幸福度は年収800万で頭打ちになると言われていたが実際は違う!?最新研究が明かす事実とは?
【参考文献】Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year
みなさんにとって、人生を幸せにしてくれる要因はなんですか?
「良い人間関係」であったり、「打ち込める趣味があるか」であったり様々だと思います。
また、「幸福度」にはどうしても「お金」が関係してくるでしょう。
お金があれば、好きなものを買えますし、好きな場所に旅行に行くこともできます。さらに家族や友人、恋人が困っているときに助けることができます。
「お金」が私たちの幸福度を決める重要な要素であることは間違いないかと思われます。
では、いったいいくらお金があると幸福度を最大にすることができるのでしょうか?
みなさんは、次のようなことを聞いたことはありませんか。
年収約800万円あたりまで幸福度が増加し続け、その後、年収が上がっても幸福度が上がらない。(頭打ちになる)
しかし、本研究結果には、研究デザインに改善すべき点が指摘されました。
簡単に説明すると、被験者が回答する質問票の「幸福度のスコア」に上限があったことです。例えば、幸福度を5段階評価で採点した際に、年収800万円の時点で被験者のほとんどが最高点の5点を付けてしまうと、その後のびしろがなく、「年収800万円の人」と「それ以上の人」の幸福度が比較できず、上記のような頭打ちのグラフとなってしまします。
そこで、最近になって、被験者が質問票の上限値で満足度を回答しずらい継続的評価法を用いて追試が行われました[文献3]。(実際に本研究では、多くの被験者が幸福度の上限値で回答しませんでした。)
・対象者は米国に住む33,391人の雇用された成人でした。 年齢の中央値は33歳でした。
・ポジティブな感情として5つ(自信、良い気分、インスピレーション、興味、誇り)が評価されました。
・ネガティブな感情として7つ(恐れ、怒り、嫌な気分、退屈、悲しみ、ストレス、動揺)が評価されました。
そして次のような結果が得られました。
【結果】
1)年収約850万円までの場合、収入が多いほど、
・ポジティブな感情のうち4つ(自信、良い、興味、誇り)が大幅に高くなり、
・すべての否定的感情(恐れ、怒り、嫌な気分、退屈、悲しみ、ストレス、動揺)が低くなりました。
2)さらに、年収約850万円を超えると、
・収入が増えるにつれて、すべてのポジティブな感情(自信、良い気分、インスピレーション、興味、誇り)のレベルが大幅に高くなり、
・ネガティブな感情のうち4つは(嫌な気分、退屈、悲しい、動揺)より低くなりました。
全体的に評価すると次のようなグラフが得られました。
以上より、年収は約800万円を超えた後も、幸福度は上がり続けることがわかります。
「年収が上がれば幸福度が上がることはわかったが、実際、稼ぐのが大変なんだよ!」「年功序列の職場で、未来の年収もだいたい決まってるのだから望みがない」等々お思いの方もいるでしょう。
そのような方に朗報です。
実は、お金を稼ぐ以外にも幸福度を格段に上げてくれる方法があります。
それは、「時間を買う」ことです。
実際に時間を買うことにより、幸福度が確実に上がることが最近の研究でわかっています[文献4]。(過去の記事もご参照)
時間を買うというのは具体的に、時間の節約のためにお金を使うことです。例えば、「職場の近くに住んで通勤時間を短くする」や「お掃除ロボット・洗濯乾燥機付き洗濯機・自動食器洗浄機など時短機器を買う」「家事代行サービスを頼む」等が挙げられます。
時間の節約にお金を使うと幸福度が上がるという状況にも関わらず、実際、「年収が高く、お金に余裕がある場合でも時間の節約にあまりお金を使ってない」こともわかっています。
「時間の節約にお金を使うことは幸福につながる」と理解するだけでお金の使い方の意識は変わるのではないでしょうか。
現在の年収があまり多くない人でも、お金の節約をして、まずは「時間の節約のためにお金を使う」ことをすれば、お金持ち以上の幸福度は確実に得られるはずです。
ガツガツ稼ぎたいという性格で無いのであれば、ぜひ「お金の使い方」で幸福を勝ち取るのをオススメします。
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