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パートナーと心の底から信じ合いたい全ての人に、読んでほしい本

あなたは、パートナーのことを、心の底から信頼出来ていますか?

…少しでも、答えに詰まったら。
ぜひ、この記事を読んでほしい。

私自身、結婚6年目ですが、つい最近まで自信を持って頷ける状態ではありませんでした。
だけど今は、この質問に淀みなく、「YES」と答えられます。

なぜなら、一冊の本との出会いが、私たち夫婦を心の底から信じ合える関係へと導いてくれたからです。

その本の名前は、「エンジニアリング組織論への招待」。

技術の専門書のようですが、実は人間同士が信頼関係を構築するための方法が、わかりやすくまとめられているんです。

私は夫の勧めでこの本に出会えたことに、心から感謝しています。

パートナーが心の拠り所になる幸せを味わうための方法を、これからご紹介していきます。

目次
・相手と自分、どちらが変わるべき?
・自分の心の中を深く掘り下げる
・対話以外の近道はない
・パートナーが心の拠り所になる幸せ

・相手と自分、どちらが変わるべき?

「人間の悩みは全て、対人関係である」
-アルフレッド・アドラー

パートナーとの関係はもちろん、親子関係も、友人も、職場の人間関係も…私たちは多くの人たちと様々な時間を過ごします。

一人一人違う人間だから、いつも悩むし、迷うし、振り回される。

だけど逆説的に考えれば、対人関係の悩みが無くなったら、全ての悩みが無くなるということ。

では、対人関係の悩みはどうやったら無くなるのでしょうか?

本書に出会う前まで、私はパートナーに対して、様々な不満や望みを持っていました。

なぜ、私の気持ちをわかってくれないの?
もっと話を聞いてほしい。
もっと大切に扱ってほしい。
もっと感謝してほしい。
もっと、もっと…と、様々なことを。

だけど、相手に変わってほしいと望めば望むほど、期待通りにはならずに苦しくなるばかりでした。

なぜなら、他人は変えられないから。

対人関係を変えたいのであれば、まずは自分が変わること。

それが、対人関係の悩みを減らし、信頼関係を築くための、はじめの一歩になるのです。

・自分の心の中を深く掘り下げる

突然ですが、村上春樹さんの小説を読んだことはありますか?
私はどハマりしていた時期があるのですが、どの小説にも物語を進める軸となる【現実にはあり得ない設定】という舞台装置が施されています。

「ねじまき鳥クロニクル」という長編小説では、奥さんに突然出ていかれた主人公が、彼女を取り戻すために【井戸の底に潜る】という設定が軸になっています。

井戸の底に潜る行為が、自分の心の中を省みて掘り下げることの隠喩であり、物語を進める装置となっているわけです。

つまり、相手と深く向き合うためには、第一に自分の心を深く掘り下げることから始める必要がある、ということです。

自分がどんな時に、怒りや悲しみを感じるのか。
どんな時に心が満たされるのか。
自分は何を相手に望んでいるのか、その理由は?などなど…

紙とペンを用意して、ひたすら書き綴ってみることをお勧めします。頭の中だと堂々巡りするので、文字で視覚化することが重要です。

自分の頭の中を視覚化したら、今度は自分の思考のクセを紐解いていきます。

人間の思考プロセスは、

事実(現実)⇒認知⇒思考(意見・感情)

の順番で、現実を認知して思考していきます。

このプロセスの落とし穴は、【認知】の部分です。

人間は現実を歪んで認知してしまうことで、非論理的になり、感じなくてもいい怒りや悲しみを感じてしまうことがままあります。

だから、自分がどんな時に認知が歪み、どんな時に非論理的になってしまうのかを知る。

エンジニアリング組織論への招待では、「自分の思考をリファクタリングする」と表現します。

私たちは自分でも気付かないうちに、

〜しなければならない。
〜すべきである。
〜に違いない。

などという、思い込みや決めつけで事実を判断してしまいがちです。

この誤った認知が、感じなくてもいいイライラやモヤモヤを引き起こす原因になっているのです。

「認知の歪み」や「4つのイドラ」を眺めてみてください。
自分が陥りがちな思い込みや決めつけが、一つ以上は必ず見つかるはずです。

歪みを見つけたら、取り外す。
取り外してみて、残った望みが、本当にあなたが望むことです。

例えば、経済面の不安から仕事を辞めるべきではないと思い込んでいたけれど、本当は今すぐにでも辞めることを望んでるのかもしれない。

子どもに寂しい思いをさせてはいけないと思っていたけれど、思い切って外に出たっていいのかもしれない。

それで、自分やパートナー、家族が笑顔で過ごせるなら。

誰になんと言われようと、自分の幸せは、あなたが決めていいのです。

・対話以外の近道はない

ここまでは、自分の心を深く掘り下げることに重点を置いてきました。

今回の目的は、パートナーとの信頼関係を築くことです。
そのためには、相手の価値観や思考、感情を深く理解することが不可欠なのは、自明の理。

自分の中の感情や望みが深いところまで見えてきたら、いよいよ次は対話を通して、相手のことも同じくらい深く理解していきましょう。

私たち夫婦も、しつこいくらいの対話を重ねて(時には大喧嘩や家出までして笑)、信頼関係を築いてきました。

とは言え、ただ会話をすればいいというわけではありません。

大切なことは、自分の心の中と相手の心の中が整理されるように、対話をしていくこと。

どちらかが一方的に自分の感情を押し付けたり、相手を変えようとすることは避け、対話が出来るように心がけたいところです。
(夫婦だとそれが一番難しかったりするわけですが…)

例えば、相手の言動に怒りを感じた時。

相手には、その「怒り」をそのまま発露するのではなく、「悲しみ」に変換して伝えましょう。

実は人が怒りを感じる時、その手前では大切なものを傷つけられた悲しみを感じているんです。

「あなたの〇〇が許せない!」
ではなく、
「私は〇〇をされたのが悲しかった」

と、伝えるようにする。

人は怒りをぶつけられると、本能的に戦闘態勢に入ったり、逃避したりしてしまうもの。
だけど、悲しみを伝えられた時には、それを受け入れて解決したくなるものです。

そして不思議なもので、自分自身も「怒りを感じた時、実はこんな悲しみを感じていたんだ。」と気付くことで、更に自分の心を深く知ることが出来ます。

相手との対話を通して、より相手を深く理解し、自分自身の知らなかった部分も、より深く理解することが出来る。

この繰り返しが、強固な信頼関係を築くことに繫がるのです。

・パートナーが心の拠り所になる幸せ

私たち夫婦は、結婚して6年、お付き合いが始まってからは10年という月日を重ねて、やっとここまでの信頼関係を築くことが出来ました。

これが長いとも短いとも言うつもりはありません。
人それぞれ、夫婦それぞれの事情があるから、時間の長さで良い悪いを決めつけるものではないからです。

何より一番伝えたいことは、最適な方法を知り、実践することが出来れば、誰でもパートナーが心の拠り所になる幸せを味わえるということです。

興味が湧いた方はぜひ、エンジニアリング組織論への招待を読んでほしい。感想もぜひ、シェアしていただきたいです。

そして、語りきれなかったことがまだまだあるので、これからも私が実践した内容を、記事にまとめていきたいと思っています。

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