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病室からの夜明け、その音

一ヶ月の入院をした。

身体の感覚がおかしい。
どこか次元の狭間に挟まってしまったような異常な感覚で、
動けない、喋れない、食べられない。

ご近所さんに助けてもらい、雨の夜、救急外来でそのまま入院。
いくら検査をしても病名がわからない、治るかどうかもわからない。

もしこのまま治らなかったら・・

苦しくてとても生きてはいられない。
どこかビルの屋上から飛び降りるしかないのだろうか。
その勇気が出るかしら、勇気が出なかったらどうしよう。

絶望的な気持ちで病室から見ていた夜明け。
その象徴的な光景を後に音楽にした。
苦しい記憶が美しい音に変換されてよかったな。
生きていられてよかったな。

「Yoake」
ノイズを中心に作りました。
冒頭の「ゴー・・・」っていう低いノイズ、朝遠くの方でこんな音してません?

身体のどこを調べても悪いところが見つからず、ついに担当医から「精神科のドクターに診て頂きましょう」と言われた。
「えっ?!違います、違いますっ、心はなんともありません、身体がおかしいんです!」と必死で訴えたけど、結局精神科でした。ストレスが身体の症状に出たのでした。


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