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SCP-014〜016

アイテム番号: SCP-014

オブジェクトクラス: Safe

説明: SCP-014は30歳程度で、黒髪、茶色の瞳、やや丸顔の白人男性です。記録によれば彼は、永遠に生きる呪いを受けたせいで身体がゆっくりとコンクリートに変化すると訴え、1915年に妄想精神病としてコネチカット州のノーリッチ収容所に収容されたRobert Chetfordという名の人物であると示されています。この収容所は1937年に閉鎖され、患者たちは各地の施設に移送されました。SCP-014は、まったく動かず老化の兆候も見せないという患者の噂によって、19██年に財団の関心を惹きました。詳細な調査の末、確保に成功しました。

SCP-014は外見的には正常な男性ですが、老化する様子は見られず、また新陳代謝している兆候も見られません。彼は食べず、飲まず、発汗せず、また他のあらゆる生理機能を示しません。呼吸も話す時だけで、両目と発声器官以外はどこからどう見てもまったく動きません。数十年にわたって位置を変えていないにもかかわらず、彼からは褥創の発生を示すような証拠は一切見られませんし、筋肉の委縮も見られません。彼は普通に会話することができますが、彼が収容されてからの知識や出来事にはあまり関心を示しません。

要は、老化しないおっさんです。別に危険性はないのでsafe。収容するといっても、財団の人たちには優しくしてほしいですね。

アイテム番号: SCP-015
オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-015は、███████にある倉庫を完全に満たした、パイプ・開口部・ボイラー・その他各種配管設備の集合体です。パイプは、監視下にない時は成長し、下水道や地下配管を通じて近接する建造物へ接続しようと試みます。SCP-015には、現在の推定値では、2.5cmから1m以上の直径を持つパイプが190km(120マイル)以上存在します。他のパイプが腐食し漏出を起こしている間に、新しいパイプが出現しています。パイプの素材として、骨・木材・鋼鉄・押圧灰・人間の肉・ガラス・花崗岩が報告されています。鉛・ポリ塩化ビニル・銅、あるいはその他従来の素材からなるパイプ用製材は発見されていません。

SCP-015は、工具や攻撃に対して反応を起こします。職員による攻撃的な活動、工具の運搬、SCP-015に対して損害を与えるあるいは修理しようというすべての試みは、反応の引き金となるでしょう。反応すると、攻撃対象付近のパイプは破裂し、供給が停止するまでの数秒間、攻撃対象へ噴出します。パイプに供給されている物体として、油・水銀・ネズミ・未特定の昆虫種・粉末ガラス・海水・内臓及び溶融鉄が報告されています。攻撃対象が死亡あるいは退去するまで、パイプは破裂し続けます。

SCP-015は、エリア内の11件の建造物に接続した後、切断により現在の格納施設まで押し戻されました。現在までに、11人の職員が殺害されており、20人以上が行方不明となっています。SCP-015内から、壁を叩く音や絶叫が発生しているとの報告がされています。

ええとつまりですね、何が異常かと言いますと、まず、謎の物体によって構成されていること、また、攻撃する対象に向かって管を破裂させ、排除させること、建物に強引に接合しようとすることです。まあこれをみていると、何だかパイプが自我を持っているように感じますね。

アイテム番号: SCP-016

オブジェクトクラス: Keter

説明: SCP-016は血液感染性の病原体であり、█████の炭鉱深部で労働中に怪我をした鉱夫から回収されました。前述の傷は坑道の石炭粉で汚れていたので、そこで休眠殖芽に感染したのかもしれません。その後数日にわたり、SCP-016はまだ採掘所宿舎にいた従業員へと感染を開始し、それに伴い疾病予防管理センターの緊急部隊がエピデミックに対処するため派遣されました。その後財団職員が調査を引き継ぎ、侵襲を受けた部隊員を全員処分しました。患者零号は拘禁し、立坑は爆発物を使い崩落させました。

SCP-016の潜伏期間は24時間から二年間にわたり、その長さは地域内における他の宿主となった人間の存在と人数に依存します。最初の症候は普通の風邪と似ており、目の痛み、鼻水、咳、鈍痛などの症状を含みます。第二段階は48時間以内に始まり、控えめな形態の出血熱からなりますが、これは微生物のせいで少量の血液が肺の中に吸引され、エアロゾル効果を生み出すからです。第三段階では、宿主は『致死性大量出血』、つまりすべての人体開口部から激しい出血をします。出血部位は鼻、涙腺、肛門、毛穴、口、尿道、(女性の場合には)膣などです。最終地点は血圧ロケット花火です。宿主は血を噴き出して五メートル以上もの距離を飛ぶ射出物と観察されました。もし宿主がこのほぼ全ての血を失う事態を生き延びたなら、病原体はもう一度休眠状態に入り、潜伏段階に戻ります。

エボラやマールブルグといった他種の出血熱とSCP-016を区別するものは、高ストレスへの特異な反応です。被験者を高ストレス環境(生命を脅かす危機のような)下におくと、微生物はDNAレトロウィルスへと変異し、生存戦略を高速繁殖から宿主DNAの書き換えおよび細胞分裂の高速化励起に変更します。主な生理学的変化は最初の24時間以内に起き、体の再構成が完了するのは二週間以内です。ほとんどの宿主はこのプロセスを生き延びられません。人体には重い要求だからです。

その変身に伴う興味深い副作用として、攻撃的衝動の増大があります。これは狂犬病と同じような仕方でウィルスの最大限に拡散しようとしているからかもしれないと信じられています。別件ですが、変身中の被験者にはもうSCP-016による出血が見られなくなります。しかし、変身した宿主から染された被験者は変わらず普通のSCP-016感染段階を踏むことになります。

被験者の体は、いろいろな形に変異したそうです。まあ、強めの出血熱ですかね。あ、あと、SCP-014のとき、写真を載せていましたが、「コンクリート人間」なので、本棚適当につけてありますけど、そこはご了承ください…(後で消します)

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