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【書籍概要】歌舞伎町の俳人・北大路翼初エッセイ集「廃人」

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人生すべてが俳句の種——

新宿歌舞伎町を詠むアウトロー俳人・北大路 翼、初のエッセイ集‼

廃人…まさに俳人…いつの世も実はアバンギャルドが支配している。綺麗事を言い叫ぶんじゃなく、ホントを叫ぶ魂の十七文字で…そこには生きる艶がある。すごい奴がいるもんだ。
奥田瑛二(俳優)

どこがアウトローだ。ど真ん中じゃねーか。北大路さん、お前の言葉が沁みました。
クリープハイプ 尾崎世界観(ミュージシャン)


明 滅 は 悲 憤 即 ち 朝 と 夜

死がなければ生はない。
生き様と死に様は同じだ。

僕の「今」を確認するために、
本書の俳句やエッセイはあえて過去を意識した。
累々たる過去の死骸の上にしか今の僕は存在しない。

俳句は死んだ僕が生きていたときの記録だ。墓碑だ。下手くそな字を刻んだので笑って欲しい。

「今」は一瞬だ。次々に死んで行く。

お前も墓を作って一服しようぜ。(自序より)


目次

口絵  撮影・藤本和典
自序

Ⅰ 詠まずにいられるか 思い出の一句
太陽にぶん殴られてあつたけえ/キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事/俺のやうだよ雪になりきれない雨は/ウォシュレットの設定変えたやつ殺す……etc 肉筆俳句掲載

Ⅱ あめつちの詞 俳句とエッセイ
アウトロー/名人/Twitter/チルト/北海道/白髪/蕎麦/ライトアップ/ヤーヌス/燐寸/蚊遣香/歯医者/ミドマ/熱波甲子園/タクシー/任俠映画……etc エッセイ48篇

Ⅲ 技巧一閃 俳句のテクノロジー
見るって何?/名詞を分解する/俳句の骨格

それでも明日はやってくる(おわりに)
俳句索引

著者紹介

北大路 翼 (きたおおじ・つばさ)
新宿歌舞伎町俳句一家屍派 家元/砂の城 城主

1978年5月14日、神奈川県横浜市生まれ。小学五年頃種田山頭火を知り、自由律俳句をマネたモノを作り始める。反抗期に俳句がぴったりと同調。高校在学時、今井聖に出会い俳句誌「街」創刊と同時に入会。童貞喪失を経て詩誌「ERECTION」に参加。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。句集に『天使の涎』(第7回田中裕明賞受賞)、『時の瘡蓋』、編著に『新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」アウトロー俳句』『生き抜くための俳句塾』。「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日)や「ラストトーキョー “はぐれ者”たちの新宿・歌舞伎町」 (NHK BS1スペシャル)出演で大反響。

“人生すべてが俳句の種” 春陽堂OMにて記事公開中↓↓↓


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