マガジンのカバー画像

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」

8
2023年9月8日〜10日の3日間に犀の角を会場にして実施した短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」についてのnoteです。
運営しているクリエイター

#モヤモヤ

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート①坂口彩夏さん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート①坂口彩夏さん

私はなぜ、今ここにいるのだろう……?
黒い壁一面に貼られたカラフルな付箋たちをみて、ついさっき出会ったばかりの人とすごく切実に真剣に言葉をかわしているときに何度も思った。
偶然の偶然にこのプログラムに出会って、「えいっ」と参加してみたものの、犀の角に来るまでは本当に不安だった。
私は何者でもない。
俳優ですと言えるほどの立派なキャリアもない。ただ、私は演じるということに救われてきた。演じることや作

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート②匿名参加者さん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート②匿名参加者さん

上田という「場」と芸術の関わり、そこから見える芸術の価値について。
1.研修に参加したこと

今回、この研修に参加したのは「芸術」についてちょっと立ち止まって考えてみたかったからです(私の場合は特に「演劇」ということになります)。経済的な基盤が脆弱なため、「金」が支配しがちなこの分野において、いったんそこから離れて芸術・演劇の価値について多角的に見つめなおしたいと思っていたのです。ある種デトックス

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート③越口花梨子さん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート③越口花梨子さん

舞台や芸術と普通の人や子どもたちをつなぐには?そんな興味から参加を決め、活気ある小劇場「犀の角」へ足を踏み入れた。

1日目、まだなんとなくソワソワする感じを抱えながら最初のディスカッションへ。
私が参加した教育・福祉分野のグループでは「命を全うするとは」に始まり「表現と生活の境目は」「相手の表現を受け止める土壌を作るには」といった抽象的な話題が多かったのに対して、公共施設・舞台・芸術分野のグルー

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート④高橋ありすさん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート④高橋ありすさん

この研修を通して自分が今いる環境を考え、最後はモヤモヤが増えたような気がします。

私は芸術とまちづくりに興味があり、大学でもそれを学んでいます。私がこの研修に参加した理由は、様々な立場の人、行ったことがなかった地域で活動している人に出会い、私と地域について考えるきっかけになるのではないかと思い参加しました。

1日目【モヤモヤを語る会】
私はグループ分けでは公共施設・行政機関のグループに加わり、

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑤かたやまももこさん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑤かたやまももこさん

前置き

ここから、どんな風にはじめて行こうか?

大学で地域創生について、フィールドワークを中心に、農業、公共交通、まち、観光、魅力発信などそれぞれに対するプロジェクトを行っていた私は、ひとが豊かに暮すきっかけを生み出すことや、地域コミュニティをよりよいものにすることへの関心が高まっていました。
大学4年生のとき、カタリバという高校生に対話の授業を届ける活動を運営するなかで、目の前のひとの人生の

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑥志村茉那美さん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑥志村茉那美さん

初めて上田のまちを訪れたきっかけは、無言館だった。
あれは夏だったと思う。大学院の先輩が長野市の美術館で展示をしていたので観に行ったら、ついでに一緒に長野観光でもしようという話になった。当時は東京に住んでいて運転免許すら持っていなかった私は、「せっかく長野へ行くなら無言館にも行きたい」「上田市まで行くなら上田映劇も見てみたい」と(図々しく先輩に運転をお任せして)上田市まで足を運んだのだった。そして

もっとみる
短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑦山下智代さん

短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート⑦山下智代さん

「モヤモヤ」なんか怖くない、たぶんこれからは

最終日。会場を飛び出し、キャリー片手に上田の坂を駆け下りた。限られた時間の隅から隅まで味わい尽くしたくなる濃密な3日間で、懇親会まで例に漏れずギリギリで21:29発の新幹線になんとか乗り込んだのだった。
あっという間に東京に着いて、眠気にまみれながら構内へ下りると、眠る気配のない東京の人混みとスピード感がどっと押し寄せてくるように感じた。同時に、3日

もっとみる