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最先端テクノロジーを競う次世代モータースポーツを創る !

こんにちは、山下です。
2021年WRC世界選手権において、所属するトヨタWRCチームはドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権を含めた全タイトルを獲得して、3冠王者となりました !! 

世界選手権でチームタイトルを獲得するのは、僕が欧州渡航前に決めた目標のひとつでした。やっと1つ目を達成です。
また僕は大学生の頃から欧州でモータースポーツのエンジニアとして活躍することに加えて、業界全体に貢献したいという気持ちを持っています。

正直、まだまだ遠いのですが一歩ずつ、しかし、レーシングカーの如く最速で目標を達成しようと思います。自己紹介を兼ねて現職までのキャリアと、やっていること、将来やりたいことを書きます。

(1) エンジニア経歴

2021年からトヨタWRCチームでデータエンジニアとして働いています。2019年に自動車メーカーを辞めてドイツ渡航&就活、ドイツレースチームを経て、現在はトヨタWRCチームの開発拠点があるフィンランドに在住。

(2) 強み・経験

国内外トップカテゴリのレーシングカーの開発に加えて、自動運転の基礎開発 (レベル1, 2)を経験しています。所属としては日系自動車メーカー、外資系サプライヤー、欧州レースチームの経験があります。
自分の強みは、レース現場からバックオフィス開発までの事情を把握している事、モータースポーツと量産開発における自動車テクノロジーに対して横断した視点を持っている事だと思っています。専門領域はレーシングカーのデータ解析と電子制御システム開発です。

経歴:
(1) 筑波大学大学院 システム情報工学研究科修了
(2) ドイツ系自動車サプライヤー
--> 国内トップカテゴリでのレース車両システム開発、トラックサポート
(3) 日系自動車メーカ 先進安全車両室
--> 前走車追従機能 (ACC) や自動ブレーキの開発 (AEB)
(4) ドイツF3チーム
--> EuroFormula Openでのチャンピオン獲得
(5) トヨタWRCチーム
--> 2021年WRC世界選手権でチャンピオン獲得 

経歴は良さげなところだけ書いているので順調そうです。しかし、実は大学生の頃から本気でHonda F1 エンジニアを10年くらい目指して面接で3回落とされています 笑
新卒入社した会社でも希望していたドイツ赴任は叶いませんでした。

最終的には自動車メーカーを辞めて無職でドイツに来たことが、WRC世界選手権で働くチャンスに繋がりました。Honda F1を目指していたら、トヨタWRCに辿り着きました。なんか色んな物が少しずつズレています 笑
僕のタイヤは空転することが多いです。それでも、ゆっくり前進していると感じています。

(3) 現在やっていること

未来のモータースポーツを一緒に考える仲間が欲しいと思って、noteサークル「未来のモタスポ会議室」を作ってみました。ニュースを共有したり、気楽に意見交換やおしゃべりしています。レース業界を目指す学生さん、Vtuberさん、昔からレース事情をよく知っている方々など、自分自身が刺激をもらっています (2022年3月末で一旦閉じます)。

note公式「モータースポーツ記事まとめ」の運営を少しだけですが、手伝っています。モータースポーツ関連の記事は他スポーツに比べて少ないです。今後は増えていけば嬉しいです。

SNSを始めてからF1エンジニアやメカニック、他スポーツのデータアナリストなど色んな人とお話しする機会が少しずつ増えてきています。毎回楽しいですし、とても光栄です。

(4) 最終的にやりたいこと

学生時代から常に考えているのは「自動運転や電動化が進む未来におけるモータースポーツと社会の繋ぎ方」です。
-どうすればモータースポーツが未来にも必要とされるのか?
-どうすればモータースポーツと量産開発を繋ぎ直すことができるか?

僕が自動運転の基礎部門で経験を積んだ理由は、電動化の次は自動運転がトレンドとしてモータースポーツに来ると思っているためです。

最先端テクノロジーを競う次世代モータースポーツを創る

これが個人的な最終目標です。この目標は、F1エンジニアを目指していた学生時代にリーマンショックが起こったことがキッカケとなっています。当時は世界的不況となり、多くの企業、レースチームがF1、モータースポーツ業界から撤退、僕は目標としていた業界が一気に衰退していく様を目の当たりにしました。そこで思ったことは、「モータースポーツが不景気でも持続可能であるためには、興行面以外でも社会に価値を生み出すことが必要である」でした。

モータースポーツは、社会に技術的なフィードバックをもたらすという意味で「走る実験室」とも呼ばれます。過去には多くの技術がモータースポーツを通して開発されて、一般車にも普及しました。しかし現在のモータースポーツはこの役割を十分に果たせていません。僕の大好きなF1もこのままだと衰退していくでしょう。

電動化、自動運転の技術革新に加えて、カーボンニュートラルの世界的トレンドはモータースポーツの意義を問い直しています。僕はこの業界でずっと働きたいです。その為には未来のモビリティ社会に価値を生み出すモータースポーツが必要だと思っています。

自分なりに思う次世代モータースポーツの形は見えてきました。
また具体的になってきたらnoteで報告します。

(5) 連絡先

一緒に出来そうな事があれば挑戦してみたいので、ご連絡いただければ嬉しいです。
モータースポーツ業界の進路についての相談を最近よく受けます。僕もいろんな人に相談してきたので出来るだけ回答させてもらいます。ちなみに業界構造、学生時代に僕が行った準備は下記のnoteにまとめています。先ずはこちらを読んでもらえると助かります。

最近は、自動運転シミュレータとブロックチェーン開発にとても興味があります。この分野で詳しい方で、お友達になってもらえる方がいればTwitter (@yamashita_ms)のDMにご連絡ください。

ラリーイベントや車両テストの際には返信が遅れることもありますが、ご容赦頂ければ助かります。

今後ともよろしくお願いします。

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自己紹介

自動運転とモータースポーツのテクノロジーについての記事を書きます! 未来に繋がるモータースポーツを創りたいです!