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生ゴミをさわる仕事が教えてくれたこと


比喩ではない

オーストラリアのバイロンベイへワーホリに来て2ヶ月、カフェのディッシュウォッシャーを始めた。つまり皿洗い

お皿を洗うだけなら大変ではなさそうだけど、
生ゴミがたくさん入ったゴミ箱を洗うのも、生ゴミ以上に汚いキッチンの排水溝を洗うのもぼくの仕事。

そんな仕事を初めてぼくの中で少しの変化があった。

見えないだれかに優しくなれた


例えばシェフやウエイトレスがゴミをゴミ箱に投げて、それがうまく入らなかったときぼくは嫌な気持ちになる
それを掃除するのは僕だから

あぁきったねーめんどくせー

こんなことを思う

そんなある日、ゴミを捨ててる時に気づいた

この集まったゴミを捨ててる誰かがいるということに
僕以上に汚い仕事をしてる人がいることに

その人たちはどんな思いになるのか?

たぶん僕と一緒だ。

きったねーと思ってるにちがいない

ぼくはその人たちがどんな人かを知らない
会うこともたぶんない

だけど嫌な気分にさせてしまうのは申し訳ない
ディッシュウォッシャーでさえ汚くていやなのに、
ゴミ捨てだったらもっといやだろう

だからぼくは丁寧に捨てるようにした

ゴミ袋は中身がもれないように固く結ぶし、
鳥が来ないように毎回ふたをする
もちろんゴミ箱の外にはずれないように

少しだけ見えないだれかに優しくなれた

そうすると不思議と目の前の人にも優しくなれた

シェフもウエイトレスも忙しいんだからそりゃゴミ投げるときもあるよな
ゴミ箱に入らなかったのはアンラッキーだったなー

なんとなくだけど余裕が生まれた
事象はなにも変わってなくてぼくの捉え方が変わっただけなのに

いつにもまして当たり前のことを書いている

ぼくたちの人生には見えないだれかが関わっている


ハロウィンで騒いだ渋谷は誰かが掃除してるし
今食べてる食事は誰かが生産して運搬してる

そんな見えないだれかに感謝したり、優しくしたりすると良いのかもしれない

日本ではこれをマナーと言う

マナーを守れ。マナー違反は良くない。

そのとおりだと思う
そのとおりだと思うから実行しよう

実行するのが、意外と難しい
だけど実行すると少しだけ気分が良い

見えないだれかに優しくして生きていこうとおもう

皿洗いの仕事、いろんなものが見えてくる気がする

終わり


好きな人との時間を大切にするため、2人そろって無職になり、オーストラリアのバイロンベイでワーホリ中
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