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ワクチン接種に協力することにした

このマガジンは、福岡市中央区在住の現役看護師が、飲食店昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒「博多okatteふじコ」を開業、開業後の記録です。素人の私が、福岡市のグルメタウン“薬院”で店を開業。新しいことにわくわくドキドキ、でも真面目に。そんな記録です。

まず、ワクチンを推奨しているわけではないことをお伝えしておく。未知なる物への不安は皆大きいと思うし、一度体内に入ってしまえば取り返しがつかないと考えてしまう人がいることも不思議ない判断だと思う。『あ~コロナとかあったね~、ワクチン?なんやった?』(笑)と笑って話が出来る世がくることを願います。

個人的な考えや気持ちは色々あるが、看護師という医療に携わる立場と飲食店を営む経営者として、書いてみたいと思います。

福岡市は4月半ばから時短要請となり、5月には緊急事態宣言、6月には医療逼迫という理由から緊急事態宣言は延長となった。4月から雲行きは怪しかった。医療現場で働く友人やお客様からも厳しいことが予測されているといった話がよく聞かれたし、感染対応は業務上作業工程が増えるので一人当たりへの負担や作業時間が増えてしまう。感染隔離者の看護が、非常に面倒になることは、病院勤務中嫌というほど感じていた。感染隔離、対策を必要とする場面や患者への業務については以前も記事でも書かせてもらった。

高齢者はコロナに罹ると重症化し体力がないので、コロナは治っても侵襲の影響で体力や筋力が低下し、集中治療が必要ともなれば人工呼吸器をはじめたくさんの医療機器が挿入設置され、薬剤で鎮静されたり、覚醒していたとしても闘病や入院環境で認知症が進んだり発症したりは珍しくない。また、一度挿入・設置をした機器からの離脱(状態改善による卒業)がなかなか難しいというお歳。若年層にも重症例は出てきているが、圧倒的に70歳以上の高齢者が多く、死亡率も高齢者が抜きに出て高い。ほとんどの人が元の生活に戻れていないことは死亡率を見れば安易に想像できるし、自宅や施設に帰れず入院治療や病院療養が長期化していることも、前述から想像つくと思う。

緊急事態宣言中はもちろん、飲食店を始め商業施設や観光業などは、結果的にほぼ年中抑え込み対象になってしまい、飲食店については売上の要である酒が悪とされてしまった。酒が飲めないならお客様は来ない、私も物足りなくなるから行かない。

そんな日本は、ワクチン接種の開始は遅れたが、オリンピックが迫って、感染拡大の波を抑え込めず、ワクチンの鬼とかしている。


何でそんな、急に頑張り出した?


①ワクチンが進んでないために他国からの評価が下がってしまった

②ワクチンが進まないとまた感染拡大するので、経済活動再開に踏み込めない

③ワクチンが進まないと重症化する高齢者がたくさん出てしまう

④ワクチンが進まないと医療が逼迫する

などと考え、オリンピック開催前までを目標に一定数の接種を終えておきたい、と考えたのだろうと思う。バンバンワクチンを打てるように会場を増やして、全集中。そのために緊急事態宣言は延長されたんだと思う。宣言を出してれば商業施設はイベントはキャンセル、空き状態になるので使い放題だ。

鬼のようにやるのは結構だけど、医療者の負担考えてる?


しかしこれが、専門家の言う様にワクチンが普及することでこのリスクが改善するなら、飲食店営業への影響も良い方に出てくると私は思う。

高齢のお客様がコロナに罹らないかと心配することも、出掛けることへの不安も、医療逼迫を理由にした時短や緊急事態宣言も、改善し飲食店が本来の営業を取り戻すことができるのではないか。

一抹の期待を込めて、店主は今、看護師としてワクチンを打っています。


打つ方も、打たれる方も、大変

だってこんなこと初めてなんだもん。


役所や保健所の方も総動員。接種会場や接種計画を構築するのに大変な努力をされたことが、会場に行くとよく分かります。スタッフや医療者は足りず、派遣会社やイベント会社を使って集めても追いついていません。私も数日だけ協力するつもりが、この現状をみて協力するほかないと思いました。

会場で働くスタッフや職員、医療者にもワクチンを賛成できない、不安に思っている人もいると思います。でも皆さん、役割や使命感を感じて、黙々と業務に当たっているんだと思います、なので推奨している集団と理解される方がいたりしたら残念です。

※ワクチン接種は義務ではありません、自由ですよ。実際死亡例もあるので慎重に考えて。


世の中は『循環』つながる、響きあうもの


目先のことも大切だけど、来月のことや一年先、もっと未来を見て動いたり、考えたりすることも大切だと私は思います。

難しいけど


うちのお店も、有難いことにたくさんのお客様に来店頂いているので、緊急事態宣言が明ければお店を再開したほうが、収益的にも良いかもしれません。お客様にも早く会いたい。

でも今は、看護師を選択する。医療現場の第一線で働く看護師もコロナでたくさんの場面に遭遇し、色んな気持ちを抱きながら働いています。納得しながら働けていない日々が長く続いています。病院勤務の傍ら、ワクチン接種に協力している看護師が居ます。

みんな、家族が居ます。

『潜在看護師がたくさん居るじゃないか』そんな簡単なことじゃない。看護師からを離れた理由も、看護師をやらない理由も、色々ある、人生がある。復職だって、医療の進歩や概念の変化は早いので、簡単じゃない。菅さんの発言は腹が立ちました。でも、潜在看護師も現役看護師も、私のような副業看護師も、コロナを有事と捉えて動き、動こうとしています。

そんな人がたくさん居ることを知りました。


このワクチン接種、コロナ禍のいろんな取組みが、回りめぐって、

明るく伸び伸びした未来へと繋がることを、願います。




みなさん、健やかにお過ごしください。



2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。