ぐり と グリーンウッドワーク

グリーンウッドワーク(理由あって切られた木を手道具で削る、暮らしの道具づくり)をたしなんでいます。身近な木々と親しむこと、手仕事がもたらす安らぎを生活に取り入れることで、自然の声、天の声、心の声を聴けるようになりたいです。基本週末更新😊細かい話はguritogreen.comで。

ぐり と グリーンウッドワーク

グリーンウッドワーク(理由あって切られた木を手道具で削る、暮らしの道具づくり)をたしなんでいます。身近な木々と親しむこと、手仕事がもたらす安らぎを生活に取り入れることで、自然の声、天の声、心の声を聴けるようになりたいです。基本週末更新😊細かい話はguritogreen.comで。

最近の記事

1本のスタジイの木と〈ひと月の記録〉

寝室の窓のむこうに、スダジイの木が立っています。おとなりさんの庭の木です。 こないだの新月の日から、このスダジイの木と朝起きてすぐのひとときを一緒に過ごす、ということを始めたことは、上限の月のときに書きました。 異種間コミュニケーションのために、自分の中を静かにする練習として始めようと思い立ったので、とにかく静かにただ一緒にいることを目標にしてきましたが、不思議なことに本当に毎日違う”洞察”をもらい続けて今日にいたります。 毎朝、なにかの”洞察”を期待したりわざわざ得よ

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    • 1本のスダジイの木と〈上弦の月の日に〉

      このあいだの新月の日から、1本のスダジイの木と一緒に過ごす時間を持つ、というのを朝いちばんの日課にしていて、昨日上弦の月を迎えました。(これを書いた当時)。 この試みを始めた1日目は、全身にエネルギーが通るような、じーん、とした感覚がきて、昔、1本のスダジイの木と知り合いになってよく会いに行っていた頃もこの身体感覚を覚えたなあ、と、その頃の思い出がよみがえってきました。 その翌日からは、ぽかーんとただ一緒に居られるだけの日もあれば、静かな気持ちでやわらかく相手の木に気を向

      • チョコレートと、森の再生

        カカオの木を森林農法で育てるところから始めて、その実からチョコをつくる取り組みをしている、エクアドルのマシュピ農園のことを知ったのは、エクアドル在住の友人、和田彩子さんを通じてでした。カカオナシオナルというエクアドル自生種のカカオの木の実からつくられたその貴重なチョコを試食させていただいたのが6年前。これがおいしくて、マシュピの名はずっと記憶に残っていました。 先日ナマケモノ倶楽部さんのオンラインイベントで、そのマシュピ農園を主宰しているアグスティーナさんとアレホさんから直

        • いまさらながら、手づくりワラーチ最強説

          ワラーチを履き始めたのは5年前の春のこと。別に”走る人”でもなんでもなかった私がワラーチに関心をもったきっかけは、その軽さとスリムさゆえに、「軽い手荷物の旅」にはもってこいだと考えたからでした。 当時のブログから引用すると…… 荷物の軽量化の一環で、今回初導入したのが、ワラーチ(走れるサンダル)です。わたしはランニングなどはしないのだけど、つくりがシンプルで、ソールが薄くて地面を感じられそうで、軽そうで、解放感がありそうなワラーチが前から気になっていました。それにワラーチ

          スカッターでものづくりチャレンジ:ちびっこと一緒に、BBQフォーク/フルーツピックづくり

          少し前ですが、とてもすてきな刃物と出会いました。その名は「スカッター」。 子どもの頃、鉛筆を削るのに使ったことがある、という方も多いかと思いますが、私は今まで知らなくて。 このデザインを見たとき、天才!と思いました。。刃の先に「安全ガード」があるので、ちびっこのファーストナイフにいい。。 右利き用と左利き用があって、価格も手ごろです。 つくっておられるのは、刃物のまち、岐阜県関市にある義春刃物さん。(関市は、森林文化アカデミーのグリーンウッドワーク指導者養成講座に関東

          スカッターでものづくりチャレンジ:ちびっこと一緒に、BBQフォーク/フルーツピックづくり

          はじめての青空クラフト市で、準備したこと(なるべく「欲しいものはつくる」で!)

          いつのまにか削りたまってきたカトラリたちが、箱の中でだいぶん眠ったままなのが可哀そうな気がしてきて、青空クラフト市に参加してみることを夢想しだしたのが今年の春あたり。 ネットショップなどでなく青空市がよかったのは、手工芸のさかんなメキシコ・オアハカの青空市、ティアンギスが大好きだからです。 ティアンギスにとても近いなあと感じるのが小田原・上府中公園で月に一度開かれているクラフト市「カミイチ」。参加するならここだ、と思っていました。が、なかなか重い腰が上がらずにおりました。

          はじめての青空クラフト市で、準備したこと(なるべく「欲しいものはつくる」で!)

          「欲しいものはつくる」その8:お絵描きできるコマ

          コマの軸を色鉛筆にしたら、お絵かきできるコマになりました。なかなかに愉快です。 今回はぐりとグリーンウッドワークのサイトのほうに、試作までの紆余曲折を書いてしまいました(やや細かいお話になったりもしたので)。 ご興味ある方はお読みください😊 ■㊗、初コラボ 絵を描く人であるTamakiさんが、このコマに絵付けをしてくださいました! 回してみるとどうなるのか、楽しみで仕方ありません。 試しに1つ描いてみて下さったのですが、もう少し、絵付けをお願いしたい!と思っていま

          「欲しいものはつくる」その8:お絵描きできるコマ

          支えがあると、安心が生まれて、力が出せる

          「ぐり と グリーンウッドワーク」の屋号で、木を削る愉しみを分かち合う活動を行っています。事情あって伐られた木や枝を、乾燥前のみずみずしい状態のまま、主に斧とナイフで削って暮らしの雑貨をつくる、という体験の場をつくっています。 斧やナイフは、なんというか、誰もが手に取って直感的に使い始められる”原始的”な手道具。でも世の中の「道具」と呼ばれるものすべてと同じで、「使いよう」によって、機能性や安全性、作業時の身体の負担が変わります。 「使いよう」の部分について、木削りセッシ

          支えがあると、安心が生まれて、力が出せる

          生きものの一員として生きる、を模索するなかで

          森林再生指導員研修を受けて、ひとつ、明確になったことがありました。 それは、人が暮らしのために切り開いた地はすべからく、自然にとっては「かく乱を受けた森」だったのかもしれない、という視点。 少なくとも私の住んでいるあたりでは、もしここに人の暮らしがなければ、数十年のあいだに地面のあちこちに草が生え、つる植物や低木が育ち、そのうち光の好きな木々(陽樹と呼ばれる落葉樹)が育ち、ゆくゆくは常緑広葉樹(濃い緑の幅広な葉っぱをつける木々)がメインの多層構造の森に還っていくのが自然な

          生きものの一員として生きる、を模索するなかで

          大事な出会いは、いつも少し「ずれた」ところ、自分の意識からはみ出たところにあるみたい

          今、森について、学ばせていただく時間を授かっています。ずっと知りたいと思っていたこと、どこで誰に教えてもらるのかわからないまま求めていたものを、まとめて教えていただけている幸せを感じています。 社団法人Silvaさんという、原生林に近い森林を再生するための専門的取組を行っている団体のプログラムに参加させていただいているのだけれど、そもそもそこに行きついたのは、同じ『森の力』というタイトルの本が2冊あったからでした。 もとはといえば、グリーンウッドワーク(生木の木削り)をし

          大事な出会いは、いつも少し「ずれた」ところ、自分の意識からはみ出たところにあるみたい

          つくったあとに育っていくもの:森づくりと、ものづくり

          このnoteではいつしか「#欲しいものはつくる」がシリーズ化しました。欲しいと思い立ったものをつくってみるとき、そこにはワクワク感のあるプロセスがあって、たのしい……。 ただ、いろいろきっかけがあって近ごろ、つくったものがその後どうなるか、ということに関心が向くようになりました。 きっかけのひとつだったのは、先日急に読みたくなった、宮脇先生のこの本。 もう、読んでいてとても元気の出る本なのですけども。その中で実感を込めて書かれていたのは、その土地に本来自然に自生していた

          つくったあとに育っていくもの:森づくりと、ものづくり

          一番身近な木の枝から、幸せなスプーン

          今日はひさしぶりに、ぐりとグリーンウッドワークらしく、「枝からスプーン」の連続写真をば。最近削った中でもとりわけ嬉しかった、庭先のセンダンの剪定枝からのスプンです。 手斧で半割りにしたものから、スクープ的なのとポケットスプンを”くっつき状態”で削り出しました。 使った道具は手斧、木工用ナイフ2種、浜辺の小石、くるみ油。 私はセンダンの木が大好きです。風に葉っぱを揺らしながら立っている姿を見て、いつも「いいなあ」と思う木。めちゃくちゃ成長の早い木でもあって、油断していると

          一番身近な木の枝から、幸せなスプーン

          「欲しいものはつくる」その7:キャンプ用ULトレイ/ミニテーブル(つくり方付き)

          毎年相方のお誕生日のお祝いに「なぞの旅」という、行き先を秘密にした旅をプレゼントしています。 なぞの旅をプレゼントにし始めて今年が10年目だったので、これまでの旅の内容を振り返ってみたら、予算の関係+自然大好きなせいで、テント泊や民泊、ゲストハウス泊が多かった。運転免許を所持していないので、移動はいつも公共交通機関です。 △2012年のなぞの旅は、小舟でしかアクセスできない相模湖畔のキャンプ場「みの石滝キャンプ場」へ。 △2013年は伊豆大島の海際にある「トウシキキャン

          「欲しいものはつくる」その7:キャンプ用ULトレイ/ミニテーブル(つくり方付き)

          大きな木が伐られたとき、小さな自分にできること

          サプライズで剪定木とのご縁をいただくことが続いています。 まずはとりどりの剪定枝が、お野菜たちやほおづき(!)と一緒に小包で届き、、、枝につけてくださった名札の形にまで、その木々とご本人の関わりがうかがえて、幸せになりました。さらさらと筆で書かれたお手紙にもじんわり。ありがたさが沁みました。 その後は三浦の(き)さんが、ご近所のおうちでヤマザクラが根元から伐られていたのを見て連絡くださり、ほんの一部だけど連れ帰って来させてもらいました。 (き)さんも木々への想いが深くて

          大きな木が伐られたとき、小さな自分にできること

          友人のお庭のいろんな剪定枝から、10種の雑貨をつくってみたお話

          友人のお庭からのいろんな樹種の剪定枝をどんっと送っていただいて、そのうちの6種の樹種から子ども椅子を1脚つくってみたお話を、先日サイトの方に書きました(わりとテクニカルな部分も出てきちゃったのでサイトの方に載せました)。 今日はこちらnoteで、このときいただいた枝たちからつくってみた椅子以外のものについて、書いてみます! ■とりどりの剪定枝から、何ができるかな?春に段ボール箱にぼんっと入って届いたのが、こちらでした。サイズや形もいろいろな、8種の樹種の剪定枝、宝箱のよう

          友人のお庭のいろんな剪定枝から、10種の雑貨をつくってみたお話

          暮らしの中で生木の器挽きをする、という夢が叶いました

          大きすぎることが起きると書いている場合じゃなくなるのは、マーフィーの法則でしょうか。3月末に超久しぶりの遠出をして、古殿のクラフトハウスさんを訪ねて以来、生木の器挽きがとうとう暮らしの一部になり始めました! 足踏みろくろでの生木の器挽きは、5年前に一度、岐阜のグリーンウッドワーク協会さんの工房で体験させていただいて以来、憧れつつも、到底自分ひとりでできるようになるとは思えないでいました。 ▽初めての器挽き体験。グリーンウッドワーク協会の小野さんに教わりました。先生のお力を

          暮らしの中で生木の器挽きをする、という夢が叶いました