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「借金は名前を変えてついてくる」・・・それは、必要な金なのか。

飲み会で、友人が学生時代奨学金を受けていたという話を聞いて、
以前から考えていた事(noteでも書いています)を話してみた。
内容は下記のような事だ。

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「奨学金に対する個人的考察」

『奨学金は借金』という言葉をここ数年、ニュースなどで耳にします。
そこで、ちょっと考えてみた。以下は全く個人的な考察。

今60代の人達の間では、奨学金は『頭の良い人がお金の負担をせずに進学できるお金』という意味で認識されていた。
いわゆる給付金という印象だ。

確かに当時「奨学金=学費免除」という認識で、ある程度混在して覚えていたかもしれません。それがいつからか、貸与型奨学金、いわゆる借金が多くなった印象がある。
これは成績問わずに無利子ないし低金利を伴う貸与(貸付・借金)で、
給付型に比べ幅広い層を奨学金事業の対象者としているのだ。

低ランクの大学ほど滞納延納率が高いことが統計で分かっているそうで
社会学者の舞田敏彦氏は、『低偏差値大学卒業生ほど卒業後に給与の良い就職先を得にくいことから滞納率が高く、高成績ではない低所得層の子女が貸与型奨学金で無理に大学進学したために余計に辛い人生となる構造である』
と語っている。
私の周りでも「成績が悪くても進学はできる。大学は儲かる、という訳」と言う人もいる。
奨学金種別は、「貸与型」が61.6%、返済不要の「給付型」が38.4%という
状況らしい。

ではこれを実際の数にすると、

男女とも進学率は1989年以降増え続けている。
男子は1989年の30%(22万人)から2019年50%(27万人)。
女子の進学率はさらに大きく
1989年の14%(10万人)から2019年47%(25万人)に。

これに伴い奨学金を受けている数は
1998年に、50万人(在学中を4年として)=12万人(1年では)
2013年ピークで145万人(4年間)=35万人(1年では)
2019年で、133万人(4年間)=31万人(1年では)

毎年これくらいの人が増えているとすると、借金を抱えている人は、
18万人×15年間+30×6年=270+180万人~450万人

22~42歳の働き盛り結婚適齢期の内、450万人が借金を抱えている。

*奨学金の返済は2~3万円を毎月20年間というのが一般的。

さて、数字が間違っているかもしれない、と前置きしたうえで、

「卒業した時に、借金が500万もあったら、ローンを組んでの家や車の購入や、海外旅行などはあきらめないといけない」
と考える人も多いだろう。

何よりも働いて稼ぐ喜びで最も大きいのは、
コツコツと少しずつ貯金が増えていくことである。
月に2万ほど貯金していれば、十年後には240万円。
車も結婚資金も海外旅行も家の頭金にも可能だ。

車が売れない、
旅行をしない、
結婚をしない、
そんな若者が年間18万人程生まれている、
働き盛りの内の450万人が借金をかかえて動けないでいるのだ。

「結婚? 車? 贅沢だよ」

そんな風に考えてしまう真面目な人が多いのも頷ける。

やっぱり、そろそろ徳政令かな。

もうひとつ。奨学金受給者の男女比。
・1989年は女子の奨学金受給者12万人(27%)
・2019年には受給者31万人(59%)
女子が単純に倍になっているので増えたのはほぼ女子の借金だとも言える。

それも何かの原因になっているのかもしれない。

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以上、ただの個人的考察なので、統計に詳しい方がいらしたら、
ご意見を頂きたい。

次回は、「奨学金と借金・不況」の問題をチャットGPTとBingに聞いてみる。

おわり

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