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毎朝聴いているラジオ番組で、色々な企業の働き方に関する取組を紹介するコーナーがあります。

朝の忙しい時間帯のため、後でタイムフリーで聴こうと思っているうちに逃してしまったのですが、キリンホールディングスの週に「入社3年目でキャリア研修をする」という事を紹介していました。

その研修によって、結婚や出産というライフイベントになった時の働き方が想像できるようになった、という参加者の声があったというようなお話だったと思います。

番組のアーカイブを見ると、2000年代に入った頃は入社5年目までに新卒で入社した女性の半数ほどが退職している状況で、女性活躍への取組が本格的に始まったようです。

この話で思い出したのが、自分がまだ「新人」と呼ばれる頃に、上司が参加を促した社内のセミナーでした。それは、産後の育児休業を終えて復職した女性の働き方を、実際に復職した先輩数人が話すというものでした。

まだ終身雇用色の強い会社で、大体30歳位になると上司の推薦と選考を経て主任になります。登壇した数人というのは、主任になってから産休・育休期間を経て復職して、元の職場で活躍している女性たちでした。

新人ながら、うすうす気づいてしまったんですよね。
「総合職で主任ぐらいになっておかないと、復帰した時にこういう仕事を与えられないのだな」と。
事実、社内結婚や出産を機に異動してくる一般職の女性は、どこへ異動してもできる補助的な業務でしたから。

これが今で言うマミートラックであれば、あまり進歩していないのかなぁと思ってしまいました。

👶

産休・育休に関する制度で言えば、日本は恵まれています。
他国は日本で言う産後休業ぐらいの期間で、仕事に復帰する人が多いです。そうしないと自分のポジションがなくなるか、他の人に取って代わられてしまうからです。

どちらかというと「長く勤めてナンボ」という考えの方が問題ではないかと思っています。「キャリアが切れる」「ブランクがある」という言い方をする人が、採用担当や経営者には多いなという印象です。

結婚、出産、介護、病気、もしくは自分探しであっても、働いていない期間があってまた次に働こうとする時に、本当にマイナスになることって何でしょうね?ありますか?

働いていない期間にも他の経験をしているでしょうし、それが直接仕事に生かせないように見えても、人間の厚みとか深さとか、何か変わっているのではないかな、と私はそう思います。

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