもいたが、今も元気に過ごしているのだろうか。少し外から覗いてみたが、いる気配はなかった。勤務を終えて寝ているのかもしれない。

帰りは三条駅まで歩きでいけそうだったので、歩くことにした。行きは三条から東西線で東山まで乗ってきた。運賃が浮く。

二条大橋からの鴨川。三条や四条に比べて雰囲気は大人しめのようだ。鴨川沿いを歩いて三条駅まで向かった。


積雪の国際会館

国際会館はモダン建築の一つだ。こちらも以前新卒就活の合説で行ったことがあった。一般開放の日があると知り、行くしかないと思った。

昨日は雪が降っていた。この辺りは山に近く、雪が積もっていた。

左右対称の構造の道だ。合説の時はこの先に続く建物ではなかったような。

確かあちらのイベントホールだったはず。ここは一般開放されていなかった。懐かしい。あの時も寒かった。


受付を済ませて、いよいよ見学だ。廊下から独特の雰囲気が出ている。

内装も椅子も凝りに凝っている。ストリートピアノもあった。弾いている人もいて、「上手い……」と思いながら聴いていた。ピアノの音は繊細で落ち着くことができるので好きだ。実は昔習ってはいたが、全くといっていいほど練習しなかったので、上達しなかった。なので、楽譜を渡されたとしてもいきなり弾くことはできない。それでもピアノの音色は好きだ。いきなり弾き始めて、群衆の注目をかっさらうのは気持ちよさそうだと思う。


館内から日本庭園に行くことができる。雪も降り始めた。

この日本庭園、かなり広い。国際会館にこんな場所があったとは。周りが山で、人もまばらで静かだ。鳥の鳴き声のみが響く。とても落ち着く場所だ。

庭園側から見た国際会館。造形がどうなっている?となる。それに無機質に見える国際会館と日本庭園が上手く融合している。バランスも考慮して設計されたんだろう。


一つの大きな公園みたいだ。紅葉もあったようで、秋に気付いていればおそらく行っていた。梅や桜も咲くらしい。行きたい。


橋、そして川。落ち着くなぁ。来て良かった。国際会館の周りは宝が池公園となっている。そちらも行ってみたい。今度国際会館に行く時に寄ってみよう。


まとめ

今回はそれぞれ別日に行った。一日でまとめて回るというのも有りだが、一日一ヶ所というのも良い。京都に住んでいるからできることだ。

また、思い入れの強い場所もあった。行った当時、印象深い出来事があればそうなる。ただ美しい景色が見たくて写真を撮るために行った場所は、実はその場所についてそんなに覚えていないのだ。その時その場所で私がどういう感情を持っていたか、というのが重要だと思う。嬉しい時、悲しい時、つらい時、……私の感情に寄り添うように京都の景色がそこにあった。

「そうだ  京都、行こう。」の広告キャンペーンで好きなコピーがある。

「がんばれ」「元気出せ」なんていうよりも……
いま、励ましを必要とする人がいたら
私なら、ここに連れてきてあげたい、と思います。

https://youtu.be/wBoL3RST6TU

以前紅葉を撮りに山科は毘沙門堂に行った時、このポスターが貼られてあったのを見た。私にとって京都はまさにそんな場所である。とはいえ、私が励ましを必要としても連れて行ってくれる人はいなかったので、自分で勝手に行っていた。そして移住した。このコピーにいたく共感した私は、春にも毘沙門堂に行って桜の写真を撮るほどだった。

春の毘沙門堂

京都は好きな場所であるが、心の拠り所でもあるかもしれない。そんな京都に住むことができて良かった。

2022年も京都と共に生きていく。

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