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小学校の売店にはお菓子が売ってある

子供の通うトルコの公立小学校には売店がある。文房具は売っていない。

朝ご飯を食べそこねたり、親の仕事の都合で早めに学校に来ている子たちは、パンやソーセージ、果物などの軽食を売店で買って授業が始まる前に食べている。

お昼は日本の学校のように給食がない。昼休み中に家までは遠くて帰って食べられない子や、家からお昼ごはんを待ってきていない子は売店でお昼ごはんを買う。

売店以外には学校の周りに食堂があり、そこで親と一緒に食べている子もいれば、一人で、または、友達と来て食べている子たちがいて、ちょっとしたカオスに。

売店には、ゴマ付きパンのシミットやチーズやポテトが入ったポアチャの他にトースト、薄い皮で野菜やお肉を巻いたドネルやトルコ風ピラフ、小さな餃子のようなマントゥがあり、ピラフやマントゥにはヨーグルトがかかっていて、それがよく合っていて意外と美味しい。

ハンバーガーもあるけれど、中にはスパイスの効いたキョフテが入っており、キョフテは見た目はハンバーグ。だけど、いろいろなスパイスが入っているから日本のハンバーグの味を思うと少し違う。

子供が新一年生で学校に通い始めたときに驚いたことは、学校の売店にお菓子を売っていたこと。

〇ーラやファ〇タなどの炭酸ジュースはないけれど、果物ジュースやココア、レモネードなども置いてあり、夏にはアイスクリームも登場する。一応、売店には体に悪いものは売らない、販売してよいお菓子の基準というものがあるらしいけど、ビックリ。

お菓子だけではなくて、たまに、スーパーボールなど、ちょっとした遊べるものを売っているときもある。

友達が休み時間に売店でお菓子を買うので、子供も同じように買いたがる。だけど、この行為は、ダラダラとお菓子を食べることにつながるし、歯にもよくないと言って子供と話し合った。

毎日、学校が終わってから友達と校庭で遊んでから帰って来るのが習慣だったため、我慢させすぎるのもよくないだろうと、放課後には売店でお菓子を買ってもよいとルールを作った。

それでも、他の友達のように、学校がある時間にもお菓子を買いたいという希望が子供にはあり、百歩譲って金曜日のお昼休みにはお菓子を買ってもよいということに。

子供が希望したわりに、友達と遊んでいて、「あっ!今日はお昼休みにお菓子を買っていい日だったのに忘れていた!」というのがよくあった(笑)。

一年生の小さな子たちなどは、まだお金の計算ができない。それでもお金を握りしめてお菓子を買いに来る。売店の人は大変。毎回、持っているお金で何が買えるか考えている子供たち。

売店の人に、「これはいくら?」「あれはいくら?」というのを繰り返している。それに対して、売店の人も丁寧に答えるし、子供たちが何を買おうかを悩んでいる時間も気長に待ってくれている。

毎日のことなのに、なぜかお菓子に値札を付けていない。値段を聞かれて忙しそうだから、お菓子に値札を付けておいたらよいのにと思って見ているけれど、そこは口頭で子供たちに値段を言っている、いつも謎。

給食がないので、学校内に売店は必要だ。しかし、お菓子を売っていることに関しては、小学生にとってはコントロールが難しいし、体にもよくないのでなぜ売店に置いているのか未だに理解できない。

コロナが終息し、学校が通常に動き出したら売店ではお菓子を売るのをやめて欲しいと思うけれど、経営者の都合もあるのだろうな。



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