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Ubie PR的2022年5つの振り返りと2023年にやりたい3つのこと

2022年も残すところ2週間弱となりました。みなさんはどんな1年を過ごしましたか?

今回はヘルステックスタートアップ・Ubie(ユビー)のPRとしての1年を振り返りながら、2023年の抱負を綴りたいと思います。

この記事は、Ubie Corporate Advent Calendar の19日目にエントリーしています。

ステージの移り変わりを実感した2022年

まずは2022年の出来事を5つに絞って振り返ってみます。社内・社外ともに会社がまたひとつ大きな階段をのぼったと実感する機会が多かったように感じます。

コロナ関連の文脈での取材ニーズ増大

年明け頃からの新型コロナウイルス感染症 第6波および第7波により、医療現場をサポートするテクノロジー、コロナ禍での適切な医療へのアクセス、医療現場のコロナ対策といった文脈での問い合わせが一時的に急増。後述する資金調達リリースと一部時期が重複したため、対応が後手に回ってしまったケースも少なくありませんでした。

そんな時に重宝したのが、自分たちで制作・発信していたオープンファクトブックです。

関連ファクトがまとまっているため、どんな構成で報道できるかがすり合わせやすく、初動がかなりスムーズでした。今後は同様の文脈で2件問い合わせがきたら要素(問い合わせで聞かれたこと+関連して聞かれそうなこと)をまとめて公開する、というフローを組もうと思います。

シリーズC資金調達、モーメント長期化とセールスに奮闘

7月と10月にそれぞれプレスリリースを配信。2年前のシリーズB時と比較してプレゼンスが多少あがったことや他社さんの資金調達ニュースへの反響などから、ある程度SNSでシェアされることは予測できました。

そのためPRとしては、資金調達モーメント自体をどれだけ長期化できるか、それによってどれだけ全社的な勢いを取り戻せるかを意識し、さまざまな施策を立案・実行しました。

実は、シリーズCというフェーズもあり必達数字へのコミットのため、わたしは3-6月は一時的にセールスにジョブチェンジをしていました。全くの未経験でしたが結果的にバリューアワードで表彰されるほどには貢献でき、PRはもっと越境してもいいなと思ったり。

こうした背景もあり、資金調達に関連する広報活動の実働は corin がメインで行いました。長らく記事化に足る情報を提供できていなかったメディアへのアプローチも彼女がほぼ一人で奮闘してくれ、こうやってチームで組織に報いることもできるんだなという新たな発見にあふれた期間でもありました。

新規事業の本格化

2022年の会社としての一大トピックは、新規事業である製薬事業(製薬企業向けソリューション提供)が本格化したことでしょうか。

これについては、弊社の場合はステークホルダーが多岐にわたるため、発信内容や方法に関して日々Ubie Pharma Innovation(製薬事業をおこなう組織)と連携しすり合わせを行っています。とにかく事業の成長スピードが早いので、2歩3歩先を見据えた広報ガイドラインの整備などに奮闘中です。

グローバルネタの増加

Forbes Asia 100 to Watchに選出されたり、資金調達およびUS進出を発表するなど、いわゆる海外広報活動を行うことも増えました。2020年のシリーズBの時から少しずつ海外メディアで紹介いただく機会も増え、経済系メディアからのサーベイ依頼も一定の数が来ています。

ありがたいことにグローバルチームが全力でサポートしてくれるものの、全社横断組織にいる自分がそれに甘えてはならんなと反省する日々です……(いつもありがとう)

全社アクセラレーター組織への異動

Ubie PRとして最も印象的だった出来事は、Ubie Corporateという組織の新設およびそこへの異動です。

Ubieは事業フェーズや役割ごとに組織を分けており、それぞれ独自のカルチャーを築いています。実態は別会社のような感じです。これまでは事業開発を担うUbie Discoveryという組織にいましたが、会社の成長に応じて全組織を横断する管理系組織を新設し、PRも異動することに。

これは本当に大きかったですね。わたしがずっとやりたかった持続可能なPRの体制づくりに必然的に向き合うことになったためです。詳しくはこちらを……!

2023年は社内コラボでギアを上げる

環境変化と学びの多かった2022年を経て、来年やりたいことも見えてきました。2022年は土台形成に多くの時間を費やしたので、2023年は社内のさまざまなロール(いわば職種)とのコラボを通じてギアを上げていこうか、というところです。

インハウスPRとしての責務を果たす

Ubie Corporate内のHRグループに所属したことで、人事、労務、総務、コーポレートエンジニアと同じチーム(サークル)で仕事ができています。タクティカル・ミーティング(※) や日々のコミュニケーションを通じて、あらゆる角度・濃度の課題をある意味自動的に見渡せるようになりました。

※タクティカル・ミーティング
ホラクラシー型組織で行われるミーティングプロセスのひとつ。各ロール(いわば職種)が持つ情報やひずみ(現状と理想のギャップ)を共有・同期・透明化する場。

PR専門家の本田哲也さんももはや広報だけで広報の仕事をするのは難しいのでは、と仰っていましたが、この組織体制になってそれを身を以て実感しています。

また、2022年後半は、全社共通のバリュー策定プロジェクトを運営したり接合面(組織をまたぐ業務やコミュニケーション)の建設に関する全社OKRのプロモーターにアサインされたりと、異なる組織を接続する役割を多く担いました。これらの環境や経験を生かし、組織課題をもっと前のめりに検知・解決できるような働きがけをしたいと思っています。

要は、従業員同士の関係構築です。これがUbie的社内広報活動であり、フリーランス経験もあるわたし個人としては、ここに報いたい気持ちが強くあります。

過去の自分たちの努力で生まれたある種の”負債”と向き合う

シリーズCの一連の広報活動で痛感したのが、世間のUbieに対するイメージと実態のギャップです。toCサービスや製薬事業もあるのに、「AI問診のUbie株式会社」と紹介いただくことが依然として多くあります。組織も大きくなり「Ubie = Ubie Discovery(最初にできた組織でした)」だったフェーズとも異なります。

これは、過去の自分たちが努力してコツコツ作った会社イメージです。なので、それが数年がかりで浸透した証拠でもあります。ただ、「いまの会社を一言で表すと?」と聞かれた社員がこれらの言葉を使うことはないでしょう。そう、全社的なリブランディングが必要なのです。

そこで、Ubie Discoveryに所属するブランドデザイナーとマーケターがリソースのおよそ半分をUbie Corporateに移す形で、PRブランディングサークル(いわばチーム)が誕生しました。ブランド再構築やっていくぞ〜!

アグレッシブな社外広報活動へ

Ubie Corporateへの異動で守りの基盤づくりに注力したことで、アクセルを踏みやすくなったはずです。最近できた会社のバリューでいうところの「Safe」の基盤構築から、「Giant Leap」を実現する土台づくりへとコマを進めていきたいと考えています。

まずは、2024年から医師の残業規制が開始されるにあたり、医療現場の業務効率化、生産性向上を担うtoB事業の価値を広報で最大化することから始めたいと考えています。

ほかにも、PRブランディングチームで向こう3年のロードマップ策定が終わり、あとは動き出すだけ、という状態です。スタートアップらしく駆け抜けたいですね。

チーム・組織を主語に、Why me, Why now を問い続ける

全社優先度が高いコトにバリューを発揮するのは、雇われている者として大前提。時にはPRど真ん中じゃないこと(セールスとかOKRプロモートとか)に自分のリソースを投下するのも、スタートアップでは本当に大事です。

だからこそ、チーム・組織を主語に、Why me, Why now を問い続けることの大切さを学んだ1年だったように思います。なぜ3ヶ月先でなく今やるのか。なぜ corin ではなくわたしがやるのか。チームとして、組織として最適な選択ができているか。

Ubie PRの場合は、体制(全社横断組織への異動、新チーム形成)や仕組み(OKRでの目標・優先度管理やホラクラシーの各種セレモニー)でWillとMustのバランスがうまく取れつつあります。自分のバリューを適切に発揮しやすいという意味でいまが最高に働きやすく、来年はもっと頑張るぞ〜という気持ちでいっぱいです。

FYI

UbieのPRやブランディングが面白そうだなと思った方へ。実はブランドマネージャーを募集しています:)

業務が近い別ポジションとしては、Ubie Pharma Innovation(製薬事業の組織)でイベントマーケターを募集しています。コミュニティマネージャー、コミュニティマーケターなどのご経験がある方はあわせてチェックいただけると嬉しいです。


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