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ノースウェスタン大学の研究から考える!SNSで不幸になる投稿。幸せになる投稿。

【参考文献】Authentic self-expression on social media is associated with greater subjective well-being

みなさんはSNSをやっていますか?

ツイッターやインスタグラム、フェイスブック、note等々。

様々なソーシャルネットワーキングサービスがある現在は、なにか1つぐらい。多い人は3つも4つもSNSをやっているのではないでしょうか。

SNSは友達との交流の場でありながら、あなたの自己表現の場でもあります。

あなたのその日のできごとや、経験、知識を自由に発信することができます。

どうせなら、そういった自己発信により、幸せな気持ちになれたらお得でないですか。

では、SNSの投稿で幸せな気持ちになるには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?

ノースウェスタン大学での研究[文献1]で、投稿をいわゆる「盛る」かどうかで、発信者の幸福度に影響があるかどうかが調べられました。

結論から言うと、

SNSにおいて、盛らずに、ありのままの自分を表現したほうが幸福度が上がる可能性が高いです。

次のように調べられました。

・合計10,560名のフェイスブックユーザーのデータが分析されました。
・参加者は、7日間交代(計14日間)で次のいずれかの指示がされました。
1)自分を偽らないありのままの投稿をする
2)自分を理想化した投稿をする

「ポジティブな感情」「ネガティブな感情」「生活の満足度」の3点が評価された。

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次のような結果が得られました。

【結果】
A:「偽らないありのままの投稿(1~7日目)」→「自分を理想化した投稿(8~14日目)」のグループ
7日目と比較して14日目において、ポジティブな感情が減少し、ネガティブな感情が増加するのが確認された。生活の満足度は微減したが有意差を確認できなかった。
B:「自分を理想化した投稿(1~7日目)」→「偽らないありのままの投稿(8~14日目)」のグループ
7日目と比較して14日目において、ポジティブな感情が増加し、ネガティブな感情が減少するのが確認された。生活の満足度は微増したが有意差を確認できなかった。

以上より、自分を偽らずありのままの投稿をする方が、幸福度を上げる可能性が高いと言えます。

また、今回の研究では、「偽らない投稿」と「理想化した投稿」による生活の満足度の影響は断定できませんでした。実験期間が14日と短かったため、もう少し長期で調べると、生活の満足度にも影響がはっきりと出るかもしれません。

また、今後、SNSの使いやすさの向上とユーザー数の増加により、私達とSNSとの関わりはますます多くなり、自己発信の頻度も少しずつ多くなることが見込まれます。

そういった中で、「自分を理想化した投稿」をし続けると、ネガティブな感情が強くなり続け、やはり生活の満足度の減少にも繋がるでしょう。

逆に「ありのままの自分」を投稿することでポジティブな感情が高まることが今回の研究でわかりました。

SNSを楽しく、満足度が高く続けられるコツは、「自分を偽らずありのままを投稿する」ことかもしれません。

投稿に「盛り」が多い方は、一度自分の投稿を見直してはいかがでしょうか。


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