未来と過去とをつなげる現在

私は、少し先の未来について考えるのが好きだ。

「こんな生活をしていたいな」
「こんな自分になっていたらいいな」

小学生の頃、平均台の上でバランスを取るために、前方を見据えることと似ている気がする。

未来を見据えておかないと、今この瞬間がとても心許ない気持ちになってしまうのだ。

「今の私って、このままでいいのかな？」

って。

過去の自分を振り返る時

小学生の頃の同級生と大人になってから集まった時、当時のことを事細かに覚えている友人がいた。

誰と誰が喧嘩したとか、誰が誰を好きだったとか、あのときあいつはああ言った、とか。

よく覚えているなぁと思う。

私の目はいつも未来にばかり向いていて、過去のことはよく覚えていないことが多い。

とても印象的だった記憶だけは鮮明に覚えていて(しかも失敗した記憶ばっかり)、それについてたまに思い出しては後悔をするくらい。

でも過去と未来は、表裏一体だったりする。

過去に好きだったものは今も好きだったりするし、過去に苦手だったものは今も苦手だったりする。

人生が一枚の地図の上に表されるとしたら、過去に辿った道は現在の立ち位置を知る重要な手掛かりとなる。

そして、未来はどの方向を目指していくのか、という目的地を決めるためにも、過去は重要な要素となる。

だから私は定期的に、過去を確認するようにしている。

当時は何が好きで、何が苦手で、何に心が動かされ、何が私の糧になっているのか。

過去に起きた事実は変わらないのに、現在の気持ちが変わると、過去から引っ張り出す記憶とその出来事に対する認識が変わるのが、面白い。

点と点をつなぐ線の描き方が、微妙に変わってくることがあるのだ。

過去と未来をつなげる現在

キャリア理論で、「計画された偶発性理論」というものがある。

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。(Wikipediaより抜粋)

私はこれを、自分なりに解釈して利用している。

「過去に選んだ道は、その時に自分が一番良いと思って選んだ道。その道の何に心を惹かれたのか。そして、それらは現在と未来に、何を教えてくれているのだろうか」

ということ。

"個人のキャリアの8割は偶然"とは言っても、その時その時で自分の感情や意思は働き続けている。

置かれた環境で、何に没頭したのか。
何が嫌で、何が楽しかったのか。

過去の自分が、「未来に目指すべき自分の方向性」を照らしてくれる。

現在の自分は、過去から学ぶ。

「そうか、私はこんなことが好きで、あんなことは嫌なんだ」

「じゃあ未来の自分は、こういうことをできるようになってたらいいな」

そうやって、現在の自分が、過去と未来をつないでいく。

目の前のことに集中する

未来の自分には、何を望んだっていいと、私は思う。

「もうこんな歳だから…」
「今更、間に合わないよ…」
「こんな突拍子もないこと、きっと出来っこない…」

そんな風にごまかし続けたら、いつかしっぺ返しが来る。(というか、私は来た。)

もしかしたらしっぺ返しが来ないまま一生を終える人もいるかもしれないけど、それってどうなのかな？

自分の人生を振り返る時に、後悔しないだろうか？

自分の人生を誰よりも自分が楽しみたいなら。
どんな荒唐無稽な未来を描いたって、いいと思う。

現に私は、「文章を書く仕事に就く」という目標を2019年に掲げているわけだけど、これまでのキャリアと全く関係ない。仕事に就ける保証はどこにもない。

だけど、こうして淡々とnoteを33日間書き続けているし、もう少し元気になったら他にも挑戦したいことがある。

本当に結果がどうかは、あまり問題じゃない。それは偶然が決めること。

私たち人間にできることは、未来を見据えた上で、今目の前のことに集中することだ。

平均台の上で、ただ前だけを見据えて、一歩ずつ歩いていくのと同じように。

目の前の一瞬一瞬を、淡々と積み重ねるだけ。

これから進んでいく道が、「現在」の自分が思い描いた「未来」へそのままつながっていくのかはわからないけれど。

たとえ「違う未来」だったとしても、「現在」を一生懸命積み重ねたら、きっとそこには偶発的なワクワクする何かが生まれているはずだから。

待つのは得意じゃないけど 決めつけるのは早すぎるんだ 占いなんて信じたりしないで

「結果が出ないから、もう諦めよう」なんて、焦って決め付けたりしないで。

今の自分が出来ることを、楽しんで積み重ねていけたらいいな、と思ってる。

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