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薄楽句集

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2023年1月の記事一覧

【俳句】わかれの乳房 5句

【俳句】わかれの乳房 5句

  雪しげき夜に肉体まとう君のゐて
  赤裸々に吐く息の闇の花びら冬の恋
  めいっぱいに身の詰まりたる蟹の爪
  おわかれの乳房たわわにみのりけり
  この恋も山茶花散りおえるまで

定型と自由律がまざっています。五七五を意識しつつ結局そうなれなかった句もある、ということかなあ。

「蟹」は夏ですが、「ずわい蟹」「たらば蟹」などは冬の季語。
3句目の「蟹の爪」はおせちの鉢盛のあれ。
じつはこの句

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【俳句】いつまでの山茶花 5句

【俳句】いつまでの山茶花 5句

いつまでの山茶花去年に逢ひしひと
しんしんと雪ふる屋根や蕪村の忌
発光はコンビニひとつ冬の闇
つまづいて薔薇が壊れて寒涛に
歳月が迫って胸まで冬銀河

1.季語は山茶花。〈初冬〉
  山茶花は冬の庭の彩り。散りながら咲き、咲きながら散る。
  そのさまがずっとつづくといいがそうもいかない。二人の
  関係とて・・・不倫です。
2.季語は蕪村忌〈冬〉
  山本てらさんがこの季語で3句詠んでいらっしゃ

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