一生、書き続けるために。
今週も日記を書きました!
今週は…
■海老しんじょなんて思いつかない
■見事な靴擦れ
■もしもわたしたち夫婦が虫だったら
■スープストックのストック
■炉ばた焼き沼
■一生、書き続けるために
■暑過ぎてぼんち揚
の7日間です!
■7月29日(土)海老しんじょなんて思いつかない
コースでひと皿ずつ出てくる、いいところの和食を食べに行き、一緒に行った人たちと「ああおいしいね」と言い合う。こういうの、とても幸せな時間。それにしても和食のあの繊細さ、しびれてしまう。「海老しんじょ」が好きで、食べるたび恍惚としちゃうのだけど、あんな料理、わたしのようなふつうの感性ではとても思いつかない。「しんじょ」を最初に発明した人、誰か知らないけどありがとう。繊細な和食を、手間ひまをかけて作ってくださるすべての職人の皆さんありがとう。
◼︎7月30日(日)見事な靴擦れ
ちょっとわけあってめかし込むために、靴箱からめったと履かないパンプスを引っ張り出して履いた結果、両足のかかとに典型的な靴擦れができてしまった。傷はさりげなく、だけどわかりやすく痛い。隣の部屋でごろごろしていた夫に、「見事な靴擦れが起きてるんだけど!」とぼやくと、「何?見事な脱税?」と聞き返され、夫がすこし心配。
◼︎7月31日(月)もしもわたしたち夫婦が虫だったら
夫が、たいそう重大なことに気づいた様子で、「ユスリカの成虫の寿命はものすごく短いらしい」と教えてくれる。ユスリカって、あの頭の上に集ってくる小さな虫のことなんだけど、KINCHOさんのサイトによると「セスジユスリカの成虫の寿命は一週間ほどで、その間に交尾・産卵する」とのこと。夫はその情報を読み上げる際、産卵を「採卵」と読み間違うし、わたしはわたしで「一週間確実に産卵しなきゃいけないなんてプレッシャーでかすぎ。わたしにはむり」と思うし、夫婦二人三脚で脳が不妊治療モードを極めている。わたしたちがもしユスリカだったらたいへんなことになってたねと、ふたりで「人間であることの喜び」「不妊治療ができることへの感謝」を噛み締めた夕方。
◼︎8月1日(火)スープストックのストック
今、我が家の冷凍庫には、いただきもののスープストックのストックが待機している。スープストックのストックがあるという状態は、たとえるならベンチに三苫薫選手が控えているような、そんな心強さと贅沢感がある。どうしよう、今日は晩ご飯をゆっくり作る時間がない。大丈夫、ストックがあるから。今月ちょっと食費使い過ぎたなあ、今日は買い物行かずに済ませたい。大丈夫、ストックがあるから。もちろん、はなからスタメンとして献立を考える日もあるし、朝にスープを飲むのがたのしみで目覚める朝もある。朝、ひとりで悠々とかぼちゃのポタージュを飲んでいる瞬間なんて、わたしはなんて優雅な暮らしをしているのだろうと至極ご機嫌になる。スープ皿もいつもよりうれしそうに見える。
◼︎8月2日(水)炉ばた焼き沼
思いもよらぬ形で我が家にやって来た炉ばた焼器。届いた日はひと悶着あったけれど、今では大事な家族の一員となっている。だって、これで焼くとおいしい。今日なんかは、スーパーで売られている冷凍の焼き鳥を網にのせて焼き、塩コショウを振ってみたが、これがまるでお店のクオリティ。夫よりわたしの方がすっかり首ったけで、その様子を見た彼は「俺はこうなることが最初から目に見えていた」ととても誇らしげ。いろんな沼にハマってきた人生だけれど、こんなところにも沼があっただなんて。沼はどこにあるかわからないから沼。
◼︎8月3日(木)一生、書き続けるために
半年に一度の眼科の通院日だった。以前、やや気になる症状があって治療を受けてから、定期的に眼科へ行って診てもらうようにしている。わたしには目標があって、それは「おばあさんになっても何かしら書き続ける」こと。人生経験を積んだらきっと今よりはいい文章を書けるんじゃないか、それを誰よりわたし自身が読んでみたいって思うから。ネタはいつまでたってもどれだけ書いても尽きることはないだろう。だって、今年起きたことだってまだまだ、言葉にはできていないことが多すぎるもの。ネタのことなんかよりよっぽど心配なのは体のこと。目、肩、腰…。もはや職業病かもしれないけれど、ライターの元同僚と集まると、どこかしら痛めている人が結構多い。ある程度仕方ないよなと思いつつ、すこしでも書くということを持続可能な行為にしたいから、予防と対策はできる限り。
■8月4日(金)暑過ぎてぼんち揚
うだるような暑い午後に、「ちょっとわたしは今汗をかきたいかもしれません」と思い立ち、走ろうと思えば走れる服装に着替えて、家を飛び出した。飛び出してすぐ、その異常な暑さに圧倒され、よろける。まともな運動習慣のない30代の女性が、暑さのピークを迎える時間帯に外で運動をするなど、危険行為でしかない。もうすこし穏やかな暑さの中で、わたしは汗をかきたかったのだ。これは塩分をとらねばならないと感じ、スーパーへ直行してぼんち揚をひと袋買って帰った。家を出てからぼんち揚を摂取するまで、たった15分間のできごとだった。
書きながらくだらないなあと思ってしまった今週でしたが、これはこれでたのしくやっています。
過去の日記はマガジンにまとめています。
また来週も書きたいと思っています。
おわり
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