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31日間連続投稿【9日目】 泣きながらでないと、話せないことがある

先日とある方に、仕事の悩みについての壁打ちを頼んだ。Twitterでも大荒れしていた私だった。誰かに話を聴いてほしくて、内容を整理したかった。


壁打ちは、zoomにて行った。ちなみにその方とは初対面である。

相手から、「どんな壁打ちをしますか?」と聞かれた。私は確かに悩んでいるはずなのに、口から言葉が出ない。事前に悩みを書いて送ったので、それを見て話せばいいのだが、どういうわけか話すことすらできない。何だか喉でつっかえるような感覚だった。

私は一体何のために、時間をもらって壁打ちをしてもらっているのだろう。このままでは、時間が過ぎていくのみ。申し訳ない。

私は、「書いた悩みで気になることがあれば、質問してほしいです」と相手に伝えた。相手が問いを投げかけて私が答える形式だったら、上手く話せるかもしれない。

しかし相手から問いを投げかけてもらっても、また喉でつっかえてしまった。私から発せられる声も、自信が無く消えてしまいそうだった。

…………このまま話すと人前で泣いてしまうから、喉につっかえができているのではないかと気付いた。私は泣くことを覚悟で、カメラをオフにして話すことにした。

すると、弱々しい涙声で、私の本心が少しずつ口から出てき始めた。話していくうちに、堰を切ったように涙と言葉が溢れてくる。

私はこんなことを考えていたのか。初対面の人にはまず言わないような、不安でたまらない気持ちが、涙とともに吐き出されていった。


一通り話し終わると、喉でつっかえるような感覚が無くなり、スッキリした。いつも一人で泣いている時はスッキリせず、再びモヤモヤしてまた泣き出してしまうのに。


私は自分の本心を話す時、涙が出てしまう人だということを思い出した。本心を話そうとすると喉がつっかえて、「これ以上話したら泣いてしまう」と気付き、それ以上話せなくなる。言葉が出なくなる。泣いてしまうと、相手から見たら面倒くさいし、大事に捉えられてしまうかもしれない。

おそらく、私の本心が相手に受け止めてもらえないのではないかと、無意識に思っているのだろう。自分の家族関係から、「自分の本心は受け入れてもらえない」という考えが刷り込まれたのだと思う。

また、カメラをオフにしないと泣けないのは、相手の視線が気になってしまうからだ。相手の視線があると、私はあることないこと色々考えてしまって、不安になる。


今回の壁打ちで、勇気を出して涙を流して良かった。相手はただ、私の話を聴いてくれた。受け止めてくれた。悩みのアドバイスをもらったわけでもない。だけど、少しだけ前向きに考えられそうな気がした。

泣きながらでないと、話せないことがある。それは私の隠している本心だ。


(1125文字/約40分)

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