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激動の2021年、そして飛躍の2022年へ

最も『主体的・対話的で深い学び』だった1年

デジタルデトックスで年末年始はほとんどスマホやPCをさわらなかった萩原です。現代人はみんなやるべきだと思う。
#しがらみからの解放


というわけで、静岡県三島市から今日もお送りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします^^
noteも今日から更新していきます。


さて、2021年は生きてきた中で最も『主体的・対話的で深い学び』だった1年だったとはっきり断言できる年でした。


学校現場での仕事もやり切りましたし、4月からの人生も衝撃展開がたくさんありました!


この記事を読み切る人は、多分相当な萩原好きです(笑)
短編集を読む覚悟でついてきてください😀
そして読み切ったあかつきにはぜひコメントをお願いしますね^^


やり切った教員生活ラストの3ヶ月

 ◈3学期スタート

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ちょうど昨年の1月4日、この絵を子どもたちに向けて黒板に描きました。
大好きな子どもたちに向けて、これまで20以上の落書きを描いてきたけど、かつてないほどの魂を込めて描きました。

『夢を持てば笑われて、声をあげれば叩かれる』
 見上げることができない町で ボクはどうだ?

えんとつ町のプペル / ロザリーナ より


現代の日本社会に一石を投じるべく作られたこの『えんとつ町のプペル』。


・社会の波に飲まれるな。
・その先にある輝かしい未来を信じて突き進める人になれ。
・周りからバカにされても自分の夢は追い続けろ。
・出る杭になりなさい


そんな思いで描いたのを覚えています。

ツイートしたところ、とんでもない数のイイネやリツイート、そして温かいメッセージをたくさんいただきました。#ちょっと怖かった


映画を作った超本人であるキングコングの西野さんにも届いたのでした。

でもね、やっぱり担任する子どもたちが喜んでくれることが何より嬉しいんだよね。

そうそう、絵だけでなくピアノも盛大にアレンジして弾いたんでした。

歌は相方であり、大親友であり、静岡で教員をしている元気先生。

日テレの年末番組『歌唱王』にて静岡県代表として出場。
全国で5位という結果を残した。

2人でYoutubeチャンネルを開設しているのでよければ覗いてみてください。


絵と演奏の両方で、子どもたちへ僕からの本気のメッセージであることを伝えたかったんです。



 ◈令和3年度卒業式

▼スマホの方は『Listen in browser』をタップ▼


卒業式では、子どもたちと1年がかりで作り上げてきた曲を演奏することができました。
歌詞の原案は子どもたちが、作曲と歌詞の原案を歌に乗せる作業は僕が担当して作りあげました。

コロナで合唱ができるかどうか不安な中、校長先生のはからいでなんとか歌うことができました。本当に感謝。


自分で言うのもあれですが、この子たち2年間で相当歌うのが上手になりました。ピアノも6年生が弾いてます。

ちょっとピアノかじった方なら分かるかもしれませんが、この曲、
『Aメロ途中で転調➡サビで転調➡ラスサビで転調』というひどい曲です。
特に最後のサビは調号が♭5つ。


ただ、子どもたちの音楽に対する情熱と、実力はしっかり把握していたので、彼らなら絶対に歌いきれると確信して作ったんですけどね。


赤入りも一応作成


この曲を弾ききった彼女と、自分たちで歌い方まで考えて曲を作りこんでくれた子どもたちに拍手を送りたい。

そして何より、ラスト1年間。こんな僕のわがままな取り組みをたくさんたくさん認めてくれた学年部のO先生とH先生。

主任のO先生はいつも温かく僕の実践を見守ってくれて、H先生は、しんどい時も楽しい時も、いつも笑顔で声をかけてくれました。勉強熱心な姿もいつも尊敬してました✨

同僚にもとても恵まれたラストイヤーでした😄 心からの感謝を伝えたいです。お世辞抜きに最高のチームでした。本当にありがとうございました。


けテぶれフォーラム2021での登壇

3月末に行われたけテぶれフォーラム2021。

学級での取り組みを積極的に発信し続けたところ、著書の葛原先生から直接連絡をいただき、全国から100人近くの先生が参加するイベントに、高学年での実践代表として登壇させていただきました。

けテぶれを通して、多くの先生方と繋がれたのは言うまでもありません。
このけテぶれに出会って、子どもたちに『一方的に与える宿題は不要』という考えが自分の中で確かなものになりました。

葛原先生ありがとうございました^^


イエナオンラインアフタースクール起業

ここが間違いなく今年一番力を入れた取り組みです。
まずは自分の考える教育がどこまで通用するか、そしてオンラインでどんなことが可能かを模索する素晴らしい機会になりました。

少人数で、子どもたちを信じて教科の枠組みを越えた取り組みを認めて、学びの海に解き放つ。

限られた時間を『教科学習』にあてるのか、はたまた自分の『好奇心』をとことん突き詰める『探求学習』にあてるのか、その時間割も子どもが主となって決定する塾とは一線を画す場所です。

グループリーダー(萩原)は、教え込むのではなく、子ども達と共に学び伴走する役割を担います。コーチングというとイメージが湧きやすいでしょうか。

子ども達一人一人の取り組みが変わってくるので、大人数の学級ではほぼ実現不可能な取り組みです。

子どもと一緒に3D CADの勉強
もはや僕なんかよりレベル高いです


一人一人やることが違う!? そんなことしたら収集がつかないだろう!
子どもたちに教えるのではなく横を歩く!?
そんなサービスがあってたまるか!そんな声が聞こえてきそうです。


でも僕はその声に真っ向から挑みたい。
なんなら、僕が言わずとも、子どもたちが言うはずです。
「頼んでもいないことを一方的に教えられるのはつまらない」と。

事実、子どもたちは対話を通して一度自分が進む方向を見つけると主体的にどんどん学び始めます。同じ年代の子どもが、学校ではまず見られないようなことに積極的に取り組んでいる姿を見る。


勉強だって必要性さえその子が感じられれば、こちらが言わずとも一生懸命頑張ります。

#大切なのは目先のテストの結果ではない
#学ぼうと思える環境を大人が準備できているか
#子どもたちが学びに意味を見出せる仕掛けづくり


僕ら教育者がすべきことは、強制することではなく、選択肢を広げてあげること。自分で人生の舵取りをさせてあげることだと思うのです。


「与える」「やらせる」のは大人にとっては簡単ですが、それだと子どもたちの中に思考が起きにくい。加えて「与えられる」「やらされる」が当たり前になってしまうと、学ぶことが嫌いな子を育ててしまうことになりかねません

またこのアフタースクールは、取り組みが1人1人違うため、基本的に「他者との比較」が起きません。それだけでなく、違うからこその化学反応・連鎖反応・教え合いが起きます。

基本的に周りの子から褒められたり・認められることが増えるので自己肯定感も上がります。

彼らのポテンシャルの高さに脱帽させられっぱなしの7カ月でした。
以下にこの7か月間の取り組み例を紹介します。



 ◈子どもたちの取り組み例

・参加日には必ず20分程度タイピングをやって、今やクラスで1位2位を 競うまでに成長した子

・耳コピや作曲に興味をもち、創作活動を始めた子

・ギターの練習を始めた子

・6月から韓国語をコツコツ勉強し、ハングル文字を習得した子

・2年生の夏に英検3級(中学卒業程度)を取得した子

・6月からデジタルアートを描き続け、ラフ画含め100作品以上を描いた子

・中1で3D CADソフトをさわり、カメラのレンズやハンドスピナー、時計のモデルなどの3Dモデルを作れるようになった子。

・頭を使うパズルやボードゲームに興味をもち取り組む子

・プログラミングを学ぶ子

・学校の数学の問題では物足りず、中学2年生で高校入試の過去問を北海道から順々に解き始め全国制覇した生徒。

・プレゼンソフトでTWICEについてアツく紹介する子 

・パラドックスについて勉強する子

・ダイヤモンドの惑星についてプレゼン資料を作る子

・色の心理にもたらす効果について調べ「Keynote」にまとめる子

・動画編集に興味をもち自ら作品をつくる子

・音楽編集アプリを使って、ダンススクールで使う音源を編集する子

・「歌ってみた」に挑戦するために、空の音源の上に自分の声を重ねて
自分の歌を分析・練習する子

・勉強の苦手を克服するためにあえて1学年前の内容から学ぶ子

・デザインの勉強に興味をもち、アプリを用いて作品を作る子 

・Unityを使ってゲーム制作を始めた子 etc…

今やりたい!ってことに集中して取り組めるから良いんですよねと語るNさん


大人の手中に収めようとしてている限り、その子は大人の顔色をうかがって生活するようになります。 子どもをその手から解放した時に、子どもたちが魅せてくれるパワーは本当にすさまじい。

いつも勉強させてもらってます。
みんな、いつもありがとう。

勉強するために日本各地へ

 ◈たくさん学びの機会をもらっているヒミツキチ森学園

ヒミツキチ森学園は僕が学校現場で働いている時から注目していた神奈川県の葉山にあるオルタナティブスクールです。

デンマークの教育やオランダのイエナプラン教育を取り入れており、いつか必ずこの目で見学に行くと決めていました!

すばらしいスタッフのみなさま!

何が素敵ってもうスタッフの皆さんのキラキラ具合がやばいんです(笑)
こんな大人の元で育つ子どもたちはきっと輝く人生を送れるんだろうなと思ったのでした!

特に校長ちほやんにお願いしたコンサルでは、右も左も分からなかった僕に、どんな方向に進んだら良いかのヒントを示してくれました。
その助言がまさかとんでもない出会いを引き起こしてくれるとは、この時は思ってもいなかったのでした。

またヒミツキチラボに飛び込んだことで繋がったグループリーダー(担任の先生)のあおちゃん! 『みんなの職員室』というオンラインコミュニティの動画編集者の仕事を紹介してくれたり、ラボでもたくさんお話するきっかけをいただいたりと、日々勉強させてもらっています><

ヒミツキチ森学園!2022年はさらにお世話になると思われます!✨



 ◈コクレオの森 『箕面こどもの森学園』を見に大阪へ!

ヒミツキチのちほやんも参考にしたという箕面こどもの森学園にも見学に行かせていただきました。

僕のYoutubeラジオにも参加してくれている「かのこのさん」も絶賛するこのオルタナティブスクール。


以前も記事にしましたが、まさに今の日本の教育課題を踏まえた上で、どんな教育が子どもたちの主体性や個性をより伸ばすことができるのかを考え、体現されている学校だと思いました。 非認可でありながら、毎年多くの入学希望者がいるというのも納得です。

その時の記事も書いたので、良ければご覧ください。


 ◈High-Tech-Highについて学ぶべく広島へ

岡山県でイエナプランスクールを立ち上げようとしているの稲森さん(もーりー)。彼女が主催で行われたイエナプラン勉強会に参加した時に知り合った久田佳孝先生青木潤一先生。

久田先生は過去に河合塾で進路指導チーフをされていた先生で、現在も学校に積極的に入って学校の運営やあり方、また、生徒たちの進路指導等、教育の現場で活躍されています。世界の教育に関する勉強も熱心にされていらっしゃいます。

青木先生も介在教育を日本全国に広めるべく活動されている先生で、2人の取り組みに感銘を受けて、思い切って広島に会いに行くことに。


そこで詳しく知ったHigh-Tech-Highというアメリカで広まっている学校の在り方。オルタナティブ教育との親和性も高く、こんな学校を日本に広めたい!と、より強く思うようになりました。

近日、LtGの仲間と共に、この学校が作ったドキュメント映画「Most LIkely to Succeed」を鑑賞し、学校づくりのビジョンを共有します。


有料ですが、自分たちの教育観を根底から覆されるほどのインパクトがある映画です。興味のある方はぜひご覧ください。


大きな転機 LtGスタートアップスタジオとの出会い

今年一番の転機であり、今年一番力をいれていきたいのがこちら。
夢が現実に大きく近づいた第一歩。このチャンスは絶対につかんでみせます。

また地元ローカルラジオにも取り上げていただきました。


このあたりのことについては、過去記事にしてありますのでぜひお読みください!


LtGを生活の基盤にしつつ2022年に取り組むこと

 ◈イエナオンラインアフタースクールの拡大

やりたいことを探求して仲間と共有する場、加えて日本中、世界中の仲間とともに一つのプロジェクトを共創する場。そんな場の実現に向けてLtGの力を借りて実現していきます。

先日、小学生第1号の生徒さんと共に歩めることが決まりました✨

その子のためにも、まずは小学生の新規のお子さんを10人は獲得したい。
共に働く仲間もほしい。オンラインでの教育に関心のある人を探さねば。


また、子どもたちがやりたいことを見つける場にもなるような仕組みづくりとして、いろいろな大人を招いて話が聞ける時間も設定します。

日中はローカルの仲間で集まるオフラインで、放課後はオンラインで各地の仲間と共に学ぶ。すでに大人の世界では当たり前になっている働き方を、子どもの内からどんどん体験できる。そんな場にしていきたいです。


 ◈学校づくりに向けてイベントを打つ

萩原の名を多くの人に知ってもらうために、2022年はイベントをたくさん打ちます。まずはオフラインイベントを5本。オンラインによる教育系のイベントも打ちたい。

市役所の方とも手を取り合って進めていきたい!
のんちゃんさん・しゅうさん、お力をお貸しください><


 ◈可能なら海外へ!

フィンランド・デンマーク・オランダ・アメリカのHigh-Tech-High、行ってみたいところだらけ!コロナがもし収まったなら、この目で、この足で現地の教育や生活を体感したい!渡欧や渡米について詳しい方、ぜひいろいろアドバイス下さい!


まとめ

ここまで読んでくれた方が果たして何人いるのでしょう(笑)

該当する方はぜひコメントをよろしくお願いいたします。
せひ一緒に活動しましょう^^

2021年は本当に多くの人に支えていただき、ここまで来ることができました!本当にありがとうございます^^

今年も動きまくりますので、こんな僕の活動が面白そうだ!ジョインしたい!と思ったあなたはぜひご連絡ください!

今年もわくわくすることを一緒に行っていきましょう✨


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