見出し画像

似ているけれど、違う意味

仕事の話が続いておりましたので、この辺りでひと休みを。

今回は、似たイメージなのですが、実は違いのある単語たちについて。
普通に日常で使用している言葉ですが、実は細かなニュアンスの違いがあります。

1.「おにぎり」と「おむすび」
おむすびは三角形のもの限定とのこと。全てはおにぎりに含まれます。おむすびの由来が気になった方は是非調べてみてください。

2.「給与」と「給料」
給料は基本給のみのこと。なので、給与明細と言うようにこちらには手当も含まれています。

3.「林」と「森」
辞書的な意味合いでの違いはないようですが、イメージでは森の方が大きな林という感じでしょうか。林業においては、林は人工的なもののことを言い、森は自然なもののことという分け方だそうです。池と湖の違いと同じですね。

4.「カフェオレ」と「カフェラテ」
両方ともコーヒー牛乳のことですが、違いとしては前者はフランス語で、後者はイタリア語。カフェラテの方は本来エスプレッソを使う分、濃厚なはずです。

5.「元日」と「元旦」
両方とも1月1日のことですが、元旦は1月1日の朝のこと。

6.「伯父(母)」と「叔父(母)」と「小父(母)」
伯父(母)は両親の兄(姉)、叔父(母)は両親の弟(妹)、小父(母)は他人のどこにでもいるおじさん(おばさん)のこと。

7.「細菌」と「ウイルス」
細菌は英語で「バクテリア」と言って、自ら増殖できる単細胞生物です。ウイルスは他の生物を媒介しないと増殖できない細胞を持たない構造体です。

8.「未だに」と「今だに」
パソコンやスマホで文字変換してみると分かりますが、実は「今だに」という日本語は存在しません。だから文字変換もされません。「未だに」が正解で、「今だに」は誤用か林先生が東北弁で決め台詞を言った場合になります。

9.「おざなり」と「なおざり」
これは間違える人が多いのではないでしょうか。両方とも「いい加減な対応」ということでは共通しています。違うのは、「おざなり」は「何らかの対応をする」のに対して、「なおざり」は「何の対応もしない」という点です。対応のあるないで使い分けることができます。

10.「低減」と「逓減」
この言葉は、介護保険の制度改正において「ケアマネ報酬の逓減制見直し」のような見出しでも取り上げられていますね。「低減」は「数値で表せるものが減ること、また減らすこと」です。それに対して、「逓減」は「数量がしだいに減ること、またしだいに減らすこと」。両者とも減らしていくことではありますが、逓減の方は少しずつ減らしていくことを言います。

キリがないので、今回はこれくらいにしておきますね。
知らず知らずのうちに混同して使用していることが多そうな言葉を取り上げてみました。

皆さん、知っているようで果たしてどこまでご存知だったでしょうか。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

この記事が参加している募集

嬉しいです。 サポートしていただきまして、ありがとうございます。 こちらからもサポートをさせていただくことで返礼とさせていただきます。 どうぞ宜しくお願い致します。