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一番身近な木の枝から、幸せなスプーン

今日はひさしぶりに、ぐりとグリーンウッドワークらしく、「枝からスプーン」の連続写真をば。最近削った中でもとりわけ嬉しかった、庭先のセンダンの剪定枝からのスプンです。

手斧で半割りにしたものから、スクープ的なのとポケットスプンを”くっつき状態”で削り出しました。

使った道具は手斧、木工用ナイフ2種、浜辺の小石、くるみ油。

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私はセンダンの木が大好きです。風に葉っぱを揺らしながら立っている姿を見て、いつも「いいなあ」と思う木。めちゃくちゃ成長の早い木でもあって、油断していると初夏、ぐんぐんと枝を伸ばしてすぐ電線にひっかかりそうな高さにまでななり、夏には切れ込みの入ったやわらかな葉っぱたちがすてきな木陰と木漏れ日をプレゼントしてくれて。

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薄紫の可憐な花をつけたり緑色の数珠玉みたいなかわいい実をつけたりしたあと、秋になると黄色くなった葉っぱをどっさり落とします。

実に四季を鮮やかに生きている木で、庭に生えていると、毎年枝を剪定したり落ち葉をはいたりが必要で、さまざまに気をかけてお世話をしないといけない木でもあります。

お向かいさんのお庭にも、わが「猫の額庭」にも、センダンがあるのだけれど、お向かいさんはいつもどこか迷惑げに「センダンは双葉より芳しなんていうけれど、どう芳しいのかしら」とおっしゃいます。落ち葉の季節になると雨どいがつまるので、葉っぱが落ちだす前に早めに枝を切り詰めると喜ばれたり。

そんなわけで、冬にも晩夏にも、枝を剪定することがたびたびあるんですが、そうして出た剪定枝で、今まではスツールをつくったり、削り馬の脚パーツをつくったり、削り花をつくったり、木削りセッションでナイフワークをお伝えするときの「練習用枝」になってもらったりしてきたのですが、スプーンを削るのだけはあきらめていました。繊維がぼそぼそしたり木肌の黄変が激しかったりでどうもうまくいかなかったのです。

今回、久しぶりに少し太めの枝からスプーンを削ってみたら、あれっと思いました。今までのようなぼそぼそ感も、黄変も出なくて。

なにがこれまでと違うのか、といえば、枝の太さとか、伐採時期とか、伐ってから削り始めるまでの日数とか、いろいろあるのですが、どれが決め手なんだろう?💦

でもとにかく自分にとって一番身近な木であるセンダンから、こうして納得いくスプーンが削れたので、もうとても幸せです。うれしくてたまりません。

まぐれあたりではないことを祈るばかりです。

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🌳ぐりとグリーンウッドワーク🐭 https://guritogreen.com/

湘南にて、身近な木の枝を斧・ナイフで削ってスプーンなどをつくる「木削りセッション」を、古い一軒家で提供中です。

自宅でのセッションのため、基本的に女性とFTM、MTFの方が対象で、男性は知人or知人から紹介のあった方限定になります(ノンバイナリーの方はご相談ください)が、よかったらどうぞ👇

枝・小径木から始める、小さなグリーンウッドワーク





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