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カブってこんなに美味しかったのか!

関東圏の人間だからか、カブの美味しさを知らなかった。

煮物や味噌汁に入れても、歯ごたえや主張のない味わいで軽んじてきた。

葉っぱは苦いので、胡麻やじゃこでカリカリに炒めてふりかけにするしかなかった。

今日、カブを千枚漬けにしようとして、皮付きの生のまま味見をした。

衝撃が走った。

柔らかで慎ましい甘さ。
何これ美味しい!知らなかった!

スライスしてポリ袋で塩と漬け込む。
その後砂糖や酢、昆布を加える。
すぐに漬かる。上品な味。

葉っぱは思ったより調味料を早く吸い込み味が濃くなってしまい、スープに入れるしかなかった。

ぼやけていたスープの味がピリリとしまった。

もうカブの虜になってしまった。

旬はもうじき終わってしまうけど、様々な料理を試したい。

好奇心が強い私は、毎日の料理も発見の連続だ。楽しい。

同時に洗い物が面倒で、シンクに汚れ物が溜まってしまうこともよくある。
それを理解してくれるヘルパーさんは、私の宝物だ。

私は自分の弱点や醜さを知っている。それは自分で偉いと思う。

人間は自分の弱さに向き合えない。

だからそこを補ってくれる方に心底感謝する。
言葉に出して感謝を伝えられる。

多少齟齬があっても、すぐに仲直りできる。

新しい価値観も拘らずに受け入れられる。

たかがカブでここまで思考が広がる人間って、面白くない?

私は自分を面白がっている。






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