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ツイステをやったらうつ病が嘘みたいに治り始めた

私は現在はうつ病を患っている。しかも再発のしぶとめのやつ。
そもそもの気質(生真面目、せっかち、ネガティブなど)がうつ病向きなのかもしれない。いわば、うつの温床。実に嫌な称号である。

今年7月、冗談みたいに気力が湧かなくなって絶望した。2年ぶり2度目のうつは原因がわからず、対処するにも方法がなかったのである。
仕事を休んで海に行ったり、美味しいものを食べてみても効果はイマイチ。時の流れで少し回復し、徐々に仕事へ行けるようになっても、また冬季うつが精神を蝕んでくる。
周りに甘やかされながら生活している罪悪感と、何もできない無力さでまた仕事を休んでn回目の夜。親友からこんな提案を受けた。

「この機会にツイステを始めよう!」

ツイステ、正式名称『ディズニー ツイステッドワンダーランド』。スマートフォンで遊べるモバイルゲームで、アニプレックスとウォルト・ディズニー・ジャパンが製作していることで有名だ。なんでも悪役(ヴィランズ)側の物語で、リリース時には約150万人のプレイヤーが事前登録を行ったとか。
今勢いのあるコンテンツとしてなんとなく話には聞いていたが、ゲームは正直苦手で、根気よく続けられる自信もなかったので「ゲームねぇ……(ちょっと冷めた目)」という姿勢だった。
しかし、ソシャゲに到底興味があるとは見えなかった彼女から「面白い」「推しができる」「ゲームは気晴らしにも最適」など多数レコメンドを寄せられる(意訳:ゴリ押しを受ける)私。聞けば彼女も友人から勧められてどっぷりハマったたちだという。このゲーム、ねずみ講のシステムでも採用してんのか???と怪しく感じながらもインストールをした。

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アプリを立ち上げ、最初のガチャを回して早々こう思った。

出てくる人間、全員顔が良い。

あとスタイル良すぎ。四捨五入したら脚じゃん。

なるほど、否が応でも推しができるわけである。
私もまんまとハーツラビュル寮の寮長・リドルがかわいくてかわいくてしょうがなくなってしまった(分からない人はGoogle検索してほしい、という遠回しな勧誘)。『不思議の国のアリス』の【ハートの女王】をモチーフにした寮服やお顔のかわいさもそうだが、これは私が数年前に、漫画『文豪ストレイドッグス』に登場する希代の名探偵・江戸川乱歩推しだったことが原因だと思う(こちらも分からない人は調べてください、いや調べろ)。自信家で天才肌でちょっぴり子供っぽい、そのベリベリキュートな性格……共通する部分がとにかく多いのだ。私、推しの好みが分かりやす過ぎるな?難易度Eランクか?
しかも、登場人物それぞれに抱える闇や過去があり、より一層キャラクターの魅力にハマっていく。後々知ったことだが、このゲームの原案・メインシナリオ・キャラクターデザインは漫画『黒執事』で有名な枢やな先生が手がけられているという。そりゃ万民をオタクにするわけだ。

主な内容はストーリーの攻略と、それに付随するリズムゲームとカードを育成してのバトルである。
ストーリーを進めるためにはカード育成が必須だし、カードが強くなればストーリーを進められる。しかもそれを寝ながらでもできるときた。たとえ体調が芳しくない日でも、布団の中でフルコンボやバトル勝利で達成感を味わえるのは、精神衛生面上とてもありがたい。
親友、俺をとんでもなく深い沼に引きずり込んでくれたみてえだな……。

また、ツイステには恋愛要素がないのもアセクシュアルの私としては推せる点である。いや、もはやなくても面白いのが重要なのかもしれない。
主人公の名前がデフォルトでユウという中性的な名前だったり、舞台設定が男子校だったりと『女子目線』がなくても楽しめる。実際、私の知り合いは夫婦2人揃ってハマっているそうだ。すなわち、この物語の舞台・ナイトレイブンカレッジは、単なるイケメンパラダイスではないのである。
あの総員顔つよつよビジュアルだけを見たら「乙女ゲームはちょっと…」と嫌厭する方もいるかもしれない。しかしそうではないと私は声を大にして主張したい!

食わず嫌い、メッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

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前述の通り、人気コンテンツのツイステはグッズ展開も様々。定番のぬいぐるみやアクリルキーホルダーは即完のかわいさだ。
つまり、素早く行動を起こさないと推しが売り切れる。気がついた時には、その焦りから外に出る気力が湧いてきていた。実際、外に出て街中でツイステ関連のグッズを見かけると思わず手に取るようになったし、ゲーセンでぬいぐるみストラップを獲得するためクレーンゲームに熱中した(1,200円くらい使って獲りましたピースピース)。

さて、推しができて無事増えた物欲。私は石油王ではないのでせっせこ働かなければならない。
それが今まで非常に辛かったのだが、今では仕事は『資金源の調達および2時間半で満タンになるライフの待ち時間作業』と考えるようになった。すると、「今すぐ布団を出て推しのために金を稼がねば」という使命感に近い気力が湧いてきた。気力の噴火、めでたき2度目。しかも、2時間半という集中するにはちょうど良い時間のおかげで仕事の効率も上がるのだ。仕事→休憩を兼ねたツイステ→仕事…と最高のスケジュールであっという間に定時!願ったり叶ったりである。

何のために生まれて、何をして生きるのか。

ア○パンマンにそう問われれば、今の私は迷わずこう答えるだろう。

『推しのために生まれて、推し事(お仕事)をして生きる』とな。

……おあとよろしい?よろしいよね???

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勧めてくれた親友に関しては、ぬい撮り(推しのぬいぐるみの写真を撮ること)を極めると息巻いている。彼女は映像作家なので、ぬい撮りで得た撮影スキルはきっと仕事の技術力アップにも繋がるはずだ。私もこうして筆をとるに至っているわけだし、ツイステが行動や生活に対し、確実に良い影響を及ぼしているのは動かぬ事実である。
きっとツイステはうつ病どころか万病に効くのだろう。

まさにこれ

この文章で何が言いたいかというと、

みんな、ツイステはいいぞ。
今すぐアプリをインストールするんだ。

ということだ。

この記事のタイトルを『ツイステをやったらうつ病が嘘みたいに治った』にするため、そしてツイステがうつ病に効くことを実証するため、今日も働いてみせます。

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