コサイミキ

沖縄ロックにはまり、はや20年コザに愛憎交えた感情を抱きながら関わっている四十路女です。

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どうなる?おんがく村

現在、熊本の僻地からコザの変換を時にははらはら、時には項垂れながら見ている私なのですが、あまりにも目まぐるしく変わり、目眩がしています。 まずはコザボウリングの来年3月31日での閉業。 コザの友人知人たちがコザボウリング行ったという話を聞くだけで実は未だに来店したことはないですが(こら!)、コザに滞在する最後の夜はコザの街をじっくり散歩(徘徊?)するのですが。コザボウリングのネオンを見る度に、「ああ、コザの灯りだよなあ。またくるね」と思ったのでした。 来年の4月からもうコザ

    • 望郷の旅(6年ぶりの来沖編)vol.5

      ※今回はディープ過ぎる話があるため、またも有料という名の鍵付きにします。 6年ぶりの悲願は成就した。 私はデイゴホテルに戻るとチェックインし、フロントから荷物を受け取り、よろよろと部屋に向かった。部屋はシングルだけれど思った以上に広かった。ログハウスを思わせる内装が暖かみがあり、微笑ましくなった。 さて、シャワーでも浴びるか。だいぶ汗かいたしとシャワーを浴びたら、お湯にならない!冷たいわ!5分くらいしてようやくぬるま湯になったものの寒い、寒い。 体は洗えたもののだいぶ冷えた

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      • 望郷の旅(6年ぶりの来沖編)vol.4

        ※今回は込み入った話があるので有料という名の鍵付きにいたします。 なかなか寝付けない。どうしよう。寝ないと。肌荒れした状態で会うのはやっぱり嫌だから。 白湯をもう一杯だけ啜り、私はリュックサックからお守りを取り出した。 昭和アイドルについて語るブログをしていた時に不定期でアップしていた二次創作の、初めていただいたファンアートが、当時常連さんだった人形作家さんお手製のこのお人形である。 お人形をくださったその方とは残念ながら疎遠になってしまったが、お人形は旅に出ると必ず持っ

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        • 望郷の旅(6年ぶりの来沖編)vol.3

          《はじめに》 前回の望郷の旅をあいろむゆうじさんが自ブログにてリンクしてくださいました。あいろむさん、ありがとうございます。 さて。思い切りコザを満喫しよう。まずはJETの音を久しぶりに楽しもうか。 私は10数年ぶりにJETの黒く重い扉に手をかけた。扉は30年近くの年期を感じさせ、色褪せ、かなりすり減っていた。斜面が急な階段は一昨年挫いて以来よたつきがちな足にはかなりきつく、転ばないように慎重に歩いた。 20年前、JETは照明が真っ暗で芯から冷えるくらい冷房がきいていた。頼

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          望郷の旅(6年ぶりの来沖編)vol.2

          セニョールターコのオニオンリングが販売再開される午後18時まであいろむさんとドライブ。やはり、コザの街もまたコロナ禍や道路拡張による再開発からか変わってしまった。 ちょこちょこ宿泊していたホテルウエスタンは閉業。入り口には不動産会社のステッカーが貼られていて切なさが増した。石井愃一さん似のおじいが一人で切り盛りしていた、豚骨の匂いががつんと鼻をつく沖縄そば店『沖縄そば家』も閉業。夜中、空きっ腹を満たしてくれた馴染みの店がなくなったのはかなりつらかった。さらに、サンエー中の町店

          望郷の旅(6年ぶりの来沖編)vol.2

          望郷の旅vol.0.5~1(6年ぶりの来沖編)

          2023年8月。来沖が台風で頓挫してうちひしがれてからはや半年。今度こそは来沖できるはず。いや、来沖したいんですが!とすがるように祈る日々だった。 そして、2024年2月16日~20日の5泊6日に来沖を決行。最後の来沖は2018年1月だから実に6年ぶりの来沖である。 2月16日はなかなか寝付けなかった。何度も寝返りを打ち、浅い眠りの中にいた。始発の電車に乗らなきゃならないのでのろのろ起き、家人がくれた大阪土産のかすうどんセットでうどんを作って食べた。身支度していざ出発。玄関で

          望郷の旅vol.0.5~1(6年ぶりの来沖編)

          Aサインデイズに思いを馳せて

          沖縄行きが近づいてきた。4泊5日の旅は沖縄の友達のおかげであれよあれよという間に予定が埋まっていく。偏屈な私を見捨てない優しい人たちに感謝しかない。さて、荷物もお土産もあらかたボストンバッグに詰めて、それでも気持ちが落ち着かず、部屋のDVD収納棚を漁り、引っ張り出したのはこの映画。Aサインデイズである。 この映画は利根川裕氏のルポ、「喜屋武マリーの青春」を映画化したもの。監督は崔洋一氏。内容はマリーが定時制高校に通いつつ、アメリカ人向けのレストランで働いているときに喜屋武幸

          Aサインデイズに思いを馳せて

          なんだかんだでコザ・ミ・アモーレ

          仕事の休憩中に、やたら疲れていたので仮眠を取り、15分前にそろそろ起きるかと目を覚まし、テレビの方をちらりと見たら……。え?コザの街?どうして? 一気に眠気がふっとんでしまった。しかも、レポーターが第一期琉神マブヤー・カナイ役の知念臣悟さん? なんなの?夢でも見てるの?と目を凝らしたら、どうやら、『ゴラッソ沖縄美ら巡り~サッカーキャンプ地の魅力~』 という番組のようだ。しかし、『おしゃれクリップ』のISSAさんゲスト回「コザ・プライド」等、最近はじわじわと地上波でもコザを取

          なんだかんだでコザ・ミ・アモーレ

          語り継ぐこと

          新年明けましておめでとうございます。昨年は弊noteをご愛読いただき、ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 正直、昨年はかなり公私共々疲弊しがちな年で、特に仕事絡みのストレスからか負の感情に覆われていました。 さらに、再結成紫を目の敵にするな!と詰られたら身も蓋もないのですが、ドキュメンタリー(?)映画『紫 伝説のロックスピリッツ』が城間兄弟を「なかったこと」として描かれているということで落胆し、さらに観た方からはこんな声が上がり、心折れかけました。

          語り継ぐこと

          ゆく年くる年、行け年来い年

          今年も色々波瀾万丈でした(泣) 昨年末に挫いた足がなかなか治らずに尾をひき、やっとほぼ完治したのが最近という始末。愛してやまない店の相次ぐ閉業、好きなものがどんどん上書きされ、それを指くわえて見ているしかない歯がゆさや、パワハラ上司との悶着、のらくらしている技能実習生へのイライラからかストレスが身体にくる事態に陥り、あまりいい年とは言えませんでした。が、1月2日から始めたりんご酢希釈ダイエット+極力ウォーキングが功を成してか、トータルでマイナス10kg(夏にリバウンドしたのが

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          続・どうなるおんがく村(微毒あり)

          沖縄音楽の歴史資料館である『沖縄市おんがく村』の閉鎖。寝耳に水なこのニュースは県内外の沖縄音楽を愛する人たちからの抗議の声があがったようです。 こんな論評も掲載されました。 沖縄の音楽文化資料が埋もれ、朽ちていくかもしれない一大事。 当事者でない人間が何を偉そうにと言われそうですが、やはり沖縄音楽に触れ、それがきっかけで沖縄通いをしてきた人間としてはやはりおんがく村の今後は気になってならないのです。 (それに今だから話せますが、おんがく村閉鎖の報を知った際には、「こちとら、

          続・どうなるおんがく村(微毒あり)

          オキナワンロックドリフターvol.123

          話は少し脱線するが、冒頭にて琉神マブヤーの軌跡を記そうと思う。 きっかけは沖縄の総合観光土産物産問屋『南西産業』が、新しい土産物の一環としてご当地ヒーローの企画を出したことからである。当初はすでにグッズ化されている東映の戦隊ヒーローのパロディヒーローを企画したものの、版権等の問題で頓挫し、そこで、『南西産業』の代表と関西と沖縄を行き来し、沖縄ドラマを企画製作していた当時のプロデューサーが、2005年に登場し、各メディア媒体で人気を博している秋田県産ヒーロー「超神ネイガー」を

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          コザからの吉報

          最近はオキナワンロックドリフターを放置して、人づてに聞いたコザの様子に一喜一憂する記事ばかりが増えている私です。オキナワンロックドリフター更新は12月あたりになります。内容が内容なのでファクトチェックが必要な記事でして。 どんどん馴染みの店がなくなりつつあるコザですが、吉報がようやく耳に入りました。 沖縄で唯一の銭湯となった『中の湯』の夜間営業が再開されたとのこと。(https://news.yahoo.co.jp/articles/ec026e955f7f9ab3491a2

          コザからの吉報

          沖縄食堂エレジー

          沖縄の食堂の閉業ラッシュが止まらない。働き方改革やコロナの爪痕による長時間営業から時短営業への変更、材料費光熱費等の高騰、人件費等、沖縄の昔ながらの食堂を維持していくにはしんどい時勢とはいえかなりつらい。 那覇のハイウェイ食堂の休業からの閉業。沖縄市のグランド食堂の一時閉業(移転先が決まり次第再開とのことだが移転先は難航とのこと。沖縄市内での再開をと願っているのだが……)、そして首里のあやぐ食堂の10月いっぱいでの閉業とうちひしがれそうになるこの相次ぐ閉業。 今回はあやぐ食堂

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          コザ・ノスタルジア

          最後に来沖、そして来コザしたのは2018年1月20日。それからというもの、来沖のチャンスが訪れても台風、インフルエンザ、コロナ禍によるエアライン運休等が重なり来沖できず、はや5年と8ヶ月。今年の8月はじめに至っては、やっと念願の来沖だ!来コザだ!と張り切った矢先の台風6号。しばらく泣いてふて寝して過ごした。 なので、ネットを通して現在の沖縄やコザの様子を知るしかないのである。 が、知るのは馴染みの場所の閉業なのが悲しい。 まずは園田にあるウエスタンホテル。まるで民泊した気分に

          コザ・ノスタルジア

          シーナ&ロケッツ 鮎川誠~ロックと家族の絆~を観たんだ

          今日はこの映画を見に行きました。 『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』 RKB福岡放送にてオンエアされたドキュメンタリー番組の再編集が軸になっているからか、作りの粗さや掘り下げの浅さが散見される箇所もいくつかありました。しかし、それを差し引いて余りあるのは、天才肌なのにそれを見せない誠実かつ愚直なひたむきさを持つ男・鮎川誠と、若松生まれのロックに心酔し、ロックを追求した跳ねっ返り娘・副田悦子の必然的なまでの出会い、互いを敬いあい、支え合う余りにも優しくて美しいラ

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