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【目撃】未確認生物『フラットウッズ・モンスター』のコスプレをしてみた


おはようございます。念のためこんにちはとこんばんはも。きどあいらくです。

突然ですが、みなさんは宇宙人の存在を信じますか? 僕は、居たらおもしろいなぁ、きっといるよなぁとその程度には信じています。

「う、宇宙??」「う、宇宙人??」という人の為にご説明いたします。

宇宙とは地球の外の事で宇宙人とは地球の外に存在する生命のうち知性を持つものの総称を言います。

まだ確証の得られる目撃情報は報告されていませんので、あくまで空想の生き物とされています。


未確認だとか存在するだとかしないだとかはこの際どうでもよいことです。大事なのは、宇宙人がエンタメとして遥か昔から盛り上がり続けていることです。

ヒューマノイド(人間型)、アニマリアン(動物型)、ロボット・エキゾチック(金属類)、微生物・細菌類(ウイルス)、アパリッショナル(幽霊)、マゾーン(植物)。その姿は多種多様


ご多分に漏れず、僕自身もSF映画が大好きなため、人類が手掛けた様々な容姿の宇宙人を見てきました。

その中でもお気に入りの宇宙人がいます。それが…


『フラットウッズ・モンスター』です。



フラットウッズ・モンスターは高さ10フィートという驚くべき高さの生物で、人間のものではない光る目をした、明るい赤い顔の、スペードのエースのような形状の頭で、明るい緑の衣服をひだ状にして腰から吊り下げている、短い腕で(あるいは腕がなく)爪のような手を持ち、浮上して動くという

wikipedia:フラットウッズ・モンスターのページより


不気味で、怖い。もし遭遇したとしたら失神しそうなほど驚くことは間違いないでしょう。ですが、よく見ると、その造形ユーモラスかわいらしいとも言えます。どこかとぼけていて愛嬌のある顔をしているようにも思えてくる。その容姿はとても魅力的です。


…さて、宇宙人というものに興味を惹かれる理由には、未知との遭遇というロマンがあります。地球以外の星からやってきた生命体という存在はとても魅力的で、知識欲を満たしてくれます。『もし宇宙人に出会ってしまったら?』と聞かれれば、僕の答えは「仲良くなりたい」です。

たとえば、魔法に興味を持った男の子が『ハリーポッター』の杖とローブを見につけたいと思うように、僕も興味を持った対象を深く理解するための手段として、つまり、未知の存在に対して自分なりの解釈で物語をつくりあげてみて、新たな感動や発見を得たいがためにコスプレをしてみたいと思います。



というわけで、用意した小道具を身につけてきますので少々おまちください。



おまたせしました!未確認生物「フラットウッズ・モンスター」のコスプレ姿がこちらです!

あ~待って待って待ってくださーい!パニックになって逃げださないでくださーい!僕ですよ。ぼーくっ! ほら


「そうですね…一人ひとりが我が子のようで、退寮することを思うと寂しくなります」…っていや、揚げ物ばっかり出す学生寮のふくよかな寮母さんじゃないですよ!


…いいですか?説明いきますよ。


ONでもOFFでも日常で使いやすいコーディネートです。ロング丈ワンピース…実はいちばんのスタイルアップ効果を発揮するんですよ。カジュアルなOFFの日なんかはノーカラージャケットやショート丈ジャケットを合わせて、重心を引き上げながらスラリと見せちゃいましょう。武骨なコンバットブーツで全体にリズムをつければ、こなれ感もばっちり!


ONの日はそのままの姿で。心と身体にとても影響を与える夜がベスト!存分に地球人を驚かせてしまいましょう。


ホホッホホッホホッホホッ そうらそうらッ 逃げろ逃げろッ ホホッホホッホホッホホッ ホホッホホッホホッホホッ

ビョオホッホホッホホッビョオホホッ!!


…ということで、いかがでしたでしょうか。

みなさんも興味を持った対象の理解度を高めるため、是非ともコスプレをしてみてはいかがでしょうか?


それでは、会えない時のために、こんにちはこんばんは、おやすみ。さような、

お、急に真っ暗になったぞ。蛍光灯かえたばっかりなのにな。 

と思ったら温かな光が。

ん? なんですか、この光。

あれれ?



???????????




「こんなところで何してたのさ。はじまっちゃうよ」

わ、大きい。6メートルくらい身長あるぞこの人。ところで…人か?



「みんな~もうすぐ着くよ~」

「あの、着くって…どこに…ですか?…」

「『マザー』にきまってるでしょ。も~」


でっけ~~~~。




宇宙のとある宙域。そこに宇宙人たちの会議場がある。直径数十キロにも及ぶ巨大な円盤型の宇宙船で、多数の宇宙人が乗っている。



っんなんだよここ…

宇宙…なんだろうけど、さ…

変なのばっかりじゃねえか!!


こええぇええよぉおお

 

目の前のにいたってはコミュニケーションが出来るかさえもわからん。

いま目ぇ合ってる?合ってるの?



議長が話し始める。

「我々の星は、資源の枯渇により滅びようとしている。これは緊急事態であると判断する。新しい資源を求めねばならない」

議長の声に熱がこもる。



議長こっわ~。



ここで宇宙を飛び回る天文学者であり、かつ科学者でもあるという宇宙人が手を上げた。



うわ。いろんな癖にささりそう。



彼は自身の発見を報告した。

「提案があります」
「言ってみよ」
「星を新しく作るのです。惑星を作りましょう」

宇宙人たちはざわつき始めた。



なんだかスケールの大きい話してるな~。ザ・宇宙って感じの。ジ・宇宙か。…どっちでもいいか。



「理論上は可能だ」「しかし実現は困難ではないか」
そんな声に対し、天文学者が答える。

未知の物質を使えば可能です。まだ理論的にしかわかっていませんが、その物質を使えば惑星に生命を誕生させることも可能です」

宇宙人たちはざわついた。



ここの設備の宇宙人、空調管理うまいな。心地よくて眠たくなってくる。



議長が問う。

「なぜその様な物質が存在するのだ?」
「我々の文明以上に高度な文明があったということです」
「高度な文明とはなんだ。それが星を作るほどの技術を有していたのか?」
「わかりません。ただ、その物質はこの宇宙にはもう存在しないということです。ただひとつ、ある惑星を除いては」
「それはどこだ」
地球という星です」



お? それはちょっと気になるかも。

地球が宇宙を救うカギになるって展開。



「そうか…地球を侵略しようというのか?」


侵略!?



「いえ。そうではないのです。我々の星が危機に直面しているという非常事態に、地球側も協力すべきではないかということです」



な~んだ。カキカキ



議長はしばらく考えたのち答えた。

「それは地球側の、文明の進歩につながるか?」
「なります。我々が手を貸す事で、地球側も技術の発展が促されます」

議長は頷き、他の宇宙人たちに尋ねた。

「地球の文明の発展に協力するべきだという意見に賛成のものは挙手を」

数百の宇宙人の手が挙がった。



あ、手を挙げるのね。はい。は~い。



議長は会議の結果を報告する。

「全会一致で可決された。これより、我々と地球の共同作戦を開始する!」

「地球侵略をするのではない、と伝えるべきではないのか?」
「地球は文明が遅れています。我々の意図を理解してもらえない可能性があります」
「我々と地球人は理解し合えるはずだ…たぶん」
「地球人は他の種族を基本的に信用していません」
「ならば地球人に、侵略の意図はないと理解してもらう方法はあるか?」
「まずは会議のことを知らせるべきです。宇宙会議で決定した事だと伝えましょう」
「地球人は宇宙人の存在を信じるか?」
「難しいところですが、地球にも宇宙好きな種族はいます」
「確かにそうだ。それでは地球に使者を送り、会議のことを伝えるとともに、地球の知性とコンタクトをとるようにしよう」



ふうあ。蒸れて苦しぃ。 スゥハァ



「ところで、このなかに、地球人と知り合いの宇宙人はいるか?」

「議長、よろしいでしょうか」
「発言を許可する」
「我々宇宙人のなかに地球人と知り合いの宇宙人はいません

宇宙人たちが思惑う中、宇宙船の中でもひときわ巨大な身体を持つ宇宙人が言った。



お、さっきの、僕を宇宙に連れてきた人だ。…宇宙人か。

…やっぱり大きいな。6メートル弱、だろな。

身に着けているのは民族衣装なんだろうか。

宇宙ファッション、興味深ぁ。目に焼き付けておこ。



そこにいる者は地球に滞在していた者です」

注目が一点に集まる。



「ぼ、ぼk、わたわわ私ですか??!」



「そのもの!地球ではどういった活動をしているのだ」

議長が問う。



「あわわ、えーと、いろんなことをやってます!」


「具体的にはどんな活動だ?」


「…ゴミ拾いをしたり、災害が起こったら救助したり?」


めっちゃウソ言っちゃったけど、まあいいだろう。


宇宙人たちは何やら話し合いを始めた。議長が僕に問う。

「地球においておまえは重要な立場にあるようだな。地球人は我々にとって危険な存在ではないか?」



「……たまに目撃されてニュースになったりしますけど…ええと…」


ここは宇宙っぽいこと言うべきだよな。宇宙っぽいこと宇宙っぽいこと…


「ええと…たまに放射線を浴びせられたりしますが」


宇宙人の会議で笑いが起こる。


「でも、

平和を愛する人々です!」



議長が発言する。

「なら地球人がどんな生き物か理解しているのだな?」


「もちろんです」


宇宙人は安心した表情を見せた。議長は話をつづける。

「では、地球人に我々の事を理解してもらえるよう、協力をしてくれるか?」



っす~。責任おも~。でもな、宇宙の危機を救える機会なんてそうそうないもんな。いやてか人類史上初じゃないか?!あでもどうなんだろ、この格好でか?

んーんー……ん~…これきっかけに世界をひっくり返すのも面白そうだな…


「やります!!」


宇宙人たちは安心した表情を見せた。



「ところであの、具体的には何をやればいいのでしょうか?」


「知的生命体の代表として、信頼のできる地球人をここに連れてきてくれたまえ」



そうと決まればまずは、JAXAを通じてNASAに連絡だな。UFO研究家の矢追純一さんにも知らせてあげて、ムー…には知らせないでおくとして



「と、いうわけで本日の会議はここまで。解散!」

議長が大声で会議を終了させると、参加者たちはバラバラと立ち上がり、部屋を後にする。



あ、終わりね。はいはい。

「すみません、お手洗いはどちらですか?あ、レストルーム。…通じない?ええと、水場」

…そもそも宇宙人って排泄すんのか?…家まで我慢しよ。

「あ、なんでもないです。はい。お疲れ様です。っす~」



うぅ、宇宙酔いした…







それから一週間が経ち、約束の日がやってきた。



誰も呼べませんでした、と。


そもそも僕にそんなコネとツテは無かったし友達もいなかったわ。


…なら僕が行くしかないよな。…ってことでそれじゃそろそろ、指定された場所いくか。



怖いよ。


「どうも~はじめまして」
「あ、うん」

「今日乗せてもらうUFOってけっこう遠いところにあるんですか?」
「うん」

「地球の気温とかどうですか、あたたかいですか?」
「うん」

「車とか好きなんですか?」
「うん」

初対面の甥っ子かよ。

「ふふ」

わ、心読めるタイプの宇宙人だった。



「ここに手を置けばいいの?」
「うん、そうそこ」

ピ 「バイオメトリクス認証に成功しました。ようこそ」



宇宙船での渡航を終え、マザーシップに着艦した。エアロックを抜け、通路を進み、やがてひとつの扉の前に辿り着く。扉には取っ手はない。

「身分照合を開始」

合成音声が告げると、目の前の扉が発光する。数秒して、その光が収まり、扉のロックが解除されたことを示す電子音が鳴る。部屋の中へと入る。



「はじめまして、地球人です」


「指は5本あります」


手前に居た子どもらしき小さな宇宙人が聞いた。

「足は~?」


「足の指も5本あります」


その場にいるもの全員が「おお~」と驚きの声をあげた。

議長が発言する。

「地球人よ、我々はあなたと同盟を結びたい」

議長が続けて言う。

「なぜ我々が地球人と同盟を結びたいかというと、我々の星は今、危機に直面しているからなのだ」

宇宙人たちの表情にも深刻な色が表れていた。

「我々の星が危機に瀕しているというのは、資源の枯渇にともなって起こった事なのだ」

僕はうなずいた。議長は続ける。

「我々は新たな惑星を作り、資源を手に入れることで、この危機を乗り越えようと思っている。だが、この惑星を作るには地球にある未知の物質がどうしても必要なのだ」

「僕はその未知の物質とやらを見つけるお手伝いをすればいいわけですね」


宇宙人たちはざわついた。

「なんと理解のはやいことか!」「地球人は察しに特化した種族なのか?!」

議長が話し始める。

「我々が大挙して地球人に接触すれば、混乱を招くだろう」

「なるほど……たしかにそうですね……ところで、探し物の情報はどこまで掴んでいるのでしょうか」


天文学者であり科学者の宇宙人が答えた。

「我々が今まで発見した情報によると、それはニュウサンキンと呼ばれています。いまや地球以外にはどこにも存在しない物質であり、我々の星を救う唯一の手段となるものです。しかし記録は文字でしか残っておらず、我々では見つけることができません」

議長は僕に語りかける。

「そういうことなのだ、地球の知的生命体よ。何か思い当たる事はあるか?」

 


「あ~それなら買ってきますよ。なんかUFOとか貸してもらえれば。あ、キーとかあります?UFOの。ん、生体認証で登録されてる?了解です!」





「これが乳酸菌です」









一か月後。僕は再びマザーシップに戻ってきた。

…星が生まれる瞬間を目撃するために。


いま僕の目の前には手のひら大のキューブがある。

「これが本当に星になるんですか?」


天文学者であり科学者の宇宙人が答える

「はい!これこそが生命の起源となる奇跡です!
私たちはこれを『創星の白雫(しずく)』と名付けました!」

科学者の宇宙人は興奮してそう言いながら、僕の手を取り、キューブに触れさせた。

「さあ、見てみててください!このキューブに未知の…いや、ニュウサンキンを一滴垂らすと…!」

次の瞬間、僕は目を見張った。キューブが光り輝き、まるで命を吹き込まれたかのように鼓動し始めたのだ。


「すごい……!!」


「そう、これが宇宙の始まりなんです!」

天文学者は興奮しながら語り始めた。

「星々が誕生する瞬間、恒星は自らの光を放ち、それが連なり銀河や宇宙全体を生み出すのです!まさに奇跡と呼ぶにふさわしい瞬間なんですよ!…それじゃあ急いで宇宙服に着替えてください。最後の一仕事は、あなたにお願いしますので」


僕がやんの?!……いいぜ、まかせろまかせろ!

ここまで来たら危険を承知で命懸けてやろうじゃないの!!




行くぞ行くぞ。宇宙空間行くぞ!緊張してきたあああ

「よし!いつでも出れます!指示をください!」



「それじゃあ、目の前の窓から投げてください!」


外でねぇのかよ!!


しかも小窓じゃあねーかァァーッ!!

投げにくいなあああ!!


ああもぉ!『創星の白雫』を小窓から投げさすなっっっってぇぇえのおお


おりゃあああああ!!!!

『膨張した宇宙物質を球体に固めレーザー』照射!!」

都合がいい!!!

まぶしーーーーーーーーーー!!!!



見たい!見たい!

星の誕生見たいのに!!



はっ…


目の前には地球にそっくりの星があった。
青みがかっていて、それはとても


「綺麗だ…本当に…きれいだ…」


僕のセリフ、花嫁姿を見たお父さんかい!
…ってのは言わずに、もう少し眺めておくか。









いやあ、良かった良かった。


資源問題は解決したし、宇宙人とも仲良くなれたし。


やっぱりハッピーエンドがいちばんだよ!



それにしても………作った星……




近すぎたかな。




おわり

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