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ラオスでの騒音について、ふと思ったこと(前半)

まず、前提として、私は「音」に関して、敏感ではない。
「音楽を聞くこと」に関しても、特にこだわりはない。スピーカーとか、イヤフォンとかについても、正直、よっぽどじゃない限り、だいたい何でもいい。音がいい、とか、悪い、とか、あんまり良く分からない。
「音楽がないと生きていけない」とかでもない。多分、生きていける。
好きなアーティストとかいない訳ではないけど、家にいる時は、基本的に音楽を聞くことは、ほとんどない。音が欲しい時は、PCでテレビとか動画とか流してる。音楽を聞くのは、移動の時くらい。
もちろん、絶対音感もない。

だからなのかは分からないけど、私自身は、ラオスにいて、騒音が迷惑だとか、うるさいとか思ったことが、ほとんどない。

前提が長くなったけど、そんな私が、ラオスでの騒音について、ふと思ったことがあって、自分の中で整理してみたくなったので、まとめてみた。

1.ラオスでの騒音に対するパターン

ラオスに住んでいると、在住外国人(特に日本人や欧米人)が、「ラオスはうるさい(noisy)」と言ってるのをよく聞く。
日本人以外のアジア系の人はからは、あまり聞かない気がする。

パターンとしては、

A.たまたま泊まったホテルなどの宿泊先で、近くのレストランなどのお店の音楽や声がうるさい、もしくは、近所でたまたま結婚式やパーティが行われていて、その音楽や声がうるさい

B.住んでいる家の近くのレストランなどのお店の音楽や声がうるさい、もしくは、近所で飲み会やパーティや結婚式などが行われていて、その音楽や声がうるさい

C.入ったレストランやカラオケ店、ディスコなどの音楽がうるさい

だいたい、この3パターンに該当することが多い気がするので(他のケースもあるとは思うけど)、とりあえず、この3パターンについて、思ったことをまとめてみた。

2.パターンAのケース

もし、たまたま泊まったホテルの近くに大音量で音楽をかけるお店があった場合、どうしても耐えられなければ、他に移るしかないかな。
その地域の全てのホテルの近くにうるさいお店がある訳ではないと思うので、もし、うるさいのがどうしてもイヤな人は、ホテルを選ぶときに、気を付けた方がいい。
あと、大き目のホテルだと、そもそもホテルにカラオケとかクラブが併設されてて、そこがうるさい場合もあるので、要注意。

たまたま宿泊した日に、近所で飲み会やパーティや結婚式が行われていて、うるさい場合は、もうそれは「運」としかいいようがないけど、むしろレアなケースとして楽しむのはどうかな。
おススメする訳ではないけど、明らかに旅行者っぽい感じで見に行ってみるとか。ローカルの結婚式が見られるかもしれないし、もしかしたら、パーティに飛び入り参加出来るかもしれない。
(ただし、女性1人の場合とか、明らかに怪しげなパーティの場合とかは、近寄らない方がよいと思いますが…)

3.パターンBの場合

まず、住む家を選ぶ場合、うるさいのがイヤな人は、近くにそういうお店とかがないか、念入りにチェックした方がいい。
例えば、昼間に見に行くだけじゃなくて、夜間の様子も見に行くとか、週末の状況も見に行くとか。

あと、近所に音楽をかけて飲み会したり、パーティしたりするのが好きな家がある可能性もあるけど、それを大家さんや近所に人に事前に聞いてみたとしても、おそらく、あまり意味はない。
なぜなら、ラオスで騒音が気になる外国人とローカルのラオス人とでは、そもそも「うるさい」基準が違う可能性が高いから。

さらに、それが、ラオス人の基準でも迷惑なレベルの場合は、ラオス人は、最終的には結構はっきりと苦情を言うから(私の経験上は…)、そういう騒音問題が解決されずに放置されていることはあまりないと思う。
もし、放置されているとしたら、周囲のラオス人は、そこまでヒドイと思っていないということ。

ちなみに、苦情を言うにしても、もちろん、いきなり文句を言いに行ったりはしない。
まずは近所で意見を聞き、迷惑だと思っている人が多ければ、村長さんに話す、とかから始まって、ちょっと注意してもらう、とか。
普通は、その辺りで問題は改善する。
ラオスは村社会なので、お互い、居心地悪くはなりたくないから。

なので、ラオス人が迷惑だと思うほどの騒音問題はないと仮定して、たまにご近所さんが音楽かけて飲み会しているとか、結婚式とかピーマイ(ラオス正月)とかのイベントでパーティしてる場合。
そういう時に、それを騒音と思うかどうか。
これは、少なくともラオス人にとっては騒音ではない場合がほとんどなので、それを騒音だと思ってしまう人は、我慢するしかないんじゃないかな。
もしくは、ほんとにご近所さんがいない田舎に住むとか、そもそもラオスに住むのが向いてないよね、って話になる。

そもそも、静かな場所に住みたくて、念入りに確認して、住む場所を決めたのに、住んだ後に、近所にうるさい店が出来てしまったり、うるさい家族が引っ越して来た場合。
これは、そこを念入りに選んだ人にしてみれば、災難に違いない。
実際にこういうケースはたまにあるけど、これも、もし近所の他のラオス人もうるさいと感じていたら、だいたい誰かが言い出して、そのお店やその店の大家さんにに苦情を言って、それでも改善されなかったら、村長さんに言ってもらう。
普通の家族なら、だいたいその辺で改善されるし、お店が相手で、それでもダメなら、そのお店を管轄する商工省とかに申し出て、注意とか警告とかしてもらう、ってことになるので、基本的には改善されることが多い。(無音にはならなくても、音量が小さくなるとか、閉店時間が早くなるとか)
これについても、もし、近所のラオス人がなんとも思ってなかったとしたら、おそらく解決するのは難しいから、我慢するか、引っ越すかしかない。

4.パターンCの場合

これについては、まず、日本にはあまりないけど、ラオスには、大音量の音楽を聞きながら食事するタイプのレストランやバーがある。
流す音楽のセンスが良いと、お客さんが増えて、お店が流行ったりする。

あと、これも日本にはあまりないけど(昔はあったのかな)、個室じゃなくて、フロアにスクリーンとかテレビ画面とかが置いてあって、お客さんは自分の歌いたい曲をリクエストして、順番に、前のステージや自分の席で歌うタイプのカラオケ店。
お客さんみんなが歌う訳ではないけど、流行りの歌だったりすると、フロアみんなで合唱みたいになることもある。

それから、クラブやディスコ。
これは、当然、ガンガン音楽かかってて、みんな踊っりまくってて、日本でも同じだよね。

確かに、音楽の音量という意味で言うと、日本よりラオスの方が、全体的に大きいとは思う。
日本の場合、野外コンサートとかじゃない限り、基本的にパブリックな場所ではなく、屋内や個室で音楽を楽しむことが多くて、ラオスの場合は、クラブやディスコ以外は、レストランやパーティとか、オープンな場所が多いというのもあるのかも。

あと、日本のレストランやバーで音楽がかかっていても、それはあくまでBGMであって、音楽自体を楽しむというよりも、会話を楽しむことの方がメインなことが多いのに対して、ラオスの場合、音楽自体を楽しむためのお店が意外とたくさんあって、顔を近づけないと会話出来ないほどの音量だったとしても、そこに行っている人達は、そのこと自体、特に苦にならない人が多いんじゃないかと思う。
音楽じゃなくて、会話を楽しみたい人達は、そもそも大音量のお店にはいかずに、静かなお店に行くと思うし。

さらに、日本では、"大音量の音を聞くのは耳に良くない"みたいなのが、前提として刷り込まれるっていうのもあるのかも。

なので、結論としては、そういうレストランやディスコで、うるさいとか、音楽の音量が大き過ぎ、と思う人は、そういうところに行かなければいいだけなんじゃないかと思う。
もちろん、ラオスには、そういう賑やかなお店しかない訳もなく、もちろん静かなお店もあるし、日本食とかイタリアンとか、外国料理系のレストランは、賑やかじゃないことが多いし。

たまに、"ラオス人に誘われて仕方なく”とか、"ラオス人に連れて行かれるから"とか言う人いるけど、"せっかく誘ってもらっといて、そんなこと言う?"って思ってしまう。
だって、ラオス人は、そういう場所が好きなんだから。だからこそ、そういうお店がたくさんあるんだから。需要があるのよ。
で、良かれと思って、連れて行ってくれてる訳だから。
イヤなら行かんかったらええねん。
ラオス人も、別にイヤイヤ来て欲しいと思ってないし、ホンマはイヤやなあと思いながら来られてもね…
と、実は、心の中で思ってます。
口に出しては言わないです。一応、大人なんで。


次に、この3パターンについて、私自身に当てはめた場合、なぜ騒音と思わないのかを考えてみました。

ラオスでの騒音について、ふと思ったこと(後半)」につづく。


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