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子供たちは本当に少なくなってしまったんだな

去年、子供を日本の学校を経験させるために、5月半ばに日本に一時帰国を予定していたけれど、コロナが広がり、予約していた飛行機も何度も何度も変更連絡が来たため、最後には残念ながら帰国をあきらめた。

なぜ5月かと言うと、トルコの学校は9月始まりで6月初めに終了する。夏休み前は、正直、それほど授業はしていなかったので、少しでも長く日本の小学校を経験出来るようにと5月半ばから帰国して、2か月ほど日本の小学校に通う予定をしていた。

その前にも2年続けて、トルコの担任の先生に相談して早めに帰国出来るようにと学校に嘆願書を提出し、5月半ばに一時帰国して実家の近くの小学校に子供を通わせてもらっていた。

日本の小学校で、2年生と3年生のときだ。

初めての体験した2年生のとき、最初は楽しんで通っていたけれど、途中から休みたがるようになった。トルコとは違う環境、勉強、ルール、何もかも違った状況で戸惑ったのだろう。それに、私が日本の子供たちと同じようにさせようとしてしまったので、かなり子供とぶつかった。少しでも、日本語学習についていけるようにと一生懸命になり過ぎた。学校も、担任してくれた先生も忙しいのに、子供たちにも良い影響を与えてくれると言って歓迎し、親切にしてくれたこともあり、夏休み前くらいには子供も日本の小学校にも慣れてきて、楽しんで通えるようになっていった。


3年生のときは、日本の小学校に通うのは2回目だということもあり、2年生の時よりも遊べる友達も増え、学校が終わると公園で遊ぶ約束をして帰ってくるようにもなった。
私の子供のすごいなと思うところは、学校が好きなところ。友達が好きなところ。私が子供の頃と全く違う。私は学校に行くのが嫌で、何度も親を困らせたし、人付き合いが苦手な子供だった。随分、親の手を煩わせたものだ。


子供が通った日本の小学校は、1学年につき、1クラスか2クラス。子供の学年は全部で40人くらいで、それを2クラスに分けていたのでかなり少く感じた。今はアラフィフとなった私が子供の頃に通っていた、田舎にある小学校。その当時は教室にたくさん机が並んでいていて、今の子供たちの倍くらいいたように思う。子供たちの人数が少ない、少ないとは聞いていたが、ここまで少ないとはと驚いた。今は、本当に子供たちの人数が減ってしまって、随分変わってしまったのだなと改めて実感させらた。

実家の近くの小学校は、全校で200人くらい。私の子供が通うトルコの小学校だと1学年分くらいだ。子供の学年は6クラスある。全校生徒で800人ほどいる。それも、日本の小学校は6年制だけれど、トルコの小学校は4年制だ。1年生から4年生までしかないのにトルコの方が随分と人数が多かった。それでも、昔に比べて、1クラスの人数はだいぶ減ったらしい。

日本とトルコの子供の調査の対象年齢が違うので比べられないけれど、参考までに。

トルコは、

トルコ統計局は2019年度関連の子供統計を発表した。
トルコの総人口は昨年(2019年)末時点で8315万4997人で、子供の人口は2287万6798人と記録された。
国連の定義によると、子供の人口は0-17歳層を対象としている。
トルコの子供の人口は総人口の27.5パーセントを占めている。(TRT 2020.04.17)

日本は、

総務省が公表した2020年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、全国の人口は1億2713万8033人だった。日本人は前年から50万5046人減少して1億2427万1318人。(nippon.com 2020.08.06)
・2020年4月1日時点の日本の子供(14歳以下)の人口は1512万人。総人口比は12.0%。(Y!ニュース 2020.05.04)


日本では共働き、各家族化、保育園問題、子供が病気をしたときに仕事を休みにくいなど、挙げだすときりがないほど子供を育てるのが大変難しい環境だと理解している。

トルコでは、まだまだ、おじいちゃん、おばあちゃんが共働きの親に変わって孫の世話をしている姿をよく見かけるが、保育園も急激に増えて来ている。教育熱心な保育園もあれば、預っているだけっぽい保育園もある。ピンからキリまでだ。

そして、トルコでも共働きが増えたり、未婚化や晩婚化してきたりして、家族の在り方が少しずつ変わっていっているように思う。これから日本のように、子供たちの数がさらに減ってきたりするのだろうか。将来、じわじわとトルコでも少子化問題が大きく取り上げられるようになるのだろうか。そうなって欲しくはないなとは思うのだけど。






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