見出し画像

SCP-029〜031

SCP-029

アイテム番号:SCP-029
オブジェクトクラス:keter

説明: SCP-029は、アジア系インド人の思春期の女性に見えます。彼女は全身性脱毛症を患っています。彼女の皮膚の80%は完全な黒で、その一方、残りの皮膚は白化症のためメラニンが全くありません。彼女の瞳は深い黒色です。

SCP-029は猛烈な殺人癖を持っており、あらゆる道具を武器として使用するという非凡な能力を発揮します。しかし、彼女は流血に対して強い抵抗感があり、被害者を締め殺すことを好みます。SCP-029は、常人の4倍の器用さと肉体的反応を実際に見せました。SCP-029は、全ての種類の損傷に対して、強い耐性を発揮しました。直射光や光体は、人工物、自然物の両方で、特別な能力を非常によく妨害します。付け加えると、どんな男性も、SCP-029の知覚範囲に入ると、彼女に従順になります。この状態になった男性は、SCP-029に殺されることや死ぬことを厭いません。

SCP-029は自分自身を████████と呼び、大まかに翻訳すると'Daughter of Darkness(闇の娘)'、'Daughter of Shadows(影の娘)'もしくは'Daughter of Night(夜の娘)'となります。SCP-029へのインタビューは、彼女が常に話し相手を殺すか全てを変えようと試み続けるため、困難であると証明されました。年月が経ち、彼女の皮膚の黒い部分が大きくなってきました。

SCP-029が最初に財団の注意を引いたのは、エージェントがインドの田舎へ出張したことが原因でした。このエージェントに対して殺害を試みたことが、闇の娘へ奉仕する‘タギー1’であると主張する小さなカルトの発見に導きました。数週間の調査により、彼らは世界が‘カリ・ユガ2’の最後の年であることと100万の闇の娘への生贄が女神の降臨と世界の終焉を起こすことを、信じているということが明らかにされました。また、絞殺された者のみが生贄として計算されると、彼らは信じていました。事件はエージェントを彼らの山の要塞へ導き、彼はSCP-029を発見しました。前述のエージェントの死亡後、[削除済]、SCP-029の獲得が終了しました。

普通の人とは桁違いの能力をもっていて、殺意が強く、知覚の範囲内にいる人間は従順になるという異常性があります。殺意が強いという時点で、もう人間として異常ですね。

SCP-030、031

アイテム番号:SCP-030
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-030の外観は、無毛かつ無性別な、身長71センチメートル(28インチ)、体重12.7㎏(昔の単位系では2ストーン)の灰色の人間に見えます。青い眼には虹彩や瞳孔が認められず、カットされた小さなサファイアに似ています。SCP-030は中性的な声で、現在どの地域においても使用が確認されていないアクセントで、はっきりとした英語を喋ります。また、それとは別に、古代ギリシャ語、ラテン語、イタリア語、英語、スペイン語、ポルトガル語の読み書きが可能であり、使用可能な言語の2つはこれまで同定されていないものであるにもかかわらず、SCP-030はそれらは"常識的な知識"であるはずだと主張しています。また、SCP-030は17世紀の大学と同等の物理学、化学、天文学、数学、園芸学の知識についても披露しました。加えて、これらの分野に関してSCP-030が披露した知識はそれらの研究の方向性に沿ったものでしたが、史学的な記録は現れませんでした。これらの自然科学の研究に対する、代替的なもしくは完全に未知のアプローチは、SCP-030との対話における有用性の1つのソースとなります。

SCP-030は1.5メートル(5フィート)の距離から15ルーメン以上の光を浴びせられる事で活発な状態を保ちます。光がない場合、SCP-030は不活発になり、意識を喪失したように見え、外見的な生命徴候を示さなくなります。不活発な期間がどれ程の長さであろうと、5-10秒間再び光を当てる事でSCP-030は目を覚まし、活発さを取り戻します。SCP-030は人間の睡眠のような不活発期間を必要としているようには見えず、可能な限り活発状態を維持したいという欲求を示しています。

SCP-030の生体組織解析はいまだ不確定なものになっています。イギリスのケント州、サリー州もしくはグレーター・ロンドンの白粘土が構造の大半を占める一方、少量のマンドレイク(Mandragora officinarum1)、灰汁、水銀、人間の血液がサンプル採取の度に発見されています。SCP-030は、体の仕組みを確定させるための診査手術は、自身の存在を終わらせてしまう可能性があると述べています。SCP-030から取り除いたサンプルは再生せず、現在、SCP-030の統合性を維持するためにサンプリングは中止されています。SCP-030は損傷を受けえますが、痛みを感じているようには思われず、いかなる部位であれ、解剖や実験によって外観が損なわれた部分の形を単純に整え直します。多くの工具がSCP-030の表面を変化させるために用いる事ができるかもしれませんが、注目に値する事に、人間の手で直接整える事はできません。SCP-030は呼吸を行わず、食物を必要とせず、老廃物も生成しません。しかし、まれに風呂を要求する事があります。

SCP-030は自らを"アリエル(Ariel)"と称し、スタッフにも同様に称する事を定期的に要求します。SCP-030が誰によってどのように創られたかに関する質問には、常に"その部分の情報は忘れるよう求められました。大変申し訳ありません。"と回答します。SCP-030は自身の起源や創造者についてのいかなる質問にも毎回同じトーン、同じ抑揚でこの応答を返します。その組成、及び元いた場所を考慮し、アラガッダ錬金術師との関連が疑われています。

SCP-030は、████/6/12、ロンドン、モートレイク地区での駐車場建設審査のための考古学調査中に発見されました。それは小さな石棺に入った状態で、路面の下、約2.7メートル(9フィート)の深さに埋まっていました。石棺には刻印等はなく、さらなる墓が調査地域で発見されたため、死亡した幼児のものだと推察されました。掘削中に石棺の蓋が砕かれ、SCP-030が日光に露出しました。日光にうたれ、数秒間でSCP-030は不活溌状態から中度の活動に移行し、集まっていた建設チームに「こんにちは(Good Afternoon)」と述べました。財団のグレーター・ロンドン偵察部隊のメンバーが数時間で招集され、抵抗なく標本を拘留しました。限られた数の目撃者は、記憶処理を施されて釈放されました。

未知の成分でできている人間のようなものですね。かなり高度な知能を持っているようです。
実は…SCP-031「what  is love?」という記事は、まだ書かれていません。解説しようがないので、今回は飛ばします。

出典
本家様


よろしければサポートをお願いいたします!クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!