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人と人のアイダ

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人と人のアイダにある境界線について、あれこれ考えて書いた記事たち
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#コントロール

相手の感情について責任をとらない

相手の感情について責任をとらない

空気を読むことが素晴らしく上手な私たちへ。

私たちは、誰かが怒ったり機嫌が悪くなることを避けるために、とても注意を払って生きているように思います。

どうか、今日は同僚の機嫌がいい日でありますように。怒った恋人が明日にはいつもどおり振る舞ってくれるかな。私はAを選びたいけど、それを選んだらお母さんが嫌がるかな…。

もし怒っていたら。嫌がっていたら。機嫌が悪かったら。機嫌を直してもらうために美味

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自分の心としか付き合えないのに

自分の心としか付き合えないのに

目の前の人の悲しみが和らぎますように。
目の前の人が怒りを鎮めますように。
目の前の人の機嫌がなおりますように。
目の前の人がいつも幸せでありますように。

目の前の人は悲しくて泣くし
目の前の人は怒りで怒鳴るし
目の前の人は不機嫌で無視するし
目の前の人は不幸な時がある。

目の前の人の悲しみが和らぎますように。
目の前の人が怒りを鎮めますように。
目の前の人の機嫌がなおりますように。
目の前の

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相手に心地よくなってもらおうとしない

相手に心地よくなってもらおうとしない

こんな場面はないだろうか。

誰かの家に行く。家主がお茶を出してくれる。

「今、お茶を淹れますね」

自分はいらない。お腹はジャボジャボだ。さっき道端でジュースを飲んだ。

「いえいえ、結構です。お気遣いなく」

家主は「そんなそんな」とか言いながらお茶を淹れてくれる。日本には遠慮という文化があるし、「お気遣いなく」という言葉を人はまともに受け取らない。

「普通は、人が来たらお茶を出す」とか「

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