THE FIRST SLAMDUNK
まず、この作品との出会いのきっかけ。
…2018年だったかな。
僕がイラストやデザインを生業にしていると職業を言ったら「スラダンの仙道を描いて欲しい」とネットで知り合った友に言われた。「なぜ?」「俺は高校の時バスケ部だった。背があまりないからポイントガードだった。まぁまぁ順調だったけれど膝を壊してやめてしまった。でも、スラムダンクって漫画がすごく面白くて大好きだった。中でも仙道っていうキャラクターがめちゃくちゃカッコよくて好きだから、はるたろうなら絵が上手いと思うから描いて欲しい」
その時僕は「スラムダンク」というタイトルは聞いたことがあったが原作はおろかTV放送されていたアニメも映画も全く見たことがなかった。原作者の井上雄彦氏も知らなかった。バスケも小中高校の体育の授業でちょっとやっただけで興味がなかった。
「仙道を描いてほしい、部屋に飾るから」と言われたので、じゃあ描いてみようかと思いネットでググって調べてみた。
調べたら、井上雄彦氏はあの「バガボンド」を描いた超絶に上手い漫画家だった。僕は本当の意味で絵が上手い人は大好きだ。例えば中学生の時に大友克洋御大の『童夢』を入手して読んだ時は鼻血が出そうなほどショックを受けた。きちんとデッサンを勉強して絵が上手くなりたいと必死になった。
そんなだったから仙道というキャラを調べるうちに「え… 自分のタッチじゃなくて、こんなに上手い漫画家先生の絵を真似て描くのはいやだな…」と思い至った。試しに描いてみたけれど全然似ていなくて、破り捨てた。画像検索してみたがどんなキャラだかイマイチわからない、この漫画家は画力と表現が半端なく上手いみたいだから原作を読んでみたいと、近所の書店へ行き『スラムダンク《新装再編版》』というのを見つけ、2〜3巻ずつ買って読み始めた。それまでスポーツ漫画は興味がなかったのに。
……すごく面白かった。読み進めていくうちに主人公:桜木花道と共にバスケのルールやプレイや用語がわかってきてバスケそのものに憧れや興味を覚えた。もっと若いうちにこの作品を読んでいたら、趣味でバスケごっこをしていたかもしれない。
全巻読み終わって、すっかりスラダンのファンになってしまった。湘北のメンバーはもちろん、その周囲の人物、陵南や海南や山王工業のメンバーも皆好きだと思った。
……そんなに最近の話なんです。僕がスラダンを知り大好きになったきっかけは。1993だか1994にアニメーション作品になった事もよく知らないままに、今回の映画を見ました。旧・声優陣の先入観も全くありません。アニメも、この当時はたぶんアナログでセル画の制作だったんだろうなと推察しました。
つまり……
2022年『THE FIRST SLAMDUNK』は、もう息を止めて身動ぎひとつしないままじーっとスクリーンを見続けてもちっとも疲れないほどに、、
ヤバかった!すごく面白かったし、本物の選手がプレイしているような2次元と3次元の間のような素晴らしい映像でした。原作ファンは無論のこと、最初のアニメ作品のファンだった人たち、バスケ好きの人たち、声優陣が総入れ替えで納得いかない人たち、そして漫画やアニメやバスケに興味がない人たちにも、ぜひ見ていただきたいと思うほどによかったです!
上映中はもう1回、いや2回、また劇場へ足を運びたいと思っています。ちなみに(ネタバレ?)仙道は出ません。若干のスピンオフ感はありますが僕は彼というキャラクターは特に好きなので問題はありません。
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