光のしっぽ

思考のさざ波が寄せては返し
少しずつ大波になってくる

まだもうちょっとを繰り返し
少しずつ輪郭が見えてくる

ノートの上をペンが走っていく
何度も同じ言葉があらわれる

欲しいものはインクが知ってる
掴みたいものがすぐそこに

ページを行ったり来たりして
ペンを持つ手は不規則に動く

キーボードに指を置く前に
手を腕を頭を連動させて考える

インクのシミが12ページを染めたころ
やっと光のしっぽを掴めた気がした