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「儚(はかな)き思い出は永遠(とわ)に」   この詩は、読んでいただいた皆さんの思い出を加えて頂くことで完成する詩です。誰にでもあるような切ない思いを「言葉」に変えて加えてみましょう。

「儚(はかな)き思い出は永遠(とわ)に」   詩 夢乃玉堂


セリフ 「ねえ。どうして。思い出は選べないのかしら。
    楽しいことだけ覚えていれば、誰の人生も楽しいのに。
    喜びも悲しみも、無邪気な子供のように
    遠慮もなしに飛び出してくる」


1: 空の欠片(かけら)を拾い集めて
   窓に貼ろうと思ったあの日
  天(あま)駆ける雲の流れが 怖いくらい鮮やかで
  その空に名前をつけたの

 『          』

  雲の上には誰がいるの? 今日もまた、私を包む

2: 母に隠れて鏡の前で
  震える小指で紅乗せたあの日
  紅(くれない)のくちびるが 何かを話し出しそうで
  そのときめきに名前をつけたの

 『          』

  まどろみの時の終わりに 見知らぬ私が話しかける


セリフ 「ねえ。もしかして。人が何もかも覚えていたら
     思い出って言葉はどんな意味があるのかしら。
     昔を思い出すってことが、わからないわよね。
     だって、昔も今も、目の前にあるんだもの」


3: 心裏切る体の火照りを
  あなたのせいよと言い訳したあの日
  泉で流したあの涙が 水面(みなも)に波紋を広げてく
  内緒話に名前をつけるの

 『          』

  いつか誰かに聞かれたら、知らない人よと答えるわ


4: 叶わぬ恋ほど純粋だよと
  説く友の目に悲しみを見つけた日
  熱き思いが命となって 乙女は目覚めて天を仰ぐ
  まだ見ぬ運命に名前をつけよう

 『          』

  何物にも染まらぬ白い泡が
  浮かんでいく私を包む。
  光に満ちた金色の黄昏を 飲み干す瞬間に
  私はきっと名前を付ける。

セリフ 「ねえ。教えて。今日冷たくても明日優しい人がいるように
     今日忘れたくても、いつか思い出すことができる悲しみは
     きっと幸せの泉よね。あの時の光も影も、香りも肌触りさえも
     あの味を飲み込むように胸の奥深くに仕舞い込んだら、
     また乾杯をしましょうね」

*『      』の所には、あなたの思い出を一言で表せる言葉を
  自由に入れてください。
  あなたの言葉が入る時、この詩は完成します。
  意味のある言葉でも、無意味な言葉でもかまいません。
  思い出の瞬間を自分だけの言葉に変えて、

金色の輝きと一緒に飲み干しましょう。

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