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「ドラマをたくさん見ると新たな楽しみが出来る」・・・目覚めと寝顔


『ドラマをたくさん見ると新たな楽しみが出来る』

私の友人に、新しいドラマが始まると、全部の番組を録画して、
見ているというドラマウォッチャーがいた。

とりあえず第一話を見て面白ければ次も見て、つまらなければ予約録画は解除する。

彼が言うには、

「ドラマをたくさん見ると、楽しいことがいくつかある。
ストーリー?そんなものは面白くもなんともない。
いや、いくつか面白いものもあるが、それ以外の事だ」

ということである。

以前、2021年4月期(コロナの影響でスタートはバラバラだが)のドラマには、出版社を舞台にしたり、編集者や漫画家が主人公のものが多かったという記事を書いたが、これも彼に影響を受けたからだ。


今期2021年7月期(今期も多少ずれはあるが)のドラマで彼が感じたのは、

「第一話のファーストシーンが、主人公の目覚めから始まるのが多い」

ということらしい。

「目覚まし時計で主人公が目を覚ますパターンが少なくとも3本。
ちょっと変わったパターンでは、主人公が目を覚ますと夫が血まみれで死んでいるというのがあった。別のパターンは、主人公が熱を出して寝ているところから始まる、というのもあった。
とにかく『主人公が寝ている』から始まるのが、偶然とは思えないくらい多かった。
その内のいくつかは、カメラを90度倒して寝顔を撮る、というカット割りまで似ている」

と話していた。

彼の分析によると
今期の寝顔~目覚めパターンも、4月の出版社パターンも
おそらくは、同じような環境とルーチンで生活しているので
発想や企画が似通ってくるのだという。

それを聞いて、私はこんな話を思い出した。

「以前ある企画屋さんが、新しいお菓子を売るために、テレビで取材してもらおうと考えた。でも小さな会社の無名のお菓子など中々取り上げてもらえない。

そこで、テレビのプロデューサーの通勤経路を調べ、その道中にあるお菓子屋さん全部に、新しいお菓子のポスターを貼らせてもらった。

するとプロデューサーは、通勤途中でたくさん見かけるお菓子のポスターを見て、
「あのお菓子流行ってるんだな」と思い、
全く売れていなかったそのお菓子を「今人気のスイーツ」としてテレビで取り上げた。
その後、そのお菓子は、すぐに売り切れるほどの人気になった」

真偽のほどは分からないが、販促の戦略としてはありそうな話である。


さて、次の期のドラマ群は、どんな特徴があるのであろうか。

「そんな風にうがった見方をせずに、素直にドラマを楽しめよ」
とよく彼に言うのだが、全く意に介さないようだ。

彼にとっては、彼なりに視点を変えた「ドラマの楽しみ方」なのかもしれない。


                          おわり

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