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「リフト」は力を使わない

ペアダンスの花形の技術は華麗なリフト。
皆憧れる。

フィギアスケートでも、男性はスピードとパワーで女性を高く舞いあげる。

私が最初に生で見たのは師匠George&Rita先生のリフトだ。そのときに感じたのは力は見えなく、一瞬で高く舞い上がるRita先生。

えっ なぜなんだ?と
ここから探求の日々がはじまった。

野ロ体操、アレキサンダーテクニーク、コンタクトインプロビゼーション
ヨガ、フェルデンクライス、これらのボディーワークショップを受け考え

結論は

リフトでは力を使うな。もし使ったなら全て力が必要になる。

リフトは 人を持ち上げる。 皆、人をダンベルと同じだと思っている人がいるが、リフトはダンベルを持ち上げるのではない。

ダンベルを持ち上げると同じように持ち上げようにする
女性もこの力に負けずに力を入れる。 
そして皆怪我をする。


人とダンベルはちがう。

人の体は70%水でできている。
それをつつでいるのは柔らかな皮膚である。

野ロ三千三先生の言葉を借りれば

「人の骨や臓器は体液の中に浮いている」

そう、固体ではなく 液体の袋なのだ。そしてそれは 重力から効力をエネルギーに変え 重さを力にかえて重さの重さを消す存在だ。

江戸時代、米俵を運ぶときには、道を行くよりも川のが断然早く労力もかからなかった。

川 = 水

水の力は浮力。

人の身体は 重力からの「抗力」そして、水の「浮力」を持っている。
そして、関節という「てこの原理」と「鞭の原理」

力でできることもあるが
表現は固くなり、怪我を伴う。

筋トレを否定してるわけではないが
筋トレのように人を持ち上げるのはお門違い。

リフトで必要なのは 二人の信頼関係。
簡単なリフトから、タイミング、ポジション、流れを
探し作り上げると 難しいリフトもできるようになる。

この力を使わないことは
タンゴのリードやフォローも同じだ。

皆、力を入れてリードしたりフォローしたりして踊る。
この力によりタンゴの魅力が減る。

踊るは動くこと、動きは「力」で動くことではなく、
バランス取れていたものがちょっとした傾きにより「動き」が生まれる。 そして人の身体は動くのが前提だ。簡単に傾きを作れる。

ぜひ、力を入れずに踊れる練習をしてみよう。
違った世界がひろがる。こんなにきもちいい世界が広がっている
なんて驚きだろう。


リフトも力を力を使わずできた技はタンゴと同じで気持ちいい!

Abrazo GYU











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