コサイミキ

沖縄ロックにはまり、はや20年コザに愛憎交えた感情を抱きながら関わっている四十路女です。

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      読んだ本やオキナワンロック関連記事をまとめています。

    • オキナワンロックドリフター

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    『誰も書かなかった玉城デニーの青春』を読んでみた。

    「ミキ、紹介するよ。こいつが玉城デニー。市会議員やっててさ、今じゃ俺たちの中では出世頭」  2003年の初来沖、知人のオキナワンロッカーに紹介され、玉城デニー氏に会釈した思い出がある。 当時、沖縄市の市会議員だった玉城氏で記憶に残るのは、人当たりのいいハンサムというのと、知人から紹介された際の私の反応が今一つぼんやりしたものだったせいか、むっとしたのか一瞬だけひそめられた整った眉の印象の強さだった。   それが今のところ、最初で最後に会った玉城氏の思い出だ。    そして、玉

      • あまからカルテットを読み返しながら

        本棚の整理をしたら、今は解脱したが夢中になって新刊がでる毎に定価で買っていた作家の本が十数冊程出た。第一作「終点のあの子」で、少女たちの視点を通して、暗黙の学園カースト、人と違うことを望むゆえの背伸び、ささいな優越感と劣等感、すれ違いにより起きた陰湿ないじめと共感とともに、十代の頃の苦く恥ずかしい思い出を読者に思い出させた作家、柚木麻子である。 女子校出身者だからこそ書けるガールズフッドへの無心なまでの信頼性、人の心の多面性に魅せられた。しかし、彼女が実父との死別と男の子の出

        • オキナワンロックドリフターvol.122

          朝起きて、ギリギリの時間にチェックアウトをし、真っ先にしたことは、キャンパスレコードと照屋楽器店にて『琉神マブヤー』のDVDの在庫確認をすることだったが、どちらにもない!   取り寄せしましょうか?と問われたものの今欲しいので丁重に断り、さっちゃんとの待ち合わせ場所である中の町ローソン前にて大きなため息をついた。   さっちゃんの車が到着した。私は急いで飛び乗り互いの近況を話した。 以前よりあか抜けてほっそりしてきたさっちゃんはストレスフルだったという前の職場を退職し、事務職

          有料
          100
          • オキナワンロックドリフターvol.121

            朝5時半。足に何か刺さった感触とその後にきた猛烈な痒みで目が覚めた。マットレスが古く、どうやらダニかなんかいるのかもと思いながら痒み止めを塗り、朝食にした。昨日、城間兄弟に渡された袋いっぱいのグァバである。グァバの赤い汁で汚れてもいいようにと、パジャマ代わりの古いTシャツに着替えて一気に食べた。グァバは甘酸っぱく、瞬く間に食べ終えた。 まだそんなに日が照っていないし、散歩するにはいい時間だと思い、長めの散歩をすることにした。プラザハウス近くを歩いた後に引き返し、ミュージック

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            オキナワンロックドリフターvol.120

            期末考査が終わり、夏期休暇になった。 8月末にバイト先のオーガニックカフェを退職した。 バイトリーダーの草壁さんには「お疲れ様。私も来月には辞めるけん」と耳打ちされた。 オーナーの赤星さんには去り際に「あなたは何をやってもうまくいかないわ。絶対に」と毒づかれ、その呪いにげんなりした。 8月は聖歌隊の練習や教会礼拝でのミニコンサート等があるのでそれらに専念し、9月10日~16日まで沖縄旅行を満喫することにした。 幸い、スカイマークの格安航空券が買えたのであとは宿探し。しかし。折

            オキナワンロックドリフターvol.119

            喜びも束の間。私はスケジュールを見て落胆した。なんと、ライブの翌日に必修科目の期末考査があったのだ。しかも、朝から一教科のみという嫌がらせのようなスケジュールで。 素行と言動はともかく、一応、大学から奨学金をもらった模範生なので試験は絶対にすっぽかせないし、ライブの為に休んで再試を受けることは苦手な担当教授なのでできそうにない。 私は臍を噛む思いで正男さんに電話し、ライブに行けそうにないと伝えた。正男さんは非常に残念がられた。 行きたい。この時ほどどこでもドアやルーラの呪文が

            オキナワンロックドリフターvol.118

            さて、前回はコザ文学賞について話したが。城間兄弟とは日々の忙しさの中に追われ、以前程は連絡していなかったが、それでもたまに電話すると身近なことを話し、ささいな喜びやしょっぱい気持ちを分かち合っていた。 ちなみにコザ文学賞のことは話したところお二方から手放しで喜ばれ、俊雄さんから「あんたの小説読ませてよ」と言われ、プリントアウトして細々したものと一緒に送付した。 そんな中、大学生活でも新しい変化があった。 新しい友達ができたのだ。しかも美人。 彼女を初めて見たのは必修科目の講義

            Wave Island レビュー

            7月27日は城間俊雄・正男兄弟の誕生日である。 今回は誕生日おめでとうの言葉に替えて、一枚のミニアルバムをレビューしたい。 Wave Islandの"Wave Island"である。 Wave Islandという店を知ったのは、2018年の1月、城間正男さんと食事をとり、食後のお茶を啜った後、渡された一枚のステッカーからだった。 「あげる。僕の息子と息子の奥さんの店のステッカーなんだ」 はにかむように笑う正男さんに手渡されたステッカーを見ると、"Wave Islan

            オキナワンロックドリフターvol.117

            2009年春。大学2年生になった。 正直、今までの不運の分が幸せになり、それが満期になって一括払いをもらったように幸せ過ぎたのが2009年の春から9月にかけてだった。 学内奨学金に採用され、バイト先にも友達ができ、資格試験もいくつか受かり、大学の帰りに寄る行きつけの店ができたり、かわいい後輩もできた。 が、バイト先には不穏な空気が漂ってきた。バイト先の先輩たちの一斉退職だ。 リーダーとサブリーダー的存在の先輩ふたりは大学4年次ということと2年以上勤務したことで比較的円満な退職

            オキナワンロックドリフターvol.116

            今回は、日本語文章表現法の授業にて提出した「琉神マブヤー」の論文を転載いたします。 今となっては切なくもあり、紆余曲折あれど、劇団FEC代表の山城智樹さんが演じられたシーサーの精・与那原ケンが2022年4月~7月に放送されたクロスオーバー番組『オキナワンヒーローズ』にて帰って来て感慨深い気持ちになったりと様々な想いが去来しますが、当時はマブヤーに対する熱い思いで必死で書き、見事に優がとれました。 ちなみに、この論文のために三名の教授に多大な迷惑をかけました。ありがとう、そし

            オキナワンロックドリフターvol.115

            一年次後期になると勉強のコツが掴めてきたのか。前期に比べて快進撃というくらい教授陣からお褒めの言葉をいただくようになった。 さらに。11月末にバイト、というよりボラバイトみたいなものか?偶然通りかかった市民会館の掲示板にてフェアトレードカフェの求人を見つけたのでダメ元で応募してみた。 数日後、カフェのオーナーから面接に呼ばれた。 市民会館向かいの文化会館にそのカフェはあるという。カフェのオーナーは、赤星さんという熊本でも名の知れた財界人の娘さんで、雑誌のライター等を経てフェア

            オキナワンロックドリフターvol.114

            さて、バイトも未だに見つからず、父親から奪還した母の遺産の一部と日本学生支援機構の奨学金でなんとかかつかつながらも学生生活を送ってはきたものの、やはり限界だった。そんな中、学内の給付型奨学金の告知がきたので当然ながら応募した。 やはり貧ずれば鈍ず。短期のアルバイトに藁を掴む思いで応募して採用されたものの、働いたら、提示額とかなり違う給料を渡され、抗議したら人格を否定される発言をされて散々な目にあった。 さらに祖父の認知症が進行し、祖父との喧嘩が絶えなくなり、家庭内の雰囲気がす

            オキナワンロックドリフターvol.113

            今回は大学時代に受講した日本語文章表現法にて提出したIslandの『少年の日』についての論文を掲載いたします。 「少年の日」における沖縄の混血児たちの原風景 沖縄の混血ロッカーたちの、それまで疎外されていた鬱憤が、血が、たち騒いだ。アメリカ兵もそれらをむさぼるように受け止め、有り余るエネルギーを発散させた。まさに青春と青春のぶつかり合いである。欲望が渦巻いていた。 (砂守勝巳 「オキナワンシャウト」筑摩書房1992年7月) 1995年8月、沖縄のポップグループ、「アイ

            オキナワンロックドリフターvol.112

            残りの夏休みも聖歌隊の練習や大学主催のキャンプ等に参加して有意義に過ごした。 しかし、相変わらず貧乏だった。 バイトが見つからないまま後期に入り、かつかつの生活を送った。そんな矢先に我が家に異変が起きた。祖父がアルツハイマー症候群を発症。徘徊と汚言が増えた祖父にはらはらしながら毎日を過ごし、ストレスと祖父の徘徊からくる不安と不眠から勉強に支障をきたしはじめたことでイライラし、祖父と取っ組み合いの大喧嘩をして祖母からきつく詰られた。 さらにそんな中、大学の必修科目としてボランテ

            ロッキンf1979年3月号・人気投票最終結果より

            さて、今回の掘り出し物はロッキンf 1979年3月号です。 なんと、ロッキンf人気投票最終結果にコンディショングリーン2nd発売に合わせてのconfusionスコア掲載、凱旋帰国したばかりのコンディショングリーンのステージレビュー、京都大学西部講堂でのライブレポ、コンディショングリーン2nd広告、ロッキンf編集部による2ndアルバム及びコンディショングリーンの今後覆面座談会等盛りだくさん! いっぺんにはupできないので、今回はロッキンf 人気投票最終結果について。 オリ

            オキナワンロックドリフターvol.111

            今回は、コザ文学賞に応募したエッセイ、『想い出かき集めても』を全文転載いたします。 今読むと想いだけが空回りした文章ではありますが、ジミー宜野座というギタリストを埋もれさせてはいけないと無我夢中で書いたあの時の気持ちを忘れないでおきたいのでほぼ原文のまま転載いたしました。 『想い出かき集めても』 たった一年の出会いと別れだった。 思いのたけも伝えられず、ましてや肌すら合わせたことすらない彼が遺してくれた想い出をリピートして、薄れさせないようにしっかりとかき抱く。 そのたび