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トレーニングボリュームとは?EffectiveRepとは一体なんぞや?

トレーニングボリュームの管理

トレーニングを始めたばかりの初心者や中級者では、「ボリュームを管理した、無理のないトレーニング」が効率的に成長を実感できるでしょう。


ボリュームとは?

ボリュームとは、挙上重量と回数の総和を指します。
例えば、50kgの重さを10回3セット行う場合、
ボリュームは50×10×3で1,500kgとなります。
筋肉の成長を考えると、トレーニング量をボリュームで管理することが重要です。



本記事を読むにあたっての注意点

  1. セット数は「1部位あたり」の週のセット数です。

  • 例:「10セット/週」とは、胸・背中・脚・肩それぞれが10セットずつ。

  1. 部位は大まかに分けます(大胸筋上部・中部・下部は分けません)。

  2. 基本的にはフルレンジ(最大可動域)でのボリュームです。



EffectiveRep〜効果的なレップとは?

筋肥大にとって重要なのは、例えば10回できる重さでの5〜10回目のレップの総量です。これをEffective Rep(効果的なレップ)と呼びます。高重量低レップのセットでも、最初のレップから筋肥大ボリュームになります。

週のEffectiveRepのトータルボリュームが重要

筋肥大のためには、週のEffective Repのトータルボリュームが大切です。

例えば、脚を週に1回10セット行うより、週に2回5セットずつに分けた方が、より高重量を扱えてEffective Repのボリュームが増えます。

※2回に分けることで疲労も少なく質の高いトレーニングが期待できる

Dr.Mike IsratelのHypertrophy(肥大)ガイドによるボリュームの分類

  1. MV (Maintenance Volume): 維持ボリューム。筋肥大はしませんが減りもしません。3-6セット程度。

  2. MEV (Minimum Effective Volume): 最低限のボリューム。筋肥大をするための最低限のボリューム。6-10セット程度。

  3. MAV (Maximum Adaptive Volume): 最大適応ボリューム。筋肥大の最大限効果を出すためのボリューム。10-20セット程度。

  4. MRV (Maximum Recoverable Volume): 最大回復可能量。回復できるぎりぎりのトレーニング量。20セット以上はオーバーワークとなる可能性が高いです。



自分に最適なボリュームの探し方

例えば、Eric Helms博士は「成長できる範囲で十分なトレーニングを行い、停滞した時にボリュームを増加させる」としています。初心者や伸び悩んでいる人は、各部位10セット/週からスタートし、必要に応じて増やしていくと良いでしょう。



最適なボリュームが変わる要因とは?

  1. 年齢: 年齢が高いと最適なボリュームは下がります。

  2. 睡眠時間: 8時間程度の睡眠が望ましいです。

  3. 生活強度: デスクワークや肉体労働などによって回復力が異なります。

  4. 精神的ストレス: ストレスが多いと肉体的な疲労も溜まりやすくなります。

  5. 身長: 身長が高いと可動域が広くなるため、ボリュームが変わります。



「1kg100回」と「100kg1回」は同じボリュームでも筋肥大効果は異なる

ベンチプレス100kg1回と1kg100回は同じボリュームですが、筋肥大効果は同じではありません。効果的なレップを得るためには、ある程度の重さ(10RM以下)を扱うことが重要です。

ボリュームを管理してトレーニングしよう

トレーニングプログラムを作成する際は、セット数を適当に決めるのではなく、ボリュームの考え方を重視しましょう。

以上の内容で、トレーニングボリュームの管理についてご説明しました。ぜひ参考にして、効果的なトレーニングを行ってください。

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