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パンデミックから生まれたアート作品~感情と思考の大転換~
新型コロナを題材にしたアートが続々登場
まず、ご紹介するのは、ウクライナの文化・情報セキュリティ省が始めたキャンペーン「Art of Quarantine(検疫のアート)」のポスターです。
ウクライナの広告代理店「LOOMA」が制作したこれらのポスターは、古典美術の作品にマスクや医療用手袋など検疫期間中によく見られる要素を加えることで、新型コロナウイルスの拡散を防ぎ、安全を保つ方法を伝えています。
(写真:上からジャック=ルイ・ダヴィッド作「アルプスを越えるナポレオン」のArt of Quarantine版ポスター、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」のArt of Quarantine版ポスター)
そして、これは、2020年5月7日にinstagramで公開されたバンクシーの新作。「Game Changer」と銘打たれたこの作品は、少年が看護師の人形を手にしたているもので、新型コロナウイルスで最前線に立つ医療従事者を称えたものだと思われます。右下には、バッドマンなどのおもちゃが籠に入れられ、あたかも少年の興味から遠ざかってしまったようです。
最後に、私の大好きなOVER Allsの山本勇気さんが描いたアフターコロナに向けた希望のアート、「自由を導く民衆の女神」。ウジェーヌ·ドラクロワ作「民衆を率いる自由の女神」のオマージュ作品です。
布団叩きでコロナを打ち払う。マスクからの「解放宣言」。
ユーモアあふれる女神を、太陽の光とともに力強く描いています。
さて、アートの重要な価値とは何か
これらのアートを見てきて、あなたはどう感じましたか?
面白さを感じたり、共感したり、少し気持ちが軽くなったり・・・反応は様々だと思います。
きっと、特にこのアートを始めて観た人は、少しだけ視界が開けているのを感じることができるかもしれません。
まさに、これらのアートは「感情と思考の大転換」に寄与しているのです。
別の物事の捉え方を提示することで、鑑賞者の感情・思考に異なった変化をもたらしている。
これがたくさんあるアートの価値の1つなのです。
加えて、自粛期間中であっても、このようにして価値を生み出そうとしているアーティストの力に勇気づけられます。
アートの価値は、コーチングの価値と似ている
アートの価値は、コーチングの価値と非常に近しい点があると感じています。
今回の文脈でいうと、コーチングの価値の1つとして、「クライアントの感情と思考の変化を生み出す」ことが挙げられます。私はそれをクライアントの視覚や体感覚を使うことで試みていますが、クライアントの状態に合わせてアートを使うことも。
普段使うような感覚や思考だけでは解決できないことは多いです。なぜなら、それは「過去の延長線上」でしか考えられないから。
だからこその「アート思考」「デザイン思考」なんですね。その話についてはいつかここで記したいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
今日も素晴らしい1日を!
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