縹hanada

富士山が見える県の出身。縁あって京都に30数年暮らしました。予定より少し早かったのです…

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富士山が見える県の出身。縁あって京都に30数年暮らしました。予定より少し早かったのですが、コロナを機にリタイア生活に入りました。日々の生活、仕事や旅などで見たこと、知ったこと、気になったことを、写真の整理をかねて書いていきたいと思います。(♀です)

最近の記事

『TOKYO STYLE』都築響一、東京の片隅で有機的混沌の中に暮らす。京都書院アーツコレクション(感想)

『祇園祭の染織美術』につづく、私の好きな京都書院アーツコレクションの一冊。 いまから約30年前、1990年初頭バブル崩壊前後、大都会東京の安い賃貸物件に暮らす人々の素の生活空間(部屋)を撮影した写真集。 著者(写真・文)は、都築響一氏。 1993年に京都書院から大判写真集で刊行され、1996年にアーツコレクション文庫版が出た。当時アーツコレクションの中で、最も人気のあるタイトルのひとつだったと記憶している。京都書院倒産後、再販されるのかと心配していたが、2003年以降は、ちく

    • 京都祇園祭2024 山鉾巡行(前祭)ハプニング、八坂神社と観光協会が揉めた「プレミアム観覧席」振り返り 

      2024年の祇園祭の前祭山鉾巡行が、7月17日に行われました。 宵山期間中は雨が降っていましたが、17日は曇りがちながら、雨に降られずにすみました。なお後祭の山鉾巡行は7月24日です。 わたしはYou Tubeでライブ配信を見ました。 今年は見た限りでは、ハプニングがふたつ起きました。 ①鶏鉾の車輪が壊れる 巡行順9番目の鶏鉾が出発して間もない10時過ぎ頃、場所は四条柳馬場あたり。左後輪外周の「大羽」という部材一枚が割れ巡行できず。車輪は木製。高さ約23m、重さ約10t

      • 【京都寺町通を歩く】②廬山寺、元山大師堂厄除けの護符「角大師」が人気、紫式部邸宅址でもある

        寺町通をはさんで梨木神社の東向かいにある廬山寺。平安時代の天慶年間、第18世天台座主の良源が創建したお寺で、現在は天台圓淨宗という天台宗系の単立寺院です。 廬山寺の見どころ 元三大師堂(通常非公開)ー節分会、 追儺式鬼法楽(通称:鬼おどり)、洛陽三十三所観音霊場第32番札所(如意輪観音)、角大師護符 この地は廬山寺が移転する以前、平安時代は紫式部の邸宅だったとされる。紫式部にちなむ「源氏庭」がある。大河ドラマ『光る君へ』の聖地巡礼で注目される。※邸宅と廬山寺は無関係

        • 6月30日は全国の神社で「夏越の祓」神事 茅の輪くぐりと蘇民将来説話

          大祓の神事 毎年6月30日と12月31日は神社で「大祓※」神事が全国の神社で行われます。※「おおはらい」とも。 大祓とは、 夏越の祓 水無月は旧暦の6月。新暦では7月頃のため、7月31日に行う神社もあります。「無」は「の」の意味で「水の月」。 古くから夏越の祓をする人は長生きするといわれていたようです。 6月30日のこの神事は一般に「夏越の祓」と呼ばれます。一年の半分にあたるこの日、無病息災を祈願します。一般人が参加できるのは、茅の輪くぐり・人形(人の形に切った紙)

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          【京都寺町通を歩く】①千年続く名水「染井の水」梨木神社、境内にマンションが建つ理由

          寺町通の概要 寺町通は、京都市街碁盤の目の南北に伸びる通りです。 北は鞍馬口通から、南は五条大橋西詰までの、全長4.6km。平安京における東京極大路にあたります。平安京のメインストリート朱雀大路(現千本通)からみると東端の通りでしたが、平安時代の終わりころ、さまざまな事情により右京が衰退し、内裏(御所)が当初の位置からずっと東の現在地に移動したため、御所のすぐ東側が東京極大路(現寺町通)になりました。 時代が下って、豊臣秀吉が京都大改造を行い、諸寺院をこの通りの東側に強

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          『京都祇園祭の染織美術ー山鉾は生きた美術館』祇園祭に持っていきたい本、京都書院アーツコレクション

          いまはなき京都書院 以前京都に㈱京都書院という出版社が存在しました。京都書院の創業は1924年。国内外の伝統的美術、デザイン関係のユニークな本を数多く出版していた美術書専門の会社です。残念ながら京都書院は1999年に倒産しましたが、一部の本は現在も流通しています。 数万円する豪華本はなかなか手が出ませんが、それらを一冊1000円程度の手頃な文庫本サイズにした『アーツコレクション』(全251巻)があり、人気のシリーズでした。カラー写真が中心の「見る本」です。 わたしが以

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          『ライ麦畑でつかまえて/The Catcher in The Rye』J.D.サリンジャー<感想>

          本の概要 1951年出版 30か国語に翻訳され、累計販売部数6500万部以上 著者:Jerome David Salinger 1919-2010 (米国)人気が出て静かな生活ができなくなり、1965年を最後に引退し隠遁生活を送った。 日本語訳:野崎孝(1964)『ライ麦畑でつかまえて』 村上春樹(2003)『キャッチャー・イン・ザ・ライ』どちらも白水社(白水Uブックス)ほか 今回は野崎訳 + ところどころ英語版(YouTube 「The catcher in th

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          文化庁の「国語に関する世論調査」を見てみた。「涼しい顔」はどんな顔?

          文化庁が出している「国語に関する世論調査」を毎年見ています。 言葉の使い方に対する意識、ローマ字表記に関する意識、慣用句等の理解などに関する調査です。 あやふやに使っていた、間違って使っていた言葉に気付く良い機会で、勉強になります。 調査目的は次のように書かれています。 直近令和4年度の調査対象 16歳以上の個人6,000人、有効回答数 3,579(郵送による回答) 質問数は21  本来の意味と違う意味に使われることが多い言葉 個人的に毎回注目しているのが、本来の意味と

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          『河童が覗いたインド』妹尾河童 インド旅行に持っていきたい本

          本の概要 『河童が覗いたインド(かっぱがのぞいたインド)』 ・1985年初版、新潮社、「河童が覗いたシリーズ」の一冊 ・1978年と5年後の1983年、それぞれ1か月半の単身インド旅行記 ・著者:妹尾河童(1930~)舞台芸術家、エッセイスト ・妹尾氏は『少年H』などで小説家としても著名。”知の巨人”立花隆(1940-2021)の事務所、通称「猫ビル」の猫の絵をデザインした。 スケッチブックと巻き尺を持って 凝り性で知りたがり、抑えられない好奇心、そして高いところに登り

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          大学卒業後、一時期を除き働き続け、気がつけば年金の心配をするような年齢になりました。予定より少し早かったのですが、コロナを機にリタイア生活に入りました。 いろいろな職業を経験しましたが、海外から雑貨の輸入をする仕事が一番長く、職歴としては20年位です。 1990年ころから書き始めたノート(日記と言うか、気になったことを書く備忘録。仕事がらみが多い)が増えて15冊を超えて、写真も増え続け、パソコン上、ワードや googleドキュメントなどに書くようになりました。 しかし仕事

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